一虎
千冬
一虎
千冬
モブ1
モブ1
モブ2
モブ2
どうして
どうして千冬さんが此処に…
一虎
どうする? 助けを、求める?
そんなの駄目だ。言えない。言わない
弱いところなんて見せないって決めただろ
モブ1
モブ2
一虎
大丈夫だから帰って、と言いかける。 あれ、でも、
言葉が出ない
千冬
千冬
モブ1
モブ1
千冬
千冬
どくん、と心臓が跳ねる
思わず彼を見返すと、千冬さんは真摯な瞳で俺を見詰めていた
俺だけを、見ていた
一虎
一虎
モブ1
モブ2
一虎
一虎
こんなに叫んだことはないってくらい、叫ぶ
知らぬ間に溢れた涙が頬を伝い、地面にシミを作った
心の何処かが確かに温もっていくような、そんな感覚初めてで
混乱以上の何かが、感情を支配した
千冬
千冬
モブ2
モブ1
千冬
一虎
次の瞬間、千冬さんは
千冬
アイツらに頭を下げた
モブ1
一虎
千冬
モブ2
千冬
千冬
千冬
モブ1
モブ2
千冬
ぐ、と胸を張って、千冬さんは続ける
千冬
千冬
千冬
千冬
一息に言い切ると、千冬さんは胸ポケットから名刺を取り出し、アイツらに差し出した
千冬
千冬
千冬さんは本気らしい
アイツらは受け取った名刺と俺を交代で見ると、気まずそうに去っていった。
千冬
千冬
手を差し出され、戸惑う
本当に頼って、縋って、いいものだろうか
これまで裏切られてきたのに―――
一虎
千冬
一虎
震えを悟られないよう立ち上がる。に、と笑って見せれば、大抵は上手くいくのだ
そうして生きてきた。看過されて生きてきた。
一虎
一虎
千冬
一虎
黙っていた千冬さんは、ふいに俺の顔を見詰めた
千冬
千冬
千冬
千冬さんは差し出した手で、そのまま俺を抱え込んだ。
一虎
千冬
千冬
たった一言なのに
どうしてこんなにこの人は、俺が欲しい言葉をくれるのだろう
会って間もないこの人が、どうしてこうも心を満たしてくれるのだろう。
一虎
千冬
千冬
千冬さんが笑ってみせる
その姿は向日葵みたいに眩しくて
一虎
何度目かも分からない涙が、頬を伝って流れ落ちた。
ねくすと ハート20⇒⇒
コメント
2件
何周目だろ、ずっと見てる 次どうなるか全然予想できない、!続き楽しみ♪
うはああああああ好きだああああ