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七瀬 花

先輩!

七瀬 花

どうしたんですか?

先輩

俺、花のことすきなんだよね

先輩

付き合ってあげてもいいけど?

七瀬 花

え、なんですか、その言い方

先輩

俺が地味な花に付きやってやるって言ってんだから光栄なことだろww

七瀬 花

え、嫌なんですけど

先輩

は?

七瀬 花

え?

七瀬 花

だって、当たり前じゃないですか

七瀬 花

私、別に先輩の事好きじゃないし

七瀬 花

私、もう帰っていいですか?

先輩

…っ

先輩

おい

ガシッ

七瀬 花

いたっ

先輩

俺様が付き合ってあげるって言ってんだから付き合う以外ねぇだろ

七瀬 花

振るか振らないかは私の権利です。

七瀬 花

離してください

先輩

はっ!

先輩

嫌だよ

先輩

付き合うって言うまで掴んどくからな

七瀬 花

はぁ?

七瀬 花

嫌ですって

七瀬 花

痛いので、離してください

ばたばた

七瀬 花

え、

陽向 雫

おい!離れろ!

先輩

っうお

先輩

おい、何してくれんだよ!

先輩

先輩だぞ?

陽向 雫

だからなんだよ。

陽向 雫

告白したのはあんたなのに上から目線で…しかも危害加えるって

陽向 雫

そりゃモテねぇわ

先輩

はぁ?

先輩

萎えた。お前なんか、鼻から興味ねぇし好きじゃないし

七瀬 花

七瀬 花

ご、ごめんね。

七瀬 花

ありがとう

七瀬 花

七瀬 花

雫?

陽向 雫

っはぁ

陽向 雫

良かったぁ

陽向 雫

間に合って

七瀬 花

本当ごめんね!

陽向 雫

花は悪くないだろ

七瀬 花

いやいや

七瀬 花

その、すっごい助かった!

七瀬 花

ありがとね!

七瀬 花

(キュンとしたなんて死んでも言えない…

陽向 雫

いえいえ

陽向 雫

もう教室戻ろ

七瀬 花

そうだね

キーンコーンカーンコーン

七瀬 花

あ、

陽向 雫

あ。

七瀬 花

あはは

七瀬 花

もうサボっちゃおっか

陽向 雫

良いの?

七瀬 花

良いよ!数学だし

七瀬 花

全然分かんないんだもん!

陽向 雫

教えようか?

七瀬 花

え、いけるの?

七瀬 花

数学

七瀬 花

分かんの?

陽向 雫

これでも、前の学校では学年一位だったので。

七瀬 花

そーなの!?

七瀬 花

知らなかった…

七瀬 花

んじゃ、よろしくー

陽向 雫

せっかくなんで、屋上でも行かない?

七瀬 花

いいね!

七瀬 花

行く〜

七瀬 花

わー久しぶりだ!

七瀬 花

でもちょっと寒いな

陽向 雫

秋なのに、薄い長袖だからだよ。

陽向 雫

はい、

ばさっ

七瀬 花

え、でもこれ

七瀬 花

雫、寒いでしょ。良いよ全然

陽向 雫

大丈夫。

七瀬 花

風邪引いたら、お見舞い行くから!

七瀬 花

よいしょっ

七瀬 花

おー、やっぱりでかいねぇ

陽向 雫

(彼シャツみたいで可愛い

七瀬 花

ん?どうしたの?

七瀬 花

て言うか、良い匂いする!

陽向 雫

あ、嗅ぐなっ!

七瀬 花

嫌だよ〜、嗅ぎまーす

七瀬 花

スンスン

七瀬 花

良い匂いだー

陽向 雫

あ〜も〜

七瀬 花

うわっ

陽向 雫

あ、ちょっ

どんっ

琥珀糖

床ドン的な状況だよー

琥珀糖

伝われ〜

七瀬 花

あ、ごめ

陽向 雫

〜っ

陽向 雫

だから言ったでしょ!

