/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
湊
なぁ
渚
ん？
湊
最近、めっちゃ声聞こえない？
渚
別に
渚
特に聞こえないけど
湊
まじかよ…
渚
どうしたんだよ
湊
いやぁ…
湊
最近、耳元でめっちゃ声聞こえるなっておもってさ…
湊
もしかしたら、前に肝試しに行ったのが原因なのかなって思って
渚
あー…
渚
そう思えば、行ったな
湊
だろ？
湊
だから、お前は聞こえないのかなー？っておもったんだけど…
渚
特に変わったことはないけど…
湊
そっか…
渚
ちなみに、どんな声なの？
湊
なんか、幼稚園児ぐらいの女の子がずっと
湊
｢私の…とらないで…」って言ってる
湊
それが、毎晩聞こえるんだよ
渚
うーん…
渚
あっ！
湊
ん？
渚
お前
渚
あの時、人形持って帰らなかった？
湊
あぁ…確かに持って帰った
渚
もしかしたら、その人形を探してるんじゃねえの？
渚
声の女の子
湊
はぁ！？
湊
俺に、幽霊を信じろって言うのかよ
渚
それしか有り得ねぇだろ
湊
でも、その帰りに近くの公園に捨てたんだけど…
渚
近くって…
渚
○✕公園か？
湊
うん…
渚
今すぐ、拾ってこい
湊
は？
湊
なんで？
渚
いいから早く！
湊
わ、分かったよ…
1時間後
湊
拾ってきたぞ…
渚
よし
渚
じゃーろうそくを10本たてろ
湊
10本？
渚
あぁ
湊
湊
よし、たてた
渚
そしたら、1本ずつ火をつけろ
湊
分かった
湊
湊
よしつけた
渚
じゃー｢おいでください」と唱えろ
湊
分かった
湊
おいでください
湊
唱えたぞ
???
ｶｴｾ…
湊
わぁっ…！こ、声が！
渚
聞こえたか？
湊
う、うん…
渚
よし、来たんだな
渚
そしたら、｢返します。どうか僕を許してください。」と唱えろ
湊
か、返します。どうか、僕をゆ、許してください…っ
???
…ﾕﾙｻﾅｲ
湊
ゆ、許してくれない…！
湊
どうしたらいいんだよ！
渚
いいから続けろ！
湊
う、うん…
湊
返します。どうかぼ、僕を許してください…っ
???
ﾀﾞｾ…ﾀﾞｾ
湊
だ、出せって言ってる…
渚
人形を出せ
渚
それを机の上におくんだ
湊
わ、分かった…
湊
湊
だ、出した
湊
これでいいのか…？
渚
そしたら、｢返しました。なのでどうかお帰りください。」と唱えろ
湊
か、返しました。どうかお帰りください…
???
……
???
ﾅｲ…
???
ﾅｲ…
???
ﾅｲ…
湊
え…？
渚
どうした？
湊
ないって…言ってる
渚
は？そんな訳…
???
ﾜﾀｼﾉｶｴｼﾃﾖ
湊
な、なんだよ！返しただろ！
???
ｶｴｾ…ｶｴｾ
湊
や、やめろ！こっち来るな！
渚
おい！大丈夫か？
湊
く、来るな！
湊
辞めてくれ！
湊
うわぁぁぁあああ！
???
ﾌﾌｯ…ｶｴｯﾃｷﾀ
???
ﾜﾀｼﾉﾇｲｸﾞﾙﾐ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
