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無月

ども無月です

無月

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無月

本編スタート

俺の嘘に気づかないで

ーきみとの契約ー

外に出ると雨が降っていた 念のため持ってきていたビニール傘をさし、黒い雲が重く垂れ込める空の下を歩き出す

普段より早送りな周りの景色に釣られるよう自然と早足になった

駅のホームに人は少なかった。 スマホを取り出し、時間を確認する 次の電車が来るのは15分後だった

僕は空いていたベンチに腰を下ろし そのままスマホをいじる

昨日からなんな眺めていたかわからない バイトの求人サイトをまた開く

高校に入学してすぐに始めた短期バイトは先週終了した 早く次のバイトを探さなければならない。 しかし、家から通える距離で高校生可 という条件で絞るだけでもかなり限られてしまい、 なかなか見つけずにいる

できる限り近場が良かったけれど、 仕方ないもう少し範囲を広げて探し始めた 一つ通えそうな距離にあるファミレスの求人を見つけた

時給870円

タップするなり真っ先に飛び込んできたその文字 ふと指先が止まる。

別に特別安いわけではない、この辺りで高校生の平均的な時給だ。 今まで働いてたとこもこれぐらいだった

深夜は働けないので、学校に通いながら入れるのは 1日に4時間程度

何日かかるだろう

ふと頭の隅でそんなことを思い、どうしようもなく乾いた気分になった

青君が持っていた新しいスマホとゲーム機を合わせて20万円ぐらいだろう

ここで何日働けば、あれを買うことができるのだろうか

計算しかけてすぐにやめた。 考えたくなかった そもそも20万稼いだとして、僕はそれを自分の為に使う事なんてどうせ出来ないのだから

理解できない、と思う たかが趣味のゲームのために3万もするゲーム機を欲しがるのもまだ使えるのにスマホを買い換えるのも

何よりそれを誕生日プレゼントとして 親にねだれる神経も

心底理解できない

20万あれば何ができるのだろう、 何日分の入院費が賄えるんだろう 何日分の薬が買えるのだろう 考えていると胸の奥にどす黒いモヤが広がりそうで 追い出すように画面を眺める

頭上の屋根を叩く雨粒の音が耳を覆う

3年前から使っているスマホの画面は右端に小さなヒビが入っている

それでも動作に問題はないので、修理する気も買い換える気もなかった、きっとこのまま、完全に壊れて使い物にならなくなるまで使い続けるのだろう

ずっと。

普段は気にしてもいなかったそのヒビが なぜか今はやけに目に付いた 爪先で触れ削るようになぞる

もう何も考えないようにしようと思っても うまくいかない。

青君に見せられた最新ゲーム機が 青君の持っていた最新型のスマホが 下駄箱で聞いた女子たちの会話が

全部頭にこびりついている

もし、と思う

もし…僕にそのお金があれば

なんとなく口に出してしまったその言葉にぐっと唇を噛み締めた時だった

???

ねぇ

無月

ここで切ります!

無月

タップお疲れ様でした

無月

次回…とうとう登場します…!
あのわんわんが!

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