陽向 雫

そこに石あったから転びそうだったのに

陽向 雫

まんまと転んで〜

陽向 雫

もー

陽向 雫

世話が焼けるなぁ

七瀬 花

え〜、ごめんね?

陽向 雫

良いけど、

七瀬 花

ありがと〜

ギュッ

陽向 雫

七瀬 花

七瀬 花

なんかごめんね

陽向 雫

良いよ。

陽向 雫

別に、花なら嫌じゃないし

七瀬 花

え、どう言う事?

陽向 雫

俺、もう帰るっ

七瀬 花

あ、待って

七瀬 花

教えてっ!

七瀬 花

なんで私なら嫌じゃないの?

陽向 雫

花は嫌なの?

七瀬 花

嫌…じゃないけど

陽向 雫

なんで?

七瀬 花

〜っもう

七瀬 花

先に質問したのは私だから!

陽向 雫

…だから。

七瀬 花

え?

陽向 雫

好きだから!

七瀬 花

へ、あ

陽向 雫

なんで照れてんだよ

陽向 雫

言わせたのは花でしょ

七瀬 花

そ、そ、そんな直球で言われるとは…

陽向 雫

で、返事は

七瀬 花

あ、そうだよね

七瀬 花

えっと、その

カァァァァ

七瀬 花

やっぱ言えない!

七瀬 花

も、帰る

陽向 雫

あ、待てよ

陽向 雫

自分だけ言わないのはダメだよ

七瀬 花

うぅぅ

陽向 雫

なんで

陽向 雫

返事は?

七瀬 花

〜っ

七瀬 花

好きだから!

七瀬 花

一緒!

七瀬 花

両思いです!

陽向 雫

そっか、

陽向 雫

やった

にっこ

七瀬 花

は、え

陽向 雫

え、なに

七瀬 花

雫って笑顔になれたんだ

陽向 雫

なれるわ

陽向 雫

アホ

七瀬 花

ごめんさい

陽向 雫

…付き合ってくれる?

七瀬 花

あ、当たり前っ

七瀬 花

てか、私たち婚約者じゃん

陽向 雫

そっか、

陽向 雫

そうだね

陽向 雫

ははっ

七瀬 花

ふふん

キーンコーンカーンコーン

七瀬 花

あ、戻ろ!

陽向 雫

そうだね

七瀬 花

ただいま〜

金本 結菜

お帰り!

金本 結菜

どこ行ってたの、もぉー

七瀬 花

先輩に告白されてさぁ

七瀬 花

(婚約者ってことは内緒にしなきゃっ

七瀬 花

で、戻ってくる時に足、挫いちゃって

七瀬 花

そこに居た、し…陽向君が保健室まで運んでくれたの

金本 結菜

そっか

金本 結菜

足、大丈夫?

七瀬 花

全然大丈夫だよ!

金本 結菜

一瞬、一緒に出てきたから告白でもされたのかと

七瀬 花

ち、違うよ

金本 結菜

だよね

金本 結菜

あ、もうそろそろ授業始まっちゃう!

七瀬 花

本当だ!

先生

はーい、皆さん席座って

先生

今日の朝言いたかったんだけど、遅れてきたから

先生

この時間にいいます。

先生

転校生が来たのよ

一同

えー

先生

入ってきて

渡辺 凛

こここここんにちわっ

渡辺 凛

わわわわたなべ りっ凛ですっ

渡辺 凛

よろしくっね

先生

お、落ち着いて

先生

そうね、席は…

先生

七瀬さんの後ろで

渡辺 凛

はいっ

渡辺 凛

よ、よろしくね。七瀬さん。

七瀬 花

よろしくね

陽向 雫

(仲良くなられるの嫌だな

それから授業が終わって、帰る

七瀬 花

っはぁ

七瀬 花

今日も学校疲れたね

陽向 雫

そうだね

七瀬 花

あ、今日はどうする?

陽向 雫

何が?

