なんとかお金を渡すことは免れたが、タイムセールの時間を過ぎてしまった。
天音
はぁ…私のトンカツ…
久しぶりに食べれると思ったのになぁ……はぁ
汚れてしまった制服を手でパッパッとはらう。
反撃しなかったのは面倒事を起こさないためだ。
1度殴ってきた男子を背負い投げした。するとどうだ。相手が受け身もろくに出来なかったせいで泣き出してしまった。
あと単純に私の力が強すぎて、体を激しく床に打ちつけた。
で、病院行き。そしてなんと、相手の男子は全治1ヶ月の骨折を腕に負った。
相手は全面的に私が悪い事にして、学校が家へ報告。
五条家に呼び出され帰ってみると、いきなりお母様からビンタをかまされた。
母親
ったく、出来損ないのくせに問題だけ起こすなんて、貴方なぜ生まれてきたの?
天音
……
母親
出来損ないが生きているだけ良いと思いなさい。
天音
……はい。申し訳ありませんでした。
深く土下座する。するとお母様はフンっと言ってこう返した。
母親
分かったならさっさと消えなさい。
それともう問題は起こさないこと。
生活費を止められて死にたくないならね。
それともう問題は起こさないこと。
生活費を止められて死にたくないならね。
天音
…御意
という訳だ。
ただやり返さなくても、彼らに取られて結局月末はカッツカツの状態。どうしろと。
天音
はぁぁ……
もう一度深いため息をついた。とその時。
不良1
お、ちょうど良いとこに人来んじゃん!
不良2
しかも女だぜ‼︎
不良3
こりゃあ、楽しめそうだなぁ‼︎