テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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君と出会ったあの日から

第1話 - 君と出会ったあの日から

2,205

2018年09月01日

#恋愛

#電車

#出会い

0314♡♡♡

しゅん

(あー今日も電車座れない😥)

小春

(あー、今日も座れないじゃん)

しゅん

(あれあの子毎日同じとこに立ってるな〜)

小春

(あの子毎日見てる気がする。あ、目合った😳)

しゅん

(よく見たら可愛いなあの子。ちょっと話しかけてみよっかな。)

しゅん

あ、あのー

小春

はい？わたし？

しゅん

はい。あのお名前は？

小春

あ、えーと佐藤小春です！あなたは？

しゅん

しゅんです。

小春

いいお名前！！

小春

あ、私もう降りなきゃ！じゃあね！しゅんくん！！

しゅん

あ、さようなら

次の日

しゅん

やばい！遅刻する！

(ドアが閉まる)

しゅん

うわー最悪！

しゅん

あれ？あの子確か、小春ちゃん…？

小春

あ、おはよう！今日電車に来なかったから

小春

とっさにこの駅で降りちゃって…

しゅん

俺のこと待っててくれたの？

小春

うん…だって！一緒に電車乗ってる中じゃん！

しゅん

同じ電車なだけだろ！

小春

一緒に電車のろ！

しゅん

わかった。

電車の中

小春

あのさ、しゅんくんって好きな人いるの？？？？

しゅん

急になに？

小春

いや、気になっただけ！

小春

恋バナってたのしいじゃん！！！

しゅん

おれはそこまで好きじゃない。

しゅん

(この子よく喋るな〜)

小春

ちなみに学校は？その服は隣町の学校だよね！

しゅん

あ、うん

小春

あ、じゃあ私降りるね！また明日！！

しゅん

うん

それから毎日のように小春と学校に行った。おれは気づいたら小春のことを好きになっていた。2人で、いろんなことや、色んなところに行った。でも、ある日突然小春はいなくなった。

しゅん

あいつ今日もいないな…

しゅん

どこで何してんだろ。

しゅん

(小春が来なくなってから1週間が経った。何も手につかなくなった。)

しゅん

不在着信

しゅん

不在着信

しゅん

おーい！小春！

1ヶ月後

小春

こんばんは。小春の母です。小春は今大事な受験があるから、あなたと遊んでる暇はないんです。関わりを持つのをやめてもらえませんか？

しゅん

小春と喋らせてください。

小春

それはできません。この携帯は私が持っています。

しゅん

お願いします。今1回だけ喋らせてくれたら、僕は消えます。

小春

わかりました。今から小春に変わります。

小春

しゅんくん…

小春

ごめんね。

しゅん

小春

しゅん

あの日！俺達が出会った日！あの日に電車の中で待ってる。

しゅん

どうしても伝えたいことがあるんだ。あとは受験頑張れ…応援してる！！

小春

ありがとう。

しゅん

俺はこれでもう消えます。

あの日まで残り6ヶ月

しゅん

おれも受験がある。よし頑張ろ〜！あと半年だ！

しゅんの母

気合入ってるじゃん！頑張って！

しゅん

ありがと！！頑張るよ(小春のために…)

ある日の学校

はるか

私、しゅんくんのことがずっと前から好きでした。私と付き合ってください。

しゅん

ごめん、おれ好きな人がいるんだ。

はるか

好きな人って、誰なの？

しゅん

………

はるか

ねー誰なの？

しゅん

試験勉強もあるから、今はちょっと…

しゅん

(あいつのために、待つって決めたんだ)

残り3ヶ月

しゅん

いよいよ、試験は明後日だ。頑張ろう。

小春

しゅんくんどこで何してるんだろ。試験明後日じゃん。大丈夫かな？

2日後(試験日)

試験監督

開始！

しゅん

(よし、精一杯の力を出すぞ！)

