テヒョニヒョンだって、 僕の被害者なんだから。
JUNGKOOK
自分が疫病神(やくびょうがみ)みたいな気がして、 たまらない。
テヒョニヒョンも、 そう思っているかもしれない。
JUNGKOOK
そんな僕の言葉に返事をしないまま、 テヒョニヒョンが足を止めた。
ゆっくりとこちらを向き、 僕と目を合わせる。
V
いつの間にか家の前についていて、 テヒョニヒョンは「じゃあ」とだけ言って帰ろうとする。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
きっと、 今は何を言っても聞いてくれない気がした。
僕の馬鹿さ加減に呆れているのかもしれない。
僕はおぼつかない足取りで家に入り、 そのまま廊下に座り込む。
ただボーッと座り込み、 何も考えたくなくて目をつむった。
ねぇ、 テヒョニヒョン。
V
知るはずがないじゃん。
テヒョニヒョンが… 夜空を見つめながら、 そんなことを呟いていたなんて。
僕達はいったい、 どこですれ違って、 どこで道を踏み間違えたんだろうね。
修正なんて、 もうできないところまで来てしまったぼくたちは、 この背徳の愛を背負いながら、 涙を流すことしかできなくなっていた。
足音は2つ
この愛に、 終わりはあるだろうか。
もしそう尋ねられたら、 僕は迷いなく『ない』と即答するだろう。
テヒョニヒョン。
テヒョニヒョンへの気持ちはね、 日々、 増していくばかりなんだよ。
でもね、 安心して。
この愛の先に、 待つものは何もないと、 僕はわかっているから……。
あれから、4日がたった。
テヒョニヒョンには避けられているらしく、 その間、 1度も会っていない。
この学校では、 1年生は6限までで、 2年生から7限授業になるため、 帰りも会うことはなかなかない。
昨日、 ユンギがナムジュン先輩と遊ぶというのでナムジュン先輩とは会ったものの、 テヒョニヒョンの姿は見当たらなかった。
ナムジュン先輩にテヒョニヒョンのことを聞けば、 生徒会が忙しいから1週間ほどとくに遅くなるらしい。
JUNGKOOK
ホソクとユンギから、 テヒョニヒョンは中学の時も会長をしていたと聞いた。
成績はつねにトップで、 先生からの期待も厚く、 生徒達から尊敬されていた…って。
昔はテヒョニヒョン、 ヤンチャなところも多くて会長なんてする人じゃなかったけど、 大人になったんだなと感じる。
JUNGKOOK
ちなみに、 合唱部のお手伝いの件で後日先生に謝ると、 『テヒョンが代わりに人を用意してくれるらしくてな、 気にしなくていいからな』 と笑って許してくれた。
テヒョニヒョンが、 代理の人を見つけてくれたらしい。
朝、 登校すると隣の席に人影が。
……あ、そうだ。
テヒョニヒョンが、 4日間停学だと言っていた。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
単純に、 退学にするほどの問題ではなかったとも言えるけれど、 テヒョニヒョンが抗議してくれたのかと思うと、 嬉しくて頬が緩む。
恐る恐る自分の席につくと、 ゆかりさんが僕に気づいて気まずそうな顔をした。
僕も、 少し体が強張るのを感じた。
押し倒された時のことを思い出し、 記憶をかき消すように首を左右に振った。
すると、 ゆっくり、 口を開いたゆかりさん。
女子生徒(ゆかりさん)
JUNGKOOK
不思議に思いながらもとくに気にも留めず、 僕は精一杯の笑みを浮かべる。
JUNGKOOK
女子生徒(ゆかりさん)
JUNGKOOK
まだホソクとユンギも来ておらず…… というより、 教室には僕とゆかりさん含めて3人しか来ていない。
JUNGKOOK
もう1人は、 とっても真面目そうな男の人で、 僕達を気にも留めず本を読んでいる。
女子生徒(ゆかりさん)
JUNGKOOK
かしこまったように僕のほうを向き、 真剣な顔をするゆかりさん。
女子生徒(ゆかりさん)
頭を下げて謝ってきて、 僕は思わず首を横に振った。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
確かに、 すごく怖かったし、 あの時の姿がフラッシュバックすることもあった。
でも、 いつまでも引きずるつもりはない。
こういうことは…結構、 過去に何度かあったから。
慣れたからといって、 嫌なものは嫌だけど、 同じクラスで、 しかも隣の席。
いつまでも、 怖がっちゃいけない。
女子生徒(ゆかりさん)
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
僕のセリフに、 ゆかりさんは何かを思い出したようなリアクションをしてから、 言いにくそうな顔をした。
女子生徒(ゆかりさん)
JUNGKOOK
JUNGKOOK
絶対、 何かあった。
ゆかりさんは、 誰かに何かを言われている。
しかも、 その誰かは一人しかいない。
JUNGKOOK
だって、 僕が許してって頼んだのは…
__一人しか、 いないんだから。
女子生徒(ゆかりさん)
女子生徒(ゆかりさん)
女子生徒(ゆかりさん)
「お願い…これ以上は何も聞かないで!」と付け足し、 顔の前で手を合わせたゆかりさん。
__テヒョニヒョン、だ。
テヒョニヒョンとゆかりさんは、 何を話したの?
口止めされてるって…何?
女子生徒(ゆかりさん)
僕はその場から立ち上がり、 教室から出て走ってある場所を探す。
JUNGKOOK
きっと、 テヒョニヒョンはそこにいるんじゃないかと思った。
確信もないけれど、 最近忙しくてこもってるってナムジュン先輩が言ってたから…
でも、 僕は肝心の生徒会室の場所を知らない。
まだ入学して日もたってないし、 とりあえず探そう。
それらしき教室の札を見ては、 違う文字に肩を落とす。
J-HOPE
JUNGKOOK
ちょうど階段を降りている時、 背後から聞こえた声に振り返ると、 そこには今登校してきたらしきホソクとユンギの姿が。
JUNGKOOK
SUGA
JUNGKOOK
どうやら、 2人は知っている様子。
J-HOPE
J-HOPE
J-HOPE
J-HOPE
JUNGKOOK
JUNGKOOK
おかしい、 それじゃあ…この前に言っていたことと合わない。
SUGA
SUGA
呆然とする僕に、 心配しているようなユンギの声。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
V
V
JUNGKOOK
JUNGKOOK
だから、 一向に見つからなかったわけだ、 生徒会室が。
頭の中が、 ひどい混乱状態に陥って訳がわからなくなる。
J-HOPE
JUNGKOOK
おぼつかない口調で、 一言一言発する。
JUNGKOOK
J-HOPE
JUNGKOOK
JUNGKOOK
僕の言葉に、 ホソクは「あ、そういや…」と声を上げた。
J-HOPE
J-HOPE
J-HOPE
SUGA
JUNGKOOK
J-HOPE
JUNGKOOK
SUGA
SUGA
コメント
14件
ユンギさんがいい感じで居るよね
え、私も大好きです((
さいこぉっ💗