一覧ページ

夜猫🌸依頼事務所～厄災の魔女～

第42話 - 第42話『惑い』

2022年05月14日

#オリキャラ

#戦闘

#ファンタジー

#一次創作

🌙夜桜猫🌸

～夜猫依頼事務所～会議室

結衣

では、
お預かりしますね。

夜桜は結衣に手紙を渡した。

夜桜

手紙の返事は
しなくていいと
言っといてくれ。

夜桜

早めにな。

結衣

白樹にしっかり
言っておきますね。

夜桜

よろしく頼む。

夜桜

(最初で最後の
手紙だろうな。)

コンコンコンッ！

夜桜

入っていいぞ。

ガチャッ

ドアが開き、夜桜猫が入ってきた。

夜桜猫

…猫船と青影が
帰って来ないんだけど、

夜桜猫

後、闇桜も…

夜桜

桜は依頼中だろう？

夜桜

青影はさっきまで
事務所にいたよな？

夜桜猫

何か猫船から
メッセージと地図画像
が来て、そこに
向かったんだ。

夜桜猫

それから、
20分ぐらい
帰って来ない。

夜桜

……。

結衣

手伝いましょうか？

夜桜

…出来れば、頼む。

夜桜

(…前も似たような
事例があったからな…)

夜桜

(嫌な予感がする…)

第42話

『惑い』

猫船

四葉君、
何してるの？

四葉

……。

猫船

(ど、どういう状況？)

猫船

(なんで二人がここに？)

青影

猫船さんの
…知り合いですか？

猫船

う、うん。

猫船

青影君、これは
どういう状況？

青影

…1週間前に
暗殺者に狙われたって
言ったの覚えてますか？

猫船

うん。

青影

その時の暗殺者が
こいつみたいで、

青影

さっきもまた…

猫船

え、

猫船

(四葉君が暗殺者？)

猫船

四葉君、
そうなの？

四葉

…そうだよ。

四葉

最初は、暗殺対象が
猫船さんの仲間
とは知らなかった。

四葉

でも、
調べてるうちに
分かったんだ。

四葉

それで今日、猫船さんの
スマホを使って
ここに誘った。

猫船

え、スマホ？

四葉は上着のポケットから猫船のスマホをとりだす。

四葉

転けた時、
落としてたんだ。

四葉

ロックはかかって
なかったから
すぐ使えた。

猫船

(本当だ。)

猫船

(落としたの
全く気づかなかった。)

四葉

猫船さんは
なんでここに？

猫船

四葉君の後を
追ったの。

猫船

スマホ忘れてたから…

猫船

(途中で
見失っちゃったけど、)

四葉

…そう。

猫船

四葉君、
遠くに行くんじゃ
なかったの？

四葉

行くとすれば、
あの世…かな。

猫船

あの世？

猫船

四葉君、何を…

シュッ！！

猫船

ッ！

猫船が近づこうとした瞬間、足元近くにナイフが飛んできた。

四葉

…近づかないで。

四葉

でないと、
猫船さんも
巻き込むよ。

四葉は手に持ったスイッチを猫船に見せる。

猫船

それ、何？？

四葉

爆弾のスイッチだよ。

四葉

彼の首に
つけたの
は爆弾なんだ。

猫船

(えっ！？)

四葉

スイッチを押せば、
一瞬で爆発する。

四葉

僕を殺して止めるか。

四葉

または、
彼を見捨てて
ここから急いで離れるか、

四葉

それしか方法がない。

猫船

(どっちとも
誰かが死ぬ…)

四葉

離れるなら、
15秒時間をあげるよ。

四葉

早く決めて。

猫船

四葉君、
やめて…

四葉

僕は止める
つもりはない。

四葉

止めたかったら、
殺せばいい。

猫船

そんな事、
出来ないよ！

四葉

しないと、
猫船さんも死ぬよ？

猫船

…なんでこんな事するの？

四葉

僕の仕事だから

猫船

仕事って…

四葉

生きられたのは
暗殺者として
必要されてたから。

四葉

人を殺す道具としてね、

四葉

だから、
例え間違いでも
やらないといけない。

四葉

でなきゃ、
今まで生きた
意味がないんだ。

猫船

でも、

四葉

それに、
…何かを守るためには
犠牲がいる。

四葉

猫船さんも彼を
守りたければ、
僕を犠牲にすればいい。

猫船

……。

猫船

(私もって事は、
四葉君は誰かの為に
やってるって事？)

四葉

仲間を見殺しにするか、
他人を殺すかって
考えればいい。

四葉

そうすれば、
選ぶのは簡単だよね。

猫船

簡単じゃないよ…

猫船

他人であっても
私は殺せない。

猫船

それに、
四葉君は
他人じゃない。

猫船

友達だもん。

四葉

……。

猫船

じゃあ、
四葉君は選べる？

猫船

私と同じ方に
なったら、
どっちか選べる？

四葉

僕は…

四葉

…話は終わり。

四葉

猫船さんは
離れないでいいの？

四葉

今なら、
まだ間に合うよ。

猫船

私は絶対、
ここから離れない。

猫船

四葉君を
殺すのもしない。

四葉

…そう。

四葉はスイッチの上に親指を乗せる。

四葉

(押せば、
全て完了する。)

四葉

(殺されれば、
それで終わり。)

四葉

(僕の感情は
関係ない。)

四葉

……。

猫船

押さないの？

四葉は親指をスイッチの真上に構えているが、押す様子がない。

猫船

…押せないよね。

四葉

…そんな訳、

猫船

無理だよ。

猫船

四葉君には
絶対押せない。

猫船

推せるなら
今までの間に
押せたはずだから…

猫船

それに、
悪い人じゃないもん。

猫船

人や動物に優しくて、
一番大切に思ってる
良い人だから…。

猫船

人を殺すなんて
できない。

四葉

……。

…タッ

猫船は四葉にゆっくり近づく。

そして、何事もなく四葉の目の前についた。

猫船

四葉君、
それもらうね。

四葉

……。

猫船は四葉の手から爆発のスイッチをすんなり取った。

猫船

青影君、
これ、壊せる？

青影

はい。

バキッ！

青影は猫船からスイッチをもらい、片手で簡単に破壊した。

猫船

爆弾は？

青影

会話中に
凍らせたので
大丈夫です。

青影

押しても
起動しません。

四葉

……。

四葉

(…猫船さんが
来た時点でもう
失敗してたんだね。)

猫船

四葉君…

四葉

…僕は、
暗殺者失格だね。

四葉

自分の感情に
左右されて…

猫船

確かに
四葉君には
合ってないよ。

猫船

仕事変えた方がいい。

四葉

僕に合う
仕事なんてないよ。

猫船

なら、
事務所に来る？

四葉

え？

猫船

事務所は
人を助ける仕事なの。

猫船

四葉君なら、
きっと合ってると
思うんだ。

猫船

メンバーの皆も
優しいし、楽しいよ！

猫船

四葉君がOKなら、
いつでも入れるから。

四葉

……。

やっぱり
使えないな。

猫船

ッ！

知らない内に、部屋の入口に人がいた。

時間切れだな。

猫船

(だ、誰？)

青影

(仲間か？)

…あの女の
暗殺の技術が
凄かったが、

道具に
余計なものを
教えすぎたな。

四葉

……。

下がれ。

俺がここで
二人とも始末する。

四葉

二人？

必要ないと
思ってお前には
伝えてなかったが、

最優先事項は
そっちのチビだ。

猫船

(私が最優先…)

関わっていたとは
知らなかったがな、

さっさと下がれ。

邪魔だ。

四葉

……。

四葉は無言のまま出入りに向かい、この場から去った。

…さて、

さっさと始末を
終わらせるか。

ポワッ

相手は、手のひらを猫船達に向け、黒い魔法陣を展開する。

猫船

(魔法所持者…)

青影

(…この状況、
逃げれる感じが
しないな。)

動かなければ、
痛みなく殺してやる。

ビュンッ！

青影

ッ！？

猫船

ッ！？

黒い魔法陣から放たれた白い光を二人は避けた！

猫船

(ビ、ビーム！？)

青影

やばっ…

二人の後ろの壁は丸く綺麗に穴が空いていた。

猫船

(わぁ…)

当たっただけで、
全てなくなる。

死体もな。

ポワッ

すると、敵の上空に複数の魔法が次々と展開する。

ビュンッ！

猫船

わ、わぁっ！？

ビュンッ！

そして二人に向かって複数のビームを放った。

二人はそれらを忙しく避ける。

青影

(これは
防ぎようがない！)

青影

(きっと、
氷の壁でも一瞬で
駄目になる！)

猫船

(や、やばい、
どうしようっ！！)

猫船

(避けれは、
するけど…)

青影

猫船さん、
一旦ひいた方が
いいじゃないですか！？

猫船

私もそう思…

猫船

ッ！？

うおっ！？

突然、真っ黒になり周りが見えなくなる。

猫船

(な、何も見えない！)

ビュンッ！

白い光が猫船の方へ向かってくる！

猫船

わぁっとっ！

猫船はビームを避ける。

猫船

(危なかった…)

猫船

(あっ、でも
ビームは光ってて
分かるから
避けるの簡単。)

ビュン！

ビュンッ！

猫船はビームを軽々と避けていく。

猫船

(魔法陣が出る位置に
敵がいるばず…)

猫船

(魔法陣が出た瞬間に
そこへ向かおう。)

カランッ！

猫船

ッ！

猫船は何かを蹴ってしまった。

猫船

(何か蹴っちゃった…)

そこか。

猫船

ッ？！

突如、隣で声がした。

それは、青影のではない。

グサッ！

…1人目完了だ。

夜猫🌸依頼事務所～厄災の魔女～

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

🌙夜桜猫🌸

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

夜猫🌸依頼事務所～厄災の魔女～

第42話 - 第42話『惑い』

作者の他の作品すべて見る

#オリキャラの新着小説
一覧

関連するタグ

夜猫🌸依頼事務所～厄災の魔女～

第42話 - 第42話『惑い』

作者の他の作品すべて見る

#オリキャラの新着小説一覧

関連するタグ

#オリキャラの新着小説
一覧