白尾町遊郭街の遊男子

今日はどんなお客さんかな？

またショタコン野郎とか変態おじさんかな？

珍しく女のお客さんとか？

子供っぽい子が好きですーとかだったら有り得そう

そんな事を考えながら俺は桜の間に入った

けどそこで待っていたのは

想像とは違う小柄で俺とあまり歳が変わらなさそうな男の子

いやここに来るぐらいだから大人の男の人なんだけど

失礼かもだけど結構幼く見える

うっすらできた隈を除いてだけど

身長は隣で座ると俺の方が少し高い

俺は身長が低めだからそれよりも低い、という事になる

ちゃんとご飯食べてんのかな？

隈あるしちゃんと休めてないんじゃね？

俺は自分の中でそんな疑問を上げながら

相手のタイミングで話を始めることにした

俺は自分で言うのもなんだけど話し上手だと思う

大体のことには返答できるし、それなりの話題と広め方が

うまい、はず

相手が仕事の話をするならそれに合わせるし

相手がいくら経っても話さない場合は俺から

そして今回は後者だと思われる

この人は話すのが苦手なんじゃないかな、と

だから俺が勝手に話すことにした

相手が気を許せるまで勝手に話すし、それを止めない

相手の表情を見ながら話を進める

それが俺の仕事だ

パンッと手を叩き、相手の気をこちらに誘導する

俺が笑顔でそう言うと、彼も少し笑ったような気がした

話していい、という事だろう

俺は自分の事をある程度話すことにした

いやまあ覚えれないじゃなくて…

覚える気がない

んだけどね

俺らは客からお金もらって楽しませる

ここではただの金稼ぎの道具でしかない

YES、という意味で頷きふっと息を吐く

つまり少しだけ整った顔立ちをしている

って事なんだよねーw？

確かに先輩であるロボロさんやぺいんとさん

特徴的な物と綺麗でどこか可愛らしい顔立ちは人気で

そろそろ身請け先が決まるらしい

シャークんさんはいつの間にか俯いて

何か言っているようだった

嫌じゃないか、か

まあ正直言って嫌だけど

この業界で生き延びるにはそれしかない

華やかに美しく、客をもてなし最高の時間を

それがこの業界では普通であり常識なのだ

今更それを変えようともできないし

最高の時間の作り方、が上手いほど自分の価値も上がる

それが俺らの達成感でもある

俺らは商品、稼ぐ物

外に出て傷がつけばすぐに価値は下がり、遊男の仕事もなくなる

常識を知らない俺たちは外に出れば腫れ物扱い

だから外の世界を知りたい

話を聞きたい

俺の知らないゲームはこの世に何千何万もある

俺はゲームが好きだし、知らないゲームをやってみたい

きんときやスマイルにも教えてあげたい

俺は少しずつ話始めてくれたシャークんさんを見ながら

知らなかったゲームの名前を頭に浮かべるのだった

next＿♡850

nkshkは何か優しめのでシチュのリクありましたら

コメくださると嬉しいです

※夕方の投稿ができずすいません

これから部活との両立のため、投稿時間が少し遅くなるかと思われます