目を覚ます。あったものが完全になくなったのがよく分かる。男から、女になったんだと実感させられる
れん
ひかる
自分の声が少し高くて驚いてしまう。喉元にあったものが無くなって、違和感がある
れん
ひかる
震えた声で答えた。違和感しかない。ハスキーボイスの女性の声をほんの少しだけ高くしたような声
れん
ひかる
れん
ひかる
れん
ひかる
自分の声に違和感があって、正直慣れるまでものすごく時間がかかると思っている。それでも、死なずにこうして生きて、好きな人と話している。その事だけは少し、嬉しかったりもする
れん
ひかる
れん
ひかる
れん
ひかる
この声を聞いてきっとふっか達は笑うに決まってる
さくま
ひかる
さくま
ひかる
違う。そうじゃないと首を振る。一週間前もこうして首を振ったっけ…。あの時は信じて貰えなかったな…
さくま
れん
さくま
れん
さくま
ひかる
必死に嫌だと首を振る。こんな声聞かれてバカにされたくは無い
さくま
ひかる
さくま
ひかる
さくま
ひかる
さくま
ひかる
俯きながらも目黒が気になり、チラ、と視線だけ目黒に移せば、しょんぼりとした表情をしていた
ひかる
れん
ひかる
れん
ひかる
れん
ひかる
れん
ひかる
れん
ひかる
さくま
その後、俺と目黒と佐久間とで他愛もない話を続けた
一ヶ月間の入院を終え、退院した。何故か家には帰るなと言われ、目黒の家にいる
れん
ひかる
れん
ひかる
れん
ひかる
れん
ひかる
れん
ひかる
言われた通りに目黒の真似をしてみる。手話って意外と難しいんだな。滝沢歌舞伎の時とか、君の彼氏になりたいとかの時、ダンスの振りとして手話をやった記憶はあるが、もう覚えてないし…
ひかる
れん
ひかる
れん
ひかる
れん
ひかる
それからも、日常会話で使う手話を目黒と一緒に覚える
れん
ひかる
れん
ニコッと嬉しそうに微笑む目黒。急にドッと疲れが押し寄せ、目黒に倒れ込むようにして抱きしめられた
れん
久しぶりに話すのか少し片言ではあるが、俺の望んでいた目黒の声が久しぶりに聞けた。それだけで嬉しくて、安心して眠りに落ちていった
𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩100♡
コメント
2件
もしかしてめめって声出せる!?