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明るい俺とクールな先輩

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明るい俺とクールな先輩

5 - 第5話 『明るい俺とクールな先輩II』透×依蕗編

♥

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2025年02月04日

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1年A組・教室

俺は真宮透 高校1年生 俺には年上の恋人がいます。 相手は男です。

初めは男が男を好きになるのは、気持ち悪い事だと思って中々前に進めなかった俺だけど、友達や先輩に助けられてようやく前に進めました。

そして今日は久しぶりの4人集合します。

蒼空に、鶴喰先輩と付き合った事を言った途端…

青葉蒼空

『また屋上で4人集合して、お昼一緒に食べない?』

って言われて断れなかった俺だけど… 柊先輩は了承してたけど、鶴喰先輩は少し嫌な顔してたな…。

何か事情があるのかな?

でも久しぶりに4人で食べれるのは嬉しいし、お昼まで勉強頑張ろう。

って言ってたけど……

真宮透

…蒼空、勉強教えて…

青葉蒼空

…大丈夫、真宮くん?

真宮透

…大丈夫じゃない。難しくて分かんないよ…

青葉蒼空

(。ŏ﹏ŏ)…どうしたらいいかな…?

真宮透

せめてここのやり方だけ教えてくれたら、後は出来ると思うんだけど…

青葉蒼空

ここのやり方だね?それは、これをこうして…

真宮透

……なるほどね、やり方さえ覚えておけば簡単なんだ。

青葉蒼空

うん、簡単なんだけど、たまに凄く分かりにくい感じにする時があるから、気を付けてね。

真宮透

…うん、気を付ける。
……ごめん、蒼空

青葉蒼空

…?どうして真宮くん、謝るの?

真宮透

…色々と?

青葉蒼空

そんなのいいんだよ。真宮くんの手助けができるの、俺は嬉しいよ!

真宮透

…ありがとう、蒼空。その言葉聞けて安心した。

真宮透

少しだけ…面倒くさがられてるかなって思って不安だったんだ。

青葉蒼空

そんな事ないよ!お手伝いが出来て俺は嬉しいよ?

真宮透

…その言葉が聞けるまでは、凄く不安だったんだ。でも今の言葉が聞けて安心した。

青葉蒼空

そっか、良かった。

真宮透

昼のこともあるから頑張りたいんだけどね…。どうしても上手くいかなくて…

青葉蒼空

お昼一緒に食べるって話?真宮くんも楽しみ?

真宮透

…楽しみだよ。鶴喰先輩と食べれるのもそうだけど、4人集合は久しぶりだから楽しみが増えてる。

青葉蒼空

良かった。みんなで集まって食べたかったから誘っちゃった。迷惑とかなかった?

真宮透

大丈夫だよ、それに柊先輩も嬉しそうだったし。

青葉蒼空

…嬉しそうだった?俺からは悠鵺先輩の顔が見えなかったからどんな反応だったか見えなくて…

青葉蒼空

それなら良かった。柊先輩も楽しみなんだ

真宮透

そうだね。尚更頑張らないと!

青葉蒼空

うん、頑張る!

そう言い必死に授業を受けた俺と蒼空。 必死だったせいか、いつの間にか昼になっていた。俺と蒼空は弁当を持って屋上に向かった。

屋上

青葉蒼空

あれ、悠鵺先輩だけですか?

青葉蒼空

…鶴喰先輩は?

柊 悠鵺

…鶴喰なら早退したけど

2人:え!?/…え

柊 悠鵺

…鶴喰、連絡してないのか?

真宮透

…はい、連絡来てないです。

青葉蒼空

真宮くんに言えないような話なのかな?

柊 悠鵺

いや、普通に風邪

青葉蒼空

えぇ…じゃあどうしてだろう。

真宮透

(…俺には言いたくないんだろうな。)

真宮透

(でもここにいたら2人の邪魔になるし、教室に戻ろうかな…)

青葉蒼空

…真宮くん、教室戻るの?

真宮透

…え

青葉蒼空

…俺は真宮くんいても全然大丈夫だよ?

柊 悠鵺

俺も別に…

真宮透

…いや、大丈夫。流石に恋人の邪魔はしたくないから、教室に戻るよ。

青葉蒼空

…ちょ、真宮くんっ!

柊 悠鵺

……。

真宮透

ごめんごめん。それじゃあ、楽しんでね

青葉蒼空

…やっぱりからかってる…!

1年A組・教室

…まさか鶴喰先輩、早退してたなんて…

一言くらい連絡くれてもいいと思うけど…

そんなに風邪、重症だったのかな…? もし重症だった場合、今日のお昼…無理矢理誘っちゃった…?

真宮透

悪化させちゃうような事させちゃったかな?

