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【桃赤黒】正反対な兄弟と甘くて苦い口付けを

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【桃赤黒】正反対な兄弟と甘くて苦い口付けを

1 - プロローグ 兄弟とお兄さん

♥

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2024年10月03日

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𓏴𓏴𝙾𝙿𝙴𝙽𓏴𓏴 いらっしゃいませ。 当店を見つけて下さりありがとうございます

初来店 再来店のお客様もお越しくださりありがとうございます それではメニューをご確認ください

▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂ この物語はフィクションです irxs nmmn注意 ご本人様には一切関係ありません 𝖼𝗉→桃黒 赤黒 兄弟 身長 年齢変更要素を含みます 桃(兄)→18歳176cm 黒→24歳164,1cm 赤(弟)→14歳162,4cm 苦手な方 地雷な方は自衛をお願い致します 又、nmmnのルールを知らない方は お調べ下さい。 ルールを守りましょう ▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂

以上になります。 それでは行ってらっしゃいませ お客様の来店を心よりお待ちしております

動く秒針を眺めながら家族の帰宅をソファーに座りながら待った

両親は、仕事で多忙な為、家に帰ってきても誰も居らず部屋の中はいつも静かだ

(…まだかなぁ、〜)

足をパタつかせて待っていると 扉が開く音が聞こえた

(帰ってきた…!!)

飲みかけのココアをテーブルに置き、 玄関の方に走って行った

パタパタと騒がしい足音が玄関を開くと聞こえてくる

IV

(あいつまた勘違いしてんのか……)

素直に出迎えようとする行動自体は可愛いけれど相手を間違えている

IV

(…餓鬼だから仕方ないのかな)

おかえりなさ……

ひょっこりとリビングの扉から顔を覗かせる弟は、怪訝な顔で扉を閉めた

IV

お兄ちゃんが帰ってきたのに…何なのその態度?

人違い…しただけだもんっ…

IV

あっそぉ…人違い…するのは勝手だけれど俺にもおかえりって言って欲しいな

弟の顔を覗き込み優しく声をかけても 弟とは目が合わない

俺と弟は、生まれてからずっと目を合わせて話したことがない

いや、目を合わせた所か名前を呼ばれたことも無かったか

…お、…おかえり…なさ、、い

IV

…ん、っ、ただいま…

じゃあ、部屋戻るね…

IV

おい、待てって…

ひ、っ…っ、!な、なぁにぃ、??

肩を掴み、話そうとしただけで怖がられる始末

IV

(普通に会話しようとしただけなのにな)

…っ、…用がないなら部屋戻る…よ、?

IV

先、にリビングで待ってろ…着替えてくる…お前も着替えてこいよ

IV

制服皺になるだろ…シャツは洗うから洗濯機の前置いといて

…分、かった

とてとてと歩く弟のシャツの裾を引っ張り距離を縮める

IV

髪跳ねてる…

ご、めん…着替えるついでに直すから…シャツ離して

顔面蒼白になる弟に触れようとしたが触れる手を引っ込め掴んでいたシャツを離す

離した後は、素直に一言謝罪の言葉を口にする。

IV

……引き止めて悪かった

……

泣きそうな顔を見られたくないのか顔を逸らしたまま洗面所に向かおうとした時

弟は、こちらを振り返り目を合わせてきた

IV

……?

どういう風の吹き回しか分からないが じっと見つめてくる弟を見つめ返した

話す話題が無いので無言のままの見つめ合いだが弟の頬は赤く染まる

…っ、…

IV

どうかしたのか??お前が入るまで…待ってるけど…

いつも、ありがとう…

IV

…っ、…

久しぶりに向けられる弟の優しい声音に目を見開いたまま黙り込んでしまう。

それだけ、…お風呂入ってくるね…

そそくさと去ろうとする弟を見送り、 玄関の段差に座る

IV

(今日は、少し話せて良かったな…)

先程のやり取りに頬を緩めているとがちゃりと玄関の扉が開いた

玄関まで入り脱いだ靴を綺麗に揃え俺を視界に移すと瞳を大きく見開いた

VI

お邪魔します……な、いこ、……そこ居ったん

IV

悠佑さんの…帰りを待ってたら駄目なんですか?

VI

駄目やないけど…ないこ着替えよる途中やん

IV

脱いでないのでセーフですよ。悠佑さん買い物の荷物貸して下さい

重たそうに荷物を持ち直す彼の荷物を持とうと手を伸ばす

けれど、彼は荷物を渡さずに脱ぎかけのシャツのボタンを留める

IV

(自分で出来るのに)

VI

ええよ。自分で持ってけるからないこは、着替えておいで

IV

着替え終わったら一緒にお散歩行きましょうね

VI

……そういえば、りうらは?

IV

っ、……

誘いに答えず彼は、この場に居ない弟の名前を口にする

それに苛立ちを覚えたが、口にはせず 心の内に吐き出す

IV

(俺と話してるのに…)

苛立っているのが空気と態度で伝わったのか彼は言い訳じみた言葉を吐く

VI

今日の料理当番りうらやけど、料理教えて欲しいって言われたから…

IV

……へー、そぉ、ですか?