七瀬 花

家、遠いから

七瀬 花

今なら呼べるけど

陽向 雫

ん〜

陽向 雫

そうだなぁ

陽向 雫

いや、自分で連絡できるわ

七瀬 花

あ、そっか

七瀬 花

買ってもらったんだっけ

七瀬 花

じゃあ、呼ぶか

陽向 雫

おう

七瀬 花

なんなら、学校まで車で来て貰えば良いのに

陽向 雫

そしたら、花と一緒に帰れないだろ。

七瀬 花

え、あ

七瀬 花

ありがと

プルプルプルプル

陽向 雫

はい

陽向 雫

よろしく。

七瀬 花

終わった?

陽向 雫

うん

七瀬 花

どこで待ち合わせ?

陽向 雫

花の家

七瀬 花

え!なんでよ

陽向 雫

送りたかったから。

七瀬 花

そっか

七瀬 花

じゃあ行こ〜

陽向 雫

(なんか後から視線が…

陽向 雫

(あるような…?

その頃

嫌 われ子

ぐぬぬ

嫌 われ子

なんであんな地味女が雫君と〜

嫌 われ子

なんでよ…

嫌 われ子

今日、雫君は話しかけても無視するし

嫌 われ子

よしっ

嫌 われ子

このまま、七瀬の家着いて行くわ

嫌 われ子

貧乏よ絶対

嫌 われ子

そして、雫君に嫌われろっ

七瀬 花

あ、着いちゃった〜

七瀬 花

雫。ありがとね

七瀬 花

ってか、車は?

陽向 雫

…ないな

七瀬 花

連絡したら?

陽向 雫

うん

陽向 雫

陽向 雫

あと20分後に来るって

七瀬 花

おっそ!

七瀬 花

まぁ、家遠いもんね

七瀬 花

じゃあ、家の中で待っとこ!

陽向 雫

良いのか?

七瀬 花

全然良いよ!

七瀬 花

送ってもらったし

陽向 雫

ありがとう

その頃

嫌 われ子

は?

嫌 われ子

何この豪邸

嫌 われ子

貧乏じゃなかったの?

嫌 われ子

…絶対違うわ

嫌 われ子

そうよ、隣の…って広すぎてわからない!

嫌 われ子

とにかくっ

嫌 われ子

ぜーったい違うんだから!

戻って

お母さん

あら、雫君?

七瀬 花

お母さん!

陽向 雫

こんにちわ。

お母さん

どうしたの?

七瀬 花

あのね、雫君の車がここに20分後に来るらしいから

お母さん

あら、そうなの

お母さん

じゃあ

お母さん

家の中で待ってなさい。

お父さん

お、雫じゃないか

お父さん

さっき、ケーキを買ってきたところなんだ。

お父さん

一緒に食べよう。

陽向 雫

良いんですか?

お父さん

娘を送ってくれたし

お父さん

良いんだよ

七瀬 花

お父さん、どこのケーキ買ったの?

お父さん

えっと…なんだっけ

お父さん

三つ星ケーキだった気がする…

七瀬 花

やったー!

陽向 雫

あ、あそこ美味しいですよね

七瀬 花

そうだよね

七瀬 花

入ろ入ろ

その頃

お母さん

はあ?

お母さん

あの高級なお店のケーキだって…

お母さん

そうだ!

お母さん

偶然居合わせたようにすれば良いんだ!

戻ろ

七瀬 花

で、ケーキ何個買ったの?

お父さん

3ホール。

七瀬 花

賞味期限は?

お父さん

今日。

七瀬 花

はぁ?

七瀬 花

もー

七瀬 花

前も言ったのに、3ホールなんて食べきれんわ!

お父さん

ごめんなさい。

お母さん

そーよ

お母さん

次から気をつけなさいね

嫌 われ子

(よし、今よ

コツコツコツコツ

七瀬 花

あ!われ子さーん

嫌 われ子

あ、花!

嫌 われ子

どうしたの?

嫌 われ子

雫君も居るし

七瀬 花

今日、ケーキがあるんだけど

七瀬 花

食べない?

嫌 われ子

良いの?

