ウソツキ

このストーリーはDiceNO.6さんの病み物語です。 話が進むにつれて自傷表現が出てくるかもしれません。 苦手な方は🔙お願い致します。

『ウソツキ』

~配信中~

配信中はやっぱり楽しい。 俺のこと好きな子と好きな会話ができる、俺にとって至福の時間だ。

💬『悠佑さん痩せてたし1番イケメンだった！！』

💬『ダイエットしなくてもかっこいいからOKー！』

みんながチヤホヤしてくれる。 お世辞だと知っているが、少し照れてしまう。

💬『おつにき！』 　 『今日もありがとう〜！』 　 『おやすみなさいー！』

早いようで短かった1時間半の時間。 俺のファンのコメントが溢れていて少し笑みを漏らしてしまう。

ﾋﾟｺﾝ!

何か通知が来た。 俺は基本リスナーの子のDMには既読はつけないようにしている。 有難いことにたくさんのDMを貰えていて、読み切れてないからだ。 配信後は全員のDMを見る。 これが俺のルーティンの1つだ。

全てのDMを読み終わった。

ﾋﾟｺﾝ！

そう思い、俺はDMを開いた。

あにきっずとか言う囲いに褒められて嬉しいか？ 昨日のライブ居たけどお前だけ浮いてた。他メンはイケメンでスタイルもいいのにお前だけブスでチビデブとか終わってんな。 恥ずかしくないの？ 他メンが可哀想

俺はなるべくアンチから避けてきた。 DMも、アンチらしき垢から来たものは見ないようにしたし、エゴサする時も『悠佑』だけでなく、もう1単語追加してサーチしている。

だが、今回は浅はかすぎた。 通知が来たものをリスナーの子だと思い込み、開いてしまったのだから。

ただ、この人の言っていることは間違っていないと思う。自分自身でもデブブスくらい自覚している。もう何をするにもやる気がなくなってしまった。

俺はさっきの事を忘れよう。とベッドに入った。逃げと言われても仕方がない。

しかし、あの事が気になって眠れなかった。

『お前だけ浮いてた。』 『デブ』 『ブス』 『恥ずかしくないの？』

『他メンが可哀想』

ここまで心に刻まれたのは初めてだ。 何よりも、他メンが可哀想と言うのひ納得してしまったのが1番悔しい。

気になって仕方がない。 寝るに寝れないので俺は最終手段に手を出してしまった。