1ヶ月後

しゅん

254あるか？？

しゅんの母

しゅん…あったわよ！あった！あんた受かったわ！！！

しゅん

やった！！

小春

あれ、今しゅんの声がしたような…気のせいか！それより受かってるかな…

小春

あ、あった！！！ヤバっ、声でかすぎた。

しゅん

あれ、小春の声が聞こえたような…

しゅんの母

早く行くわよ！しゅん！

しゅん

あ！はーい！気のせいか…

あの日まで残り1週間

しゅん

ちゃんと来てくれるのかな。もし、来なかったら、何時か言ってないし、もう1回喋りたい。

小春

いつ行けばいいんだろ。夜中？昼間？早朝？

しゅん

ちゃんと会って、気持ち伝えるんだ。

しゅん

小春のことが好きだ…って

あの日(出会った日)

しゅん

やばい、緊張する。どーしよ。ドキドキしてる。

小春

どーしよ。もう胸が締め付けられるみたい。

しゅん

あれ、小春はまだか…

小春の母

小春？？

小春

あ、やば。

小春の母

どこへ行くの？

小春の母

何をしに行くの？

小春

ちょっとそこら辺で買い物！

小春の母

なら！今から行くから、一緒に行きましょう。

小春

いやーでも、

小春の母

なにか悪いかしら？

小春

な、なにも…

しゅん

暇だな〜

はるか

あれ？しゅんくん！？

しゅん

あ、どーも。

はるか

どこ行くの？

しゅん

ちょっと買い物

はるか

電車きたよー！

はるか

途中まで一緒に行こ！ね？

しゅん

わりぃ、お母さん待ってるから。

はるか

わかった。じゃあ、お母さん来るまで待っといてあげる！！

しゅん

大丈夫だよ…お母さん遅いし、早く行って。

はるか

やだ、しゅんと一緒にいたい。

しゅん

俺には好きな人がいるって言ったよな？

はるか

私はしゅんくんが好きなの。

しゅん

泣くなって。

はるか

しゅんくんは私のこと嫌いなの？？

しゅん

嫌いって言うか、もうおれにつきまとうのやめてくれないか。

はるか

私、家帰らないから。

しゅん

頼むから、帰ってくれ。

はるか

じゃあ家まで送って！

しゅん

それは出来ない。

はるか

おねがい。じゃないと私死ぬよ？

しゅん

……

はるか

本気だよ？？

しゅん

わかった。じゃあ近くまでなら、

はるか

やった！

小春

やった！駅のすぐそこじゃん！ラッキー！

小春の母

あんたの欲しいものは？

小春

え？えーと、なんだったっけ？笑

小春の母

あんた買い物しに来たんでしょ！？

小春

醤油！醤油だよー！

小春の母

なんで醤油？？

小春

(早く買い物終わってくれないかな〜)

しゅん

………

はるか

なんで一緒に来てくれたの？

しゅん

死んだら困る。

はるか

ありがと。

しゅん

俺のせいで、ほかの人の人生狂わせるのは…

しゅん

(小春…俺のせいで、人生狂わされてんのかな？俺が関わったから、俺が最初から、あの日話しかけなかったら。小春は幸せに生きられたのか。)

はるか

しゅんくん？？

しゅん

(俺は小春に何をしてあげれた。おれに小春を愛す資格なんてなかったんだ。)

はるか

しゅんくん？？どーしたの？大丈夫？？涙出てるよ？

しゅん

(俺は小春を幸せになんかできない。)

はるか

どこ行くの？ねー、しゅんくん！

しゅん

ごめん。一人で帰って。

小春の母

帰るわよ！小春！！

小春

あ、ちょっと駅に用事思い出した！！

小春の母

駅に用事って？なんの？

小春

んー…トイレ！！

小春の母

じゃあここで待っとくから、早く行ってきなさい。

小春

お母さん！先帰っといて！

小春の母

わかったわ！すぐ帰ってくるのよ！

小春

はーい！

小春

よし、もう暗くなってきたし、しゅんくんきっといるよ！

小春

しゅんくーん！！！しゅんくん？？あれ、どこにもいない。

しゅん

ただいま。

しゅんの母

あれ、早かったわね。

しゅん

うん…

しゅん

はぁー、疲れた。

しゅん

あれ、なんか来てる。

しゅん

めずらしいなおれにLINEで喋りかけて来るやつなんて、小春ぐらいしか…

小春

小春の母です。小春は今きっと、駅にいます。どーして、駅にいるのかはわかりません。でも、あなたが何か知ってるなら、早く行ってあげてください。もうあなたを縛るものなんてひとつもありません。悲しい思いをさせてごめんなさい。早く、行って！小春は駅で待ってるわ！！