七瀬 花

良いんだよ!

嫌 われ子

それなら、食べさせて貰おうかしら。

七瀬 花

…あとは

陽向 雫

あ、着くって

陽向 雫

俺、ケーキ食べずに行くから、俺抜いて

七瀬 花

え!

七瀬 花

ダメだよ

七瀬 花

そうだ!

七瀬 花

車の人も食べようよ!

陽向 雫

花がいいなら良いけど

SP

こんにちわ。

SP

雫様。花様。

SP

七瀬ご夫妻もお久しぶりで、ございますね

七瀬 花

あ、ケーキ食べませんか?

SP

一部始終聞いておりました。

SP

花様と、七瀬ご夫妻がよろしいのであれば、いただきたく存じます。

七瀬 花

いいよ!

七瀬 花

なんなら、お願い!

七瀬 花

よし!

七瀬 花

じゃあ中入ろー

菜乃

お帰りなさいませ。花様。

菜乃

そして、お友達様。

七瀬 花

菜乃、ケーキを全て出してくれない?

菜乃

分かりました。

菜乃

何等分しますか?

七瀬 花

そうね

七瀬 花

一つ10等分してくれないかしら。

菜乃

承りました。

七瀬 花

あ、あと菜乃

七瀬 花

紅茶を10人分用意してくれない?

SP

菜乃様。私達も手伝います。

菜乃

ありがとうございます。

菜乃

では、お言葉に甘えて

嫌 われ子

とっても、豪華な家ね

嫌 われ子

花ってお金持ちだったのね

七瀬 花

別に普通だよ?

七瀬 花

ね、お母さん。

お母さん

そうね、貧乏だと思うわ

陽向 雫

家の方も貧乏だと思う。

七瀬 花

それはないでしょ〜

陽向 雫

基準がわからないからな

七瀬 花

確かにね

嫌 われ子

とてもお金持ちだと思うわ

嫌 われ子

だって、私の家はこの家の半分くらいしかないもの。

七瀬 花

とても、お金持ちじゃない!

七瀬 花

凄いわねぇ

陽向 雫

そうだね

嫌 われ子

基準が花の家なら、私は貧乏だわ

菜乃

紅茶と、ケーキを用意しました。

菜乃

10等分では、一つのケーキが小さくなってしまいました。

菜乃

申し訳ありません。

菜乃

お父様の言う通り、10個買ってくれば良かったです。

七瀬 花

いやいや、多すぎだから

七瀬 花

菜乃、ありがとう

菜乃

滅相もございません。

七瀬 花

じゃあ、一種類一個ずつね

嫌 われ子

わぁ!美味しそう

食べ終わったぜ

陽向 雫

もう帰るか。

嫌 われ子

そうね

SP

分かりました。車を用意させているので今すぐでも帰れます。

七瀬 花

われ子さん、送って行くよ

七瀬 花

良いよね

お父さん

良いぞ

菜乃

分かりました。紺さんに連絡します。

七瀬 花

今紺は?

菜乃

ちょうど別党で始末しているところです。

七瀬 花

ふーん

呼んだ?

花様

七瀬 花

あ、紺ー

七瀬 花

われ子さんを送って欲しいの。

七瀬 花

寄り道せずにね

分かりました。

われ子さん、行きましょう

嫌 われ子

良いの?

嫌 われ子

ありがとう。

帰ったよ

お父さん

で、どうなんだ。

七瀬 花

何が

お父さん

雫君とはだよ。

七瀬 花

順調だけど

お父さん

そうか。

お父さん

もう、付き合ったかい。

七瀬 花

ええ

お父さん

じゃあ、菜乃。

菜乃

はい。

お父さん

愛しの菜乃よ

お父さん

交代だ

お父さん

花にそのダサい服は渡せ。

お父さん

花。髪を切れ。

七瀬 花

分かりました。

菜乃

…明日から学校に行けるのですか?

お父さん

そうだぞ

菜乃

嬉しい!

