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えとさんじゃなく鈴木先生にしたんですね!
か、神降臨😇✨💕 鈴木先生を許さん
読めたことに感動してます…待ったてよかっです😭😭今週ゆあさんの小説楽しみにして生きていけそうです…❗️
たっつん
たっつん
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じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ある日の朝の事。
ゆあん先生は目線を下に移して そのまますっと俺の手を持ち上げた。 その手に光っているのは先日お台場に 行った時に先生がくれた指輪。
貰えたことが何より嬉しくて 早速付けてしまったことを 当の本人に指摘され 少し狼狽えてしまう。
ゆあん
けどやっぱさこんなん浮かれるじゃん?
俺の手元を見ながら満足そうに 呟いている先生に なんだか恥ずかしくなって その視線から逃れるように ぎゅっと指をしまい込んだ。
……知らない人もいると思うので 説明をすると実は昨日ゆあん先生と お台場の方まで遊びに行ったのだ。 それも今回はちゃんと2人きりで。
別に何か業務的な目的を 持って行った訳では無い。
……つまりあれは完全な、 …デート。
そうだよね?
いや違うだろなんて 指摘は一切受け付けないからね。
遊ぶことになった経緯は昨日。
俺は朝鈴木先生がそわそわとしながら ゆあん先生に放課後また…という様に 誘おうとしていたのを見て 咄嗟に放課後はゆあん先生と予定があるなんて嘘をついて牽制した。
そのままゆあん先生を連れて 強引に距離を取ったのだが 当然約束なんてしてない訳で。 俺はその無意識の内に出てしまった 行動に困惑しどうやって誤魔化そうと 焦った。
だがそんな俺を見たゆあん先生から 返ってきた言葉は予想外のものだった。
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ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
散々振り回された挙句に 言われたこの台詞。 まさか本当に予定が決まるだなんて 思ってなくて言葉に詰まるも ここで無しになったら鈴木先生と…… と考えた瞬間にそれだけは嫌だと思った そのままの行動が出てしまった。
ゆあん先生が鈴木先生と居るくらいなら俺が先生と居る。
…まあとはいってももしかしたら ゆあん先生は鈴木先生と居たかった なんて思ってるかも しれないんだけどさ。 あの時も結局鈴木先生の事どう思ってるか教えてくれなかったし…。
まあそれでも ここではいそうですか と流せるほどもう俺は弱気では無い。 そう簡単に譲れるわけが無いだろう。
だから誰と行きたかったとか そんなん知らない。 ぜってぇ渡さねぇから。
まあそんなこんなで決まった 放課後デート(仮)
食べ歩きをしたり買い物をしたりと 先生と沢山のことをした。
そしてそこで買って貰ったのが この指輪だ。
先生のセンスによって選ばれた それは銀色に輝き自分の左手に存在を 示すかのように大きく主張されている。
……その指輪を見て近くに ずっと先生がいるって感じがしていいななんて変態まがいの思考になってしまうくらいには嬉しくて同時に愛おしくて。
家に帰った後も余韻に浸りながら ずっと蕩けるくらい眺めて舞い上がり すぎた結果そのまま学校にも連れてきてしまっていたという訳だ。
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ゆあん
じゃぱぱ
席に戻り朝のホームルームが 始まると生徒先生共に いつも通りの日常へと戻る。 1・2日前と同じルーティンによる 挨拶から出席業務連絡などだ。
だがその中にこの指輪1つがあるだけで俺の心持ちは全然違う。 教室が一段と明るく見える気 すらしてくる。 まあ教室に限らず、なんだけども。
ゆあん
じゃぱぱ
この後も授業中勉強そっちのけで 指輪を眺めたり触ってみたりしていた せいで色々な先生に注意されたのは また別の話。
シヴァ
のあ
じゃぱぱ
えと
ヒロ
じゃぱぱ
うり
じゃぱぱ
どぬく
じゃぱぱ
たっつん
イツメンに指輪を指摘され 少し自慢するかのように見せながらも 無意識にこの指輪の送り主の方に ちらっと目をやってみた。
すると。
鈴木先生
ゆあん
じゃぱぱ
最悪だ。
今日も今日とて 鈴木先生とゆあん先生が仲良さそうに 話している様子が目に入っくる。 先程まで上がっていたはずの気分は 一気に急降下。 見たくないその光景に思わず 否定の声を漏らした。
🍑
するとそんな俺と今も話し込んでいる 先生達の様子を見たたっつん達は そちらを眺めながら意味を含ませた ようにして言葉を発した。
たっつん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
るな
うり
じゃぱぱ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
たっつん
じゃぱぱ
たっつん
じゃぱぱ
たっつん
じゃぱぱ
なんだよそっちかよ。
2人がお似合いだなんて 言ってきたせいでその焦りから たっつんに指摘されたのを つい勘違いしてしまった。
危ない。バレないようにしないと…
たっつん
じゃぱぱ
もう手遅れだった。
じゃぱぱ
のあ
じゃぱぱ
のあ
どぬく
えと
じゃぱぱ
えと
じゃぱぱ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ヒロ
じゃぱぱ
うり
じゃぱぱ
るな
るな
ヒロくん達に子供っぽい と言われ大きく焦り どうしたら良いかと助けを求めた。 だって先生が好きなのって きっと大人っぽい人でしょ? 俺的にはのあさん達以外には 誰に対しても紳士キャラを 全うしていたつもりなのに 肝心のゆあん先生の前では それが出来ていなかった ということになる。
そう言われて今思い返してみれば 行けるはずのない飲み会に行きたいと 駄々こねたりお台場ではしゃぎまくったりと色々と思い当たら節がありすぎる。
もっと大人にならなければ…… 歳の差なんて感じさせないほどに 俺が近づいていかなければ この恋は叶うわけが無いのに。
どーしたらいいんだよ…、
シヴァ
シヴァ
じゃぱぱ
シヴァ
じゃぱぱ
どぬく
じゃぱぱ
もうすぐでチャイムが鳴る。 完全に面白がっているであろううり達からはまともな意見が聞けずにもういいかと諦めてそのまま教室を後にした。
たっつん
たっつん
たっつん
るな
じゃぱぱ
一日を終え、残すは家に帰るのみ。 いつも一緒に下校しているたっつん達 を連れて帰るのだが今日ばかりは あまり乗り気になれない。
だってこいつらめっちゃ聞く気 満々じゃんか、俺の恋愛事情。
教師との恋沙汰なんて ぺらぺらと話せるか。
じゃぱぱ
うり
じゃぱぱ
じゃぱぱ
うり
うり
じゃぱぱ
鈴木先生
じゃぱぱ
もういっその事たっつん達には 協力してもらおうと開き直って 帰宅しようとした瞬間 突然背後から呼び止められた。 そんな声の主は明白鈴木先生だ。
事情をある程度把握しているであろう たっつん達と共にこの場に 若干の沈黙が訪れた。
じゃぱぱ
鈴木先生
じゃぱぱ
たっつん
じゃぱぱ
たっつん
じゃぱぱ
今目の前でこちらを見つめている 鈴木先生の雰囲気と表情から これからの話が良いもの では無いのは確か。 なんでわざわざ俺のとこにくんだよ…。
面倒臭いな…と静かに息を吐いた。
たっつん達には先に帰ってもらい 残った教室に2人。 俺はそのまま向こうからの発言を待つ。
鈴木先生
じゃぱぱ
鈴木先生
じゃぱぱ
じゃぱぱ
やはり。
鈴木先生の用事はやっぱり ゆあん先生との関係の事だった。 詰められているかのようなその口調に 思わず若干怯んでしまう。
鈴木先生
鈴木先生
じゃぱぱ
鈴木先生
じゃぱぱ
じゃぱぱ
鈴木先生
諦めろと言ってくる先生に対して 昨日のデート権を獲得していた 俺はまだ優位に立てていると いつもより強気に出てみた。
だが。
鈴木先生
鈴木先生
じゃぱぱ
鈴木先生
鈴木先生
じゃぱぱ
生徒と先生。 男同士。 ゆあん先生の恋愛対象は女性。
逃れられないその事実に何も言い返す ことが出来ず思わず唇を噛んだ。
確かに世間的に考えた時に この恋は問題だらけなんだ。 今まではそれに目を背けて来ただけ。 無意識のうちに考えない ようにしてただけ。
仮に俺とゆあん先生鈴木先生が 並んで歩いていたとしても 付き合っていると思われるのは あの2人なんだろう。 …だってそれが自然だから。 それが普通だから。
前にもう諦めないと決めたはずなのに 再び気が落ちそうになるのを感じる。 ……だって目の前の鈴木先生が 対等に勝負して勝てるかなんて 分かんないじゃん。 …年齢も性別もすべてが俺より 優位にいる鈴木先生に。
鈴木先生はこの攻め方が1番 俺に効くのだと気付いたらしくどんどん詰められ精神的に追い込まれていく。
鈴木先生
じゃぱぱ
じゃぱぱ
鈴木先生
じゃぱぱ
鈴木先生
今日に限って誰も通りかからない 特別教室前。 いっその事誰かがこの空気を 制してくれれば良かったのだが そんな都合良くもいかないらしい。
窓の外からは部活に励む生徒達の 和気あいあいとした声が聞こえてきて 同時に日差しも差し込んでいる。 だが今この場にはそれに比例した そんな暖かな雰囲気など 少しも存在していないのだ。
その証拠に鈴木先生は 一切引く様子がない。
鈴木先生
じゃぱぱ
鈴木先生
じゃぱぱ
鈴木先生
鈴木先生
じゃぱぱ
言いたい放題言って勝ち誇った顔で 教室を出ていった鈴木先生。
やっとの思いで反論した言葉もかえって逆効果になってしまったようだ。 ……やらかした。
…タイプなんて言わなければ良かった。 これでまじで鈴木先生に惚れてしまったらいよいよ取り返しがつかない。 もう、叶わなくなる。
……これじゃあただ恋を後押しした みたいなもんじゃん、笑
夕日が差し込む中1人残った教室 ここでやっとピリピリと流れていた 緊張が解け力が抜ける。
だがそんな呆然と立ち尽くした 俺に残ったのは絶望お口に滲んだ 鉄のような血の味だけだった。
無意識のうちに強く握った手に 心細く銀色の指輪が触れた。
あ ゆ *
あ ゆ *
あ ゆ *
あ ゆ *
あ ゆ *
あ ゆ *
あ ゆ *
あ ゆ *
あ ゆ *