黄
…
桃
なぁ、黄。
黄
…?
桃
今、死にたい?
黄
っ…、
僕の心の中を
見透かされたような気がした。
何故、僕にこんな質問をしたのか 聞いてみることにした。
黄
…なんでそんな質問するんですか、?
桃
んー、何となく?笑
何となく、ですか。
黄
正直…、
桃
おう?
黄
死にたいより消えたい…、ですかね。
桃
どうして?
黄
だって生きてても仕方が無いじゃないですか。
黄
この世の中、ほとんどが自分軸で動いてて、
黄
必要か不必要か、
黄
大切か大切じゃないか、
黄
全部が全部その人の感情で決まる。
黄
そんな世の中で、信じるとか、信じないとか、
黄
そんなの考えられないじゃないですか。
黄
考えても疲れるだけ。
黄
この世に幸せなんてないんですよ。
黄
僕は、ですけどね。
桃
…お前は今そんな顔をしてる。
黄
どういう顔ですか、笑
桃
『こんなクソみたいな世界から消えてぇ~、』
桃
って顔。
黄
そんな顔してます、?
桃
あぁ。
桃
目に光が入ってない。
桃
お前は最近ずっと、楽しくなさそうだった。
桃
作り笑いしてただろ。
うそ、バレてた。
黄
あはっ、バレてました?ニコッ
桃
バレバレだ。
桃
俺ら一応幼なじみだぞ?w
黄
そうですね、笑
桃
…もう、いいんだぞ、
黄
何がですか、?
桃
作り笑いするの、疲れるだろ。
黄
別に…、疲れませんよ。ニコッ
桃
ほら、また。
黄
ッ…、
僕はただ、 理想の僕で居たいだけ。
ただそれだけなんだ。
黄
…ダメなんですか、
黄
理想の僕でいちゃ。
桃
そういう訳じゃないが…、
黄
桃くんが言ってることはそういうことなんですよ。
黄
自分を作るな、
黄
偽るな。
黄
ありのままの自分でいろ。
黄
って…、
黄
なんで、なんで皆、僕を否定するの、
黄
ありのままの僕で居て否定したのはお前らじゃんか…!!ポロッ
黄
だから偽ったのに、
黄
今度は偽りの僕を否定するの、?
黄
死ねってこと?
黄
消えろってこと?
黄
ねぇ…ッ!!!!ポロッ
ぎゅっ
黄
っ…!?ッポロ
桃
ごめん、
黄
なんで、謝るの…ッ
桃
黄のこと何も分かって無いのに分かったような口聞いて、
桃
ごめん…、
桃
でもな、昔のお前の笑顔は純粋無垢な笑顔でさ、
桃
すごく楽しそうだった。
黄
…昔は昔、今は今です…ッ、
桃
そうなんだけどさぁ、
桃
お前が笑顔作ってるのは誰の為?
誰の為だろう、
考えたこと無かったな。
自分の為…、では無いか、
今、幸せじゃないし。
じゃあ、誰の為…、?
わかんないや、笑
黄
分かんないです、
桃
そうか、
桃
お前が笑顔作ってるのは自分の為じゃないだろ?
黄
そうですね、
桃
この顔をすればみんなが喜ぶから、
桃
だから笑顔を、自分を作ってる、違うか?
あぁ、それか。
僕は他人の評価の維持の為に、 笑顔を作ってたんだ。
黄
そうですね…、笑
黄
僕は、他人に否定されることが怖くて、
黄
誰にも嫌われない自分を作ろうとしてました。
桃
お前が他人の好きな人物像の模範解答になる必要はねぇんだよ。
桃
黄がどんなに頑張っても、黄が嫌いな奴は嫌いなんだから。
桃
…人間なんてその日の感情で気持ちが変わる。
桃
そんな自分勝手な生き物に好かれようと努力するのは辛くないか?
黄
…辛いですね、笑
桃
そうだろ?
桃
100人居て、100人に好かれるのは無理なんだよ。
桃
自分のアンチは必ずいる。
桃
それは事実だ。
桃
その事実は誰にも曲げられない。
桃
どれだけ努力してもお前が嫌いな奴はいるって訳だ。
黄
じゃあ、努力しても無駄ってことですか…、?
桃
いや、そういう訳でもねぇぞ。
黄
…というと、?
桃
性格とか容姿とか、頑張って良くしようとしてる子は応援したくなるものだ。
桃
頑張れ!ってな。
桃
その姿が誰かの活力になることもある。
桃
その頑張ってる姿を見て、
桃
『あ、この子こんな一面もあるんだ。話してみたいな。』
桃
みたいな感情が生まれることもある。
桃
それに、ほとんどの場合こんな上手く行かない。
黄
…ですよね、笑
桃
黄も分かると思うけど、人生こんなもんなんだよ。
桃
上手くいく方が珍しい。
桃
でもさ、都合よくポンポン進む人生より、難ありの人生の方いいと思うんだよな。
黄
どうしてですか?
桃
難ありの人生の方が辛いし大変だけどさ、
桃
人ってな、成長するんだよ。
桃
ほんとに。
桃
だから、このでっかい壁を乗り越えた時、必ずなにかプラスされるものがある。
桃
お前の思う『幸せ』を掴めるかもしれない。
桃
まぁ、幸せを掴めるかどうかは分かんねぇけどな、笑
黄
そう、ですか…、
黄
人生、スリル満点ですね。
桃
そーだな
黄
そんなにスリル要らないんですけど、笑
桃
ほとんどの人がそう思ってるよ。
桃
皆、口に出さないだけ。
黄
ふぅん…、
皆偉いなぁ、
僕は口に出さずには いられない。
どうして、皆口に 出さずにいられるんだろう。
そんな疑問が僕の頭を ぐるぐると回っていた。