しゅん

……

しゅん

ありがとうございます。

しゅん

(これから幸せにさせればいい。俺が1番大切なのは、小春…あいつだけだ！)

しゅんの母

あら、どこ行くの？しゅん〜？

ガチャン！(ドアの閉まる音)

しゅん

小春…小春…

小春

しゅんくんいないな〜

悪いお兄さん

あれ、そこのお姉ちゃん、可愛いね

悪いお兄さん

むこうでいろんなこと教えてあげるから、ちょっとおいで。

小春

やめて、やめてください。やめて！！誰か！！助けて！！！

小春

(しゅんくん…きて……)

しゅん

小春！！！！

小春

しゅんくん…？

しゅん

おい、俺の女から離れろ！

しゅん

そいつを離せ！

悪いお兄さん

あ？邪魔すんなや！

しゅん

警察呼ぶぞ！

悪いお兄さん

呼べるもんなら呼んでみろ呼べないほどの体にしてあげるよ！

小春

もうやめて…

しゅん

うぅ…うわぁ…うぅ…

しゅん

……

小春

だれか…たすけて…

警察

おい！！そこで何をしている！！

悪いお兄さん

うっわ！やっべ！

警察

こら待て！！！

小春

しゅんくん！？しゅんくん！！！

しゅん

こ、こはる…

小春

なんであんな無茶するのバカ！！！

しゅん

ごめん…

小春

でも、ありがと。しゅんくんいなかったら、私どーなってたことか。

しゅん

小春！おれ、お前のことが…

小春

しゅんくん？

しゅん

うっ……

救急車のサイレン音

医者

腹部から大量の出血です。ナイフで刺された模様。

しゅんの母

しゅん！！！

小春

しゅんくん…

小春の母

……

しゅんの母

先生！！

医者

手術は無事成功しました。しかし、しゅんくんの今の状態は、良いものではありません。いつ目を覚ますかも、わからない状況です。

しゅんの母

わかりました…

しゅんくんの病室

小春

しゅんくん…お願い、目を覚まして…

小春の母

(私が駅にいけなんか、言わなければ…)

しゅんの母

しゅん……

それから、1ヶ月が経った。毎日小春はお見舞いに行っていた。

しゅんの母

ごめんなさいね。毎日来てもらって。小春ちゃん大変でしょ？

小春

いえ、しゅんくんのためなら、私のために、あんなに待ってくれてたので。

そしてある日

しゅん

うっ…

小春

！？

しゅん

こ、こはる…

小春

しゅんくん！！？？

小春

もしもし、しゅんくんのお母さんですか？しゅんくんが目を覚ましました！

しゅんの母

しゅん！！！

しゅん

お母さん…

しゅんの母

しゅん…

小春

ハンカチどうぞ。

しゅんの母

ありがと…

しゅん

お母さん。小春と2人で喋らせて…

しゅんの母

わかったわ。じゃあ、また。

しゅん

小春。

小春

しゅんくん。

しゅん

ずっと伝えたかったことがあったんだ。

小春

私も、言いたいことがあるの。

しゅん

あのさ、

小春

あの！

しゅん

あ、先どうぞ…

小春

いや、そちらから。

しゅん

いや、そんな事言われても、なんか、ちょっと言いにくいって言うか

小春

なに？早く言って！

しゅん

おれ、おまえのこと好き。

小春

え？

しゅん

おれ！小春のことが好きなんだよ！

小春

私も…

しゅん

私もって…

小春

私も！しゅんくんのことだいすき！！！

しゅん

小春…

小春

しゅんくん…

しゅん

愛してる。

小春

愛してるよ…

結婚相談所

店員

それでは、結婚の日はこの日でよろしかったでしょうか？

しゅん

はい！

小春

はい！

小春

この日は！しゅんと出会った日だもんね！

しゅん

おう！こはると出会ったあの日…

しゅん

あの日から俺の人生は、変わった…

しゅん

本当に愛せる人を…見つけた。

しゅん

あんな小さな出来事から始まった。たったひとつの恋。

しゅん

いま愛してる人を大事にする。そしてこれからも、この先も…

小春

しゅん！行くよ！

しゅん

おれたちはいつまでも一緒だ…

しゅん

すべての始まりは

しゅん

君と出会ったあの日から

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