smrisyu
あまりに退屈でため息が出た。
俺は悪魔だ。
悪魔はもともとそこまで激しい感情はない。
だけど、その中でも俺は感情がない方だ。
何に対しても興味もやる気もない。
ただ、一部の悪魔は一つだけ強い感情がある。
上の悪魔に対する忠誠心だ。
指示を受ければ手駒のように動く。
実際、上の悪魔の指示は忠誠心どうこうでなく従わなければならない。
詰まるところ、"それ"に進んで参加するか、ただ従って参加するかの話だ。
また、上の悪魔は何故か天使を殺したがる。
悪魔の本能が強いのだろうか。
"それ"というのは天使狩りのこと。
上からの指示なんてそれしかない。
もちろん指示を受ければ俺も大概。
拒否権なんてないのだ。
だけど、あいにく俺に天使を殺す趣味なんてないから、殺すふりをして適当に逃している。
バレれば何かしら罰はあるだろうが、上が間抜けばかりで全く気