だから私は君の明日を描く

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ…

今日はお父さんが帰ってくる。

皆には"楽しみ"だって言ってるけど

本当は、

ｶﾞﾁｬｯ🚪

いつもは口うるさい母も

父の前では猫を被る

まるで此処が

"ありふれた幸せな家庭"かのように

（父がスマホを見ながらご飯を食べる）

娘の功績をまるで 自分のおかげと言わんばかりに話す、母

自分の娘と妻に無関心な、父

そしてそんな家庭で生まれ、育った 猫かぶりの、私

他の家庭のことは知らないけど

きっとうちの家は冷たいんだろうな…

ｶﾞﾁｬﾝ

だからうるせぇって言ってんだよ！！！

（父が母を押す）

ﾊﾟﾘｰﾝ

ﾌﾞｰﾌﾞｰ📱

ﾊﾟﾀﾝｯ🚪

ちょっとーw 今日奥さんの家に帰ってるんじゃないの？w

明日、遊ぼうよ〜

私は小さい頃から嫌いだった

お父さんの服から匂う 甘ったるい香水の匂いが

ｶﾞﾁｬｯ🚪

ｷﾞｭｯ （母が【？？？】を抱きしめる）

私は小さい頃から嫌いだった

母の"【？？？】の為"と言って

本当は自分の為なのに

私に全て責任を背負わせるところが

この家に''愛"なんてものは 存在しない

ｽﾞﾙｯ

（カロリーメイトを差し出す）

学校で当たり前に笑う"私"

（アタックを決める）

部活で頼られる"私"

家で必要とされない猫かぶりの"私"

神様

なんで私は 楽しいのに涙が出るんですか？

私は誰なんですか？

ねぇ、教えてよ

神様…

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