なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
ないこ
ないこ
突然みんなに問いかけられた質問に
異様な空気がその場に流れた
If
ボソリと呟いた言葉が聞こえたのか
悠佑
と新聞を眺めながらアニキは言った
-hotoke-
初兎
けれど噂はいくつもあるようで
3人の間で矛盾が生じた
噂は噂、正直同じ情報を所持しているなんて思ってなかった
だからなのか、後に続いたりうらの
りうら
という純粋な疑問に
皆は妙に納得してしまったようで
それ以降は考察も飛び交うことなく
程なくしていつもの騒がしさが戻って行った
If
ゲームに熱中する5人を尻目に
1人呟いた言葉を聞くものはいなかった
ないこ
りうら
If
-hotoke-
If
初兎
悠佑
If
悠佑
ないこ
-hotoke-
初兎
ないこ
りうら
悠佑
If
悠佑
いれいす
ないこ
ないこ
りうら
ないこ
-hotoke-
初兎
りうら
ないこ
ないこ
悠佑
-hotoke-
初兎
りうら
悠佑
If
ないこ
と話していたのが一昨日のこと
時刻は2時を告げようとしていた
街灯が数本、夜道を照らすそんな暗がりを
残業処理で帰りが遅くなった俺は
1人歩いていた
ないこ
誰に聞かれることのない独り言を
呟いたのは事件のことを考えないため
丑三つ時に必ず起きる殺人事件
蛇が特徴の謎の人物
ないこ
意識し出すと考えない訳にはいかないようで
噂の内容が次々に思い出されていく
死体が見つからないため警察も動けない
噂で留まる怪事件に俺は身震いした
ないこ
ないこ
思いっきり首を振って事件のことを頭から吹っ飛ばす
ないこ
明日のことを考えながら俺はまた足を進めた
早足になっているのは気がつかないふりをした
ガサリ
ないこ
あれから数分住宅街に差し掛かった頃
路地ら辺から物音が聞こえた
ないこ
何かが近ずいてくる気配に俺は動けなかった
猫だと思い込む方が特撮だ
それは現実逃避でありおそらく数分後には
真隣に感じる人の気配に
情けないことにタヒを覚悟した
ヒュン
空を斬る音が聞こえる
ないこ
反射的に俺は目を瞑った
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな