コツ⋯コツ⋯
キー⋯パタン コツ⋯コツ⋯
アレックス(店員)
おお、ロイじゃねぇーか。ずいぶん久しぶりだな
ロイ
⋯相変わらず似合わんな。君にはもっと騒がしい場所が似合いそうだ
アレックス(店員)
それで?ココ最近何してたんだよ
ロイ
小説が少し行き詰まっていてね、気晴らしにここへよってみたよ
アレックス(店員)
さすが、有名小説家のロイだな
アレックス(店員)
あれ、お前もういくつになるんだよ
ロイ
52をむかえた。最近時の短さを痛感するよ
アレックス(店員)
もうそんなかぁー。お前もたまには飲もうぜ。知り合い紹介してやるよ。まだ独り身でいるつもりか?
ロイ
⋯私は1人の方が落ち着くんだ。心配は無用だよ
ロイ
それじゃ、本も見つけたことだし失礼するよ
アレックス(店員)
⋯おうっ、気をつけてな。最近悪質な魔道士がここら辺うろついてるらしいぞ
ロイ
そうか⋯。生憎、私はもう体が思うように動かない。死体は任せたよ
アレックス(店員)
おいい!悪い冗談やめてくれよ⋯
ロイ
君も気をつけるんだよ
パタン⋯
ザッ⋯ザッ⋯
ロイ
ふう⋯。年はとるものじゃないな
ザッ⋯ザッ⋯
キー⋯
扉を開ける時、違和感を覚えた
ロイ
⋯?確か鍵は閉めていたはずだが⋯
すると⋯
ザッ⋯!
ロイ
つ
ドス!
ロイ
かはっ⋯
バタン⋯
ロイ
⋯
魔道士
この家もらってやるよ(ニコ)
魔道士
だからじじいは死ね
ロイ
⋯
(まったく⋯本当に年はとるものじゃない)