真宮透

………。

あんなに楽しみだったお昼も、今の俺は楽しみより、謝りたい気持ちが大きく弁当を食べる食欲もなく、殆ど余った。

下を向いてる事、数分後 お昼が終わりのチャイムが鳴り、数分後に蒼空が帰ってきた。

青葉蒼空

真宮くん…大丈夫、じゃないよね…

真宮透

…大丈夫大丈夫。心配してくれてありがとう、蒼空。

青葉蒼空

ホントに大丈夫なの?俺の見る真宮くん、顔が青ざめてるよ。

真宮透

………。

青葉蒼空

真宮くんも、早退したほうがいいと思うよ。今にも倒れそうな感じだよ?

真宮透

…大丈夫大丈夫

青葉蒼空

成績の事が不安なら俺がノート取っとくから、お家で休んだほうがいいよ。

真宮透

蒼空…

青葉蒼空

大丈夫だから。

真宮透

…ありがとう

蒼空の言う通り、俺も早退する事にした。

鶴喰先輩が来なかったってだけで、体調悪くなるのおかしいな…

でも今の俺は…鶴喰先輩の家に行っても、俺の気持ちを隠すために、無理して笑うんだろうな…。

そうして俺は、学校を早退した。 家に帰って部屋に行くと、疲れてたのかいつの間にか寝ていた。

それから数日後

青葉蒼空

真宮くん、おはよう

真宮透

蒼空、おはよう

青葉蒼空

…体調大丈夫?

真宮透

うん、前よりはマシになったよ。ノートも取っててくれてありがとう。

青葉蒼空

ううん、これぐらいなんて事ないよ。でも、無理はしないでね?

青葉蒼空

辛くなったら俺とか先生に言うんだよ?

真宮透

ありがとう、でも大丈夫。

辛くて数日間休んじゃったけど、休んだおかげで元気になったから大丈夫。

まぁ…蒼空から見る俺は、何か隠してるって思ってるんだろうな…。

でも…

真宮透

あのさ、蒼空

青葉蒼空

…ん?

真宮透

蒼空今日、何か予定ある?

青葉蒼空

ううん、今日はないよ。どうしたの?

真宮透

2年の教室に行きたいんだけど、今の俺は不安で行けなくて…手伝ってほしくて

青葉蒼空

(俺も怖いけど、でも…)

青葉蒼空

(今の真宮くん、手が凄く震えてる…)

青葉蒼空

…大丈夫だよ。一緒に行こう?

真宮透

…ありがとう、蒼空

青葉蒼空

俺も悠鵺先輩と話したいことあるから、丁度いいし。

真宮透

…話したいこと?

青葉蒼空

うん、俺と悠鵺先輩だけの。

真宮透

そっか。

青葉蒼空

真宮くん

真宮透

…?

蒼空は不安で震えてる透の手を掴んで、温めた。

そして…透の顔をつねる

真宮透

…!?なひひるの?(何するの?)

青葉蒼空

笑顔だよ、真宮くん

青葉蒼空

そんな顔で鶴喰先輩と会うの?会ったらどうしたのって聞かれちゃうよ?

真宮透

…こう?

青葉蒼空

もっと笑顔、いつも笑ってる時の真宮くんで

真宮透

……こう?

青葉蒼空

うん、そんな感じ。じゃあ2年の教室に行こう。

真宮透

うん

蒼空の励ましで少しだけ安心できたかも…。いつも俺が蒼空の励ましをしてたのに、返されちゃったな…。

でも蒼空のおかげで不安なことはないし、しっかり鶴喰先輩と話そう。

2年・教室

ガラガラッ

青葉蒼空

…悠鵺先輩

柊 悠鵺

…!

青葉蒼空

ごめんなさい。少し話したいことあるので、来てくれますか?

柊 悠鵺

…うん

真宮透

……

(ヤバい…教室に入った瞬間、一気に不安と怖さが…)

不安で立ち尽くしている俺に鶴喰先輩が気付いて…

鶴喰 依蕗

あ、真宮くん!どうしたの?

真宮透

…!

青葉蒼空

真宮くん、頑張って。

真宮透

(ううっ…めっちゃ不安に…)

鶴喰 依蕗

…ちょっとこっち来て

鶴喰先輩は俺の手を掴んで教室を出て、2年の空き教室に入った。

2年・空き教室

真宮透

鶴喰先輩…?

鶴喰 依蕗

…きっと真宮くんが俺を呼んだの、風邪の時の話だよね

真宮透

…!はい

鶴喰 依蕗

…風邪の時の話はするから、そこでじっとしてて

真宮透

…?ここから動かなければいいんですか?

