D R O P

この話はフィクションです

実際の団体、人物、事件とはなどとは一切関係ありません

注意

鬱 病み グロ

人の記憶を漁って

食い尽くすだなんて………

なんて悪趣味なのかしら

でも………

嫌いではないわ＿＿

なんで妹ばっかり＿＿

私だって妹のために我慢してるのに

いい子にしてるのに

やっぱりだ

私たち姉妹は差別されている

見ての通り、

親は妹のLullyばっかり可愛がる

大して私には冷たい

いつも新しい服やおもちゃを買ってもらえるのはLullyだ

私は安くて古い物ばかり

そんなに差別するなら

どうして私なんか産んだの＿＿？

───夜───

コンコンッ

ガチャッ

お母さんも、お父さんも、私を愛していない

そりゃそうだ

だって今日は＿＿＿＿

そう、だ………

今日は私の誕生日

なのにお母さんもお父さんも

私の事を祝ってくれなかった＿＿

そう＿＿あの日も、私の誕生日だった

私が9歳

Lullyが4歳

ﾄﾞｯ

Lullyの手を握って道路に飛び出した私は＿＿＿＿

トラックに跳ねられた

走る時、Lullyの手を少し離した

その時、着いてこようとして少し遅れてきたLullyに……

トラックが直撃した

私はまともに喋れなかった

目の前で妹が轢かれた

その真実を、理解するのに一分は掛かった

血の海が広がっていく

記憶障害＿＿＿

自分のこと、家族のこと、友達のこと＿＿＿＿＿

全て忘れてしまうなんて

それを恐れたんだろうか

お母さんは私に冷たくなった

Lullyが轢かれたのは、あんたのせいだって

あんたが跳ねられれば良かったのにって

そんなこと言われても、妹の記憶障害が治るわけじゃない

でも、私にだって罪の意識があった

だけど、そこに畳み掛けるように両親から叱責をされ

もう私はの心は壊れる寸前だった

それから、妹の記憶障害はしばらく治ったけど

それから私は家族の中で孤立した

ポロポロ……

涙がこぼれた

大好きだなんて、久しぶりに言われた＿

せっかく、心を開いて、近づけかけたのに＿＿

Lullyは、自殺した

Lullyは学校で虐められていたらしい

虐められるような、そんな性格じゃなかったのに

スマホを見ていると、PrayTimeというロゴがでてきた

あなたの寂しい心を優しく包み込み、あなたの心を慰めてくれます＿＿

その言葉が頭を巡っている

＿＿＿Kimmyの家＿＿＿

涙がこぼれる

ピロンッ

スマホがニュースを報せた

速報です、今週の日曜日

○○で男性が行方不明になりました

男性の名前は

Heiler Lucas……

警察はいまも調査中で

手がかりのある方は、なるべく情報提供をして欲しいとの事＿＿＿

私の手の中にいるHuggyWuggyは…

頷くことも首を横に振る訳でもなく

ただ無邪気な笑顔を浮かべていた＿＿

その後の事は、よく覚えていない

スマホがまたニュースを伝える

愛を貰えなかった人間が

愛を与える側になる＿＿＿