こんな事で腹を立てる子供らしい自分の一面に唾を吐きたくなる

年下として彼を困らせないようにしたいのに弟が絡むと上手くいかない

VI

っ、…

無言で彼を引き寄せ、無防備な唇に口づける

口付けられた事に気付いた彼の頬は、一気に赤く色付く

IV

(可愛い…っ、)

腕の中で悶える彼に笑みを浮かべ、腰から手を離した

IV

……

VI

どーしたん、?

IV

悠佑さんの口から俺以外の名前が呼ばれて腹が立ったんです。

IV

今悠佑さんの目の前に居るのは俺ですよ?

捲し立てるように言いたいことを告げ、恥ずかしがる彼を見つめた

VI

………

IV

IV

すみません…子供すぎましたね…

IV

これからも家の弟を宜しくお願いします

黙り込む彼の顔を見れなくて、伝えるだけ伝えて体は逃げの体制へ

こんな子供っぽい自分が嫌いだ

(お風呂…暖かい…)

体を洗い終え、暖かい湯船に浸かると 眠気が体を襲う

眠い目を擦りながら今日あった出来事を振り返る

(今日は少し話せて良かったな)

普段話していない兄と久しぶりに話せて良かったと吐息を漏らす

目を合わせたことも名前を呼ばれたことのない兄に「ありがとう」と伝えたのは何年ぶりだろうか

(お兄ちゃんって呼べばもっと話しやすいんだけどな)

兄のことを「お兄ちゃん」と呼びたくなかった

理由は腐るほどあって本人には伝える気はないが…1度だけ彼には話したことがある

(長湯…良くない)

考え事をしていると時間が経つのは、 あっという間だ

普段長湯をしない方だから他の人が困ってしまう

慌てて湯船から上がり、脱衣所へ続く扉を開けた

IV

(あいつ…ココア飲みっぱなしにしてる)

IV

(動くなら片付けろって何度も言ってんのに…何時になったら直すんだよ)

愚痴を零しつつテーブルに置かれたココアを冷蔵庫に入れる

IV

(あいつ着替え持ってってないだろうし、それも置かないとだな、…)

弟の着替えを手に持ち洗面所に向かおうとした

着替えを済ませた弟が驚いた表情で 扉を閉めた

…っわ、?居たの

IV

居たら悪いの?

……別に、……

目を逸らす前に衣服に気づいたのか 弟は短い腕を伸ばす。

それ僕の服だから返して!

IV

…着替え持ってってなかったから持ってこうとしたけど不要だったな

持ってきてくれたから大丈夫だったよ

IV

片付けたけどお前移動して飲まないならココア冷蔵庫に入れておけよ

…え、ーお風呂上がりに飲もうとしたのに…なんで片付けるの

IV

出しっぱなしにしてるお前が悪いだろ…文句言うなら後片付けは出来るように

冷ややかな視線を向け、苦言を吐くと 聞きたくないのか耳を塞ぐ

IV

(ほんと、人の話聞かねぇな…)

VI

ないこまた怒っとんの?

優しい声音で弟の背を撫でる彼に妬く気持ちを抑え、言葉を紡ぐ

IV

…い、や…悠佑さん…俺は怒ってはいません。だらしのない弟に注意してるだけです

ぼくは、後で飲むから置いてたのに毎回怒らないでよ

IV

あのなぁ、ー?

怒らないでよ……怖ーい

IV

悠佑さんの後ろに逃げるな、!!まだ説教は終わってねぇんだよ

背に隠れる弟の腕を引っ張ると、弟の悲痛な声と優しい声音が耳に入る

VI

ないこ、…怖がっとるから優しく言おうな?

IV

こいつは、優しくすると調子に乗るタイプだから無理です

…っ、……く、…

IV

部屋戻る…から後は、お二人でごゆっくり、!!

困ったらすぐ泣く弟にも弟を庇う彼に 嫌悪感を抱く

けれど、こいつに嫉妬している自分に1番腹が立つ

お…っ、……

「お兄ちゃん」

扉越しに声を掛けようにも、唇が思うように動かない

…っ、っ、…ぅ…

っ……(泣いちゃ駄目だ)

泣きそうになる目元を拭い、ソファーに腰掛ける

VI

りうら、ー

…お兄さんどうかしましたか、?

VI

んー?ココア温めてくるけど、飲むか聞きに来たんよ

…少し外行きません、か??その、…聞かれたくない…ので

人と話すのが不得意

話そうにも言葉に詰まり何度も口篭る

そんなぼくの声にも優しく話を聞いてくれる彼の優しさに甘えている

それじゃあ駄目だって分かってる

VI

ええよ…買い物もしたいから長なるけどいい?

は、はい…話せるなら何時間でも嬉しいです

先を歩くお兄さんの指を絡め、小首を傾げる

嫌がられないか不安だから何を言わずに下を向く

VI

転ばんようにな?

転びませんよ!!

頭を撫でにこりと微笑む彼に胸が高鳴った

(…い、た、い……な、にこれ……)

【桃赤黒】正反対な兄弟と甘くて苦い口付けを

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