私の初恋物語

私は梨空 リラ

デザイナーとなってから2年

未だに売れないデザインを売っている女だ

未だに素敵なデザインが思いつかない

母子家庭だった私は母親に暴力を振るわれていた

ずっと暴力と暴言の日々で、

人の優しさに触れることはなかった

だから私は男女関係なく嫌いだ

ずっと、ずっと辛かった

人生を終えようとも思ったけど、

母のあの怖い顔が思い浮かんで、

なかなか1歩を踏み込めなかった

今私の給料は母親に吸収されているから

すべて母のお金となり、

少ない給料もなくなってしまう

何日もかけて稼いだお金だって、

たったの数時間でなくなる

1週間かけて稼いだお金が1日で水の泡

もう嫌だ

誰も私の努力を褒めてくれない

でもね、

あの日、私の人生を変えた男がいるの

それはね、元不良なの

でも今は私と同じ真面目に働くデザイナーだ

誰だと思う？

それはね、"三ツ谷隆"

元東京卍會2番隊隊長

凄くかっこいいの

いつしか私はその人に恋していた

このお話は、私の"ちょっと変わった"初恋の物語

いいデザインが思いつかない自分が嫌で、

そんな自分にイラついていた

そんな時、必ず母に殴られる

うるさい、目障り、カス、バカ、産まなければ良かった、

もう聞き飽きた

正直どうでもいい

もう自分の生きる理由も分かんないから

お決まりのセリフ

もう聞き飽きたよ

私もいつも通りのセリフを言う

ひたすらに謝る

謝ったら母はパチンコ店に行く

もちろん、私の稼いだお金でね

ﾋﾟｺﾝｯ💬

ﾋﾟｺﾝｯ💬

私が男の人も苦手な理由、

父が生きていた時、

父も私に暴力を振るってきたからだ

母は庇うことなく、

逆に父に加勢し、

2人で私に殴りかかってきた

この絡んできた人は私の父親

暴力を振るうクソみたいな親だ

3時間後