鶴喰 依蕗

…うん、一歩もだよ…

真宮透

…分かりました

そう言った鶴喰先輩は、下を向いてから数分後に話し始めた。

鶴喰 依蕗

実はね、早退するよりも前から具合悪かったんだ。

真宮透

…え、それじゃあ具合悪いのに、無理して学校に来てたんですか?

鶴喰 依蕗

…俺は休みたくはなかったから。

真宮透

何か事情が?

鶴喰 依蕗

ううん、休むのが嫌なだけ。

鶴喰 依蕗

でも無理してたせいで、柊と歩いて話してる時に目眩がして、思いっきり倒れちゃったんだよね。

真宮透

………。

鶴喰 依蕗

それで保健室に運ばれて、熱を測ったら39.3℃で帰れって言われちゃって…

鶴喰 依蕗

だから青葉くんがお昼誘ってくれた時も無理はしてたけど、そこまでだったんだ

鶴喰 依蕗

でも結局、具合悪くて即帰宅だった。

鶴喰 依蕗

真宮くんに、風邪出たから帰るねって伝えかったけど、俺の我慢で招いたことなのに、それを伝えたらきっと、青葉くんと真宮くんが自分のせいって思うだろうって思ったから言わなかった。

真宮透

…言わなくてもしてましたよ。

真宮透

蒼空と俺達のせいかもって

真宮透

だから…会いに行けなかった。行きたくても不安で、どう会って話をすればいいか…

鶴喰 依蕗

…ごめんね、不安な思いさせちゃって…

真宮透

…でも、本当のことが聞けて安心しました

真宮透

ありがとうございます。

鶴喰 依蕗

うん。それで真宮くんの話は?

真宮透

…風邪の本当の事を聞くってことと…

真宮透

俺の気持ちです。

鶴喰 依蕗

…?真宮くんの?

真宮透

鶴喰先輩は今でも俺の事、先輩後輩ってだけじゃなくて、異性としてもまだ好きですか?

鶴喰 依蕗

どうしてそのこと聞くの?

真宮透

…いえ

鶴喰 依蕗

真宮くんのことは、凄く大好きだよ。今だって、抱きしめたいくらいに

真宮透

…!でもここは学校で

鶴喰 依蕗

でも、ここは空き教室だから、声が聞かれちゃうって…

真宮透

つ、鶴喰先輩…?

鶴喰 依蕗

そこからは一歩も動かない約束だよ、真宮くん

真宮透

え、いや…それは…

鶴喰 依蕗

抱きしめてもいい?

真宮透

…はい

鶴喰先輩は俺の体を抱きしめる。

真宮透

(…温かい)

鶴喰 依蕗

真宮くん、上向いて?

真宮透

は…んんっ!

真宮透

(ちょ…何でここで!?)

鶴喰 依蕗

………。

真宮透

(…っ、舌入って…)

…!ヤバっ…腰抜ける…!

鶴喰 依蕗

…真宮くんってキスに弱いんだ?

真宮透

っ、はぁっ……はぁっ

真宮透

つ…鶴喰先輩って経験者ですか?

鶴喰 依蕗

え…どうして?

真宮透

経験者じゃないと出来ないですよ。ましてや舌も入れてきて…

鶴喰 依蕗

ごめんごめん。舌入るの嫌だった?

真宮透

…嫌なんて一言も言ってないですよ。

鶴喰 依蕗

…それなら良かった。

真宮透

もう、話は終わりましたし、俺は教室に戻りますね!

鶴喰 依蕗

うん。今日の放課後また一緒に帰ろう?

真宮透

…分かりました。待ってますよ

そう言い俺は空き教室を出て、1年の教室に向かう。

鶴喰 依蕗

からかいすぎたかな

いつもの通学路

鶴喰 依蕗

真宮くん、明日も教室に来てくれる?

真宮透

…何でですか?

鶴喰 依蕗

…話したいことあるの

真宮透

…分かりました、行きます

鶴喰 依蕗

…真宮くん

真宮透

…はい?

鶴喰 依蕗

好きだよ

真宮透

…ど、どうしたんですか?

鶴喰 依蕗

言ってみただけ!後は反応が可愛くて

真宮透

………。

鶴喰 依蕗

ごめんごめん、からかいすぎた!

真宮透

…依蕗先輩

鶴喰 依蕗

…へ!?

真宮透

……(目を逸らす)

鶴喰 依蕗

…っ、どうしたの透?

真宮透

…うっ!

真宮透

……俺も好きです

鶴喰 依蕗

俺もっ!(抱きしめる)

鶴喰 依蕗

大好きだよ、透!

★説明★

今のお話は、透と依蕗が付き合った後の話です。

本当は4話で終わらせようと思いましたが、まだ書きたいことがあったので、書こうって決めました。

5話は透と依蕗のお話です。次回は……

それではまた次回で〜!

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