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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

良衣季優雫

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良衣季優雫

ここは…病院?

優雫は当たりを見渡す

ここは個室のようだ

良衣季優雫

なんで…私

良衣季優雫

瞬間、優雫の頭に痛みが走る

その痛みから反射的に頭を手で抑える

良衣季優雫

ッッ、そうだ……私、

良衣季優雫

!麗良は、麗良はどこ!?

昨晩起きた事を思い出したようだ

その時

ガラガラ

良衣季優雫

五井実泣加

病室の扉が開き実泣加が入ってくる

五井実泣加

起きたん……ですね

良衣季優雫

お前、なんで……

良衣季優雫

いや、今はどうでもいい

良衣季優雫

麗良は?麗良はどこ!?

優雫はベッドから立ち上がり

実泣加の肩を強く掴んで言った

五井実泣加

イッ

優雫の肩を掴む力が強かったのだろう

実泣加は苦しそうに顔を歪める

五井実泣加

綺乃さんは、ほかの病室にいます

五井実泣加

まだ目は覚めていませんが、生きています

実泣加はゆっくり宥めるように言う

良衣季優雫

麗良が…生きてる……

優雫は実泣加の言葉に安心したような顔を浮かべる

良衣季優雫

そっか……生きてるんだ…良かった

そういうと優雫はベッドに力なく座った

良衣季優雫

お前は……五井は何しに来た

棘のある言い方で言う

五井実泣加

……お見舞いです

優雫の問に実泣加は丁寧に答えた

良衣季優雫

お見舞い…か

良衣季優雫

悪いけど、帰って

良衣季優雫

一人にさせて

さっきより柔らかい物言いで話す

麗良が生きていると分かったからだろう

五井実泣加

……(。_。`)コク

優雫のお願いに実泣加は従い、病室を出ていった

シーン

病室は静寂に包まれる

良衣季優雫

麗良が……生きてる((ボソッ…

優雫は呟いた

すると

良衣季優雫

ポロポロ

良衣季優雫

生きてる……

優雫は涙を零し

同じ言葉を噛み締めるように言った

病室の廊下

コツコツ

不自然なほど静かな廊下に

1つの足音が響き渡る

実泣加だ

実泣加は俯きながら引きずるように歩く

五井実泣加

(麗良ちゃんは生きてる)

五井実泣加

(でも……死ぬかもしれない)

麗良は生きているが意識不明の重体で

今、生死をさまよっている状態だ

1歩間違えれば死んでしまう

五井実泣加

(着いた)

実泣加は足を止め、その光景を見る

ガラス越しから見える病室

病室のベッドには無数のくだに繋がれ

力なく横たわっている麗良がいた

麗良は対面を許されない程の重症で

ガラス越しでしか見ることが出来ないのだ

五井実泣加

(麗良ちゃん……)

実泣加はお祈りのポーズを取る

五井実泣加

死なないでッ

実泣加の心からの祈りだ

???

綺乃麗良

パチ

綺乃麗良

綺乃麗良

あれ、ここ

どこ?

死ぬ恐怖へのさよなら

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