菜乃

お父様、とても嬉しいですわ

菜乃

ずっと、嫌だったの

菜乃

あんな、出来損ないの姉の世話をするのは

菜乃

演技なんて…

お父さん

辛い思いをさせたな

お父さん

すまん。

お父さん

花。目障りだ

お父さん

その服に着替えて仕事をしろ。

七瀬 花

…分かりました

七瀬 花

はぁ、ぐすっ

七瀬 花

なんで、なんで

七瀬 花

雫のことも、ずっと前から知ってた。

七瀬 花

ずっと前から好きだったのに

七瀬 花

ぐすっう

七瀬 花

どうして私だけ…

琥珀糖

混乱してるよね

琥珀糖

ごめんなさい

琥珀糖

この家族は菜乃中心で、父は菜乃を菜乃が好きな人に結婚させたかった。

琥珀糖

菜乃は雫君を好きになって

琥珀糖

お父さんは、菜乃に似合う男なのか確かめたかったから花に婚約者として付き合った。

琥珀糖

しかし、花は菜乃が雫に会う前から、雫の事を知っていて雫も知っていた。

琥珀糖

雫も花も恋に落ちたが、父が許さず離れ離れになった。

琥珀糖

それで、今

琥珀糖

再会したが、菜乃の代わりをしているだけ。

琥珀糖

てな感じですね

七瀬 花

私が落ちこぼれじゃなかったら、

七瀬 花

もっと愛嬌があって人気者だったら

七瀬 花

愛してくれたの…?

お父さん

おい!花!

お父さん

さっさと着替えろ。

お父さん

仕事貰えるだけでありがたいと思えよ。

七瀬 花

っはい

菜乃

おとーさまー

菜乃

そんな人に構ってないで、私に構って?

お父さん

そうだな

お父さん

は、じゃあな、出来損ない

七瀬 花

…はぁ

お母さん

ねぇ

七瀬 花

お母様。

お母さん

お母様を付けないで。

七瀬 花

申し訳ございません。

お母さん

…ごめんね

七瀬 花

え?

お母さん

子供の頃、私も貴方に酷いことをしてきたわ。

お母さん

雫君と両思いだった花を引き剥がして菜乃を優先にしたのも、私は賛成だった。

お母さん

あの時の、花の顔が忘れられなくて

お母さん

交代させられた時、私は貴方に母としてどうやって接したら良いかわからなかったわ

お母さん

でも、本当のお母さんとして演じているとね

お母さん

徐々に貴方に母性が働いて

お母さん

服をあげたのも本心よ。

七瀬 花

お母さん…

お母さん

2度目に花と雫君を引き剥がした時は花はもう、何も思っていないようだった。

お母さん

それが、私も辛くて

お母さん

私のしてきたことは許されないわ

お母さん

だから許してなんで言わない。

お母さん

でも、側にいても良いかしら…?

七瀬 花

もちろん、良いです

七瀬 花

お母さんがそんな事思っていたなんて、嬉しくて涙が出てしまいました。

お母さん

役に立たないかも知れないけど、私も頑張るから。

七瀬 花

ありがとうございます。

七瀬 花

ありがとうございます。

お母さん

そんなにお礼を言わなくたって、当然のことをしたまでよ

七瀬 花

…着替え終わりました。

お父さん

そうか。

お父さん

花。

七瀬 花

はい。

お父さん

携帯を出せ

七瀬 花

…っ

七瀬 花

はい。

お父さん

雫と友達。全部消してやった。

お父さん

このスマホ、いらねぇよな

七瀬 花

や、やめ

七瀬 花

(写真にも、雫との思い出が詰まっているのに

ガッシャーン

お父さん

はっ!良いきみだな

お父さん

あ、あとそのボロい服、似合ってるぞ

お父さん

前のお見舞いの時の服は似合ってなかったんだ。

七瀬 花

七瀬 花

(泣いちゃだめ。

七瀬 花

(まだよ。我慢して

七瀬 花

申し訳ございません。

お母さん

ねぇ!

ずっと、貴方が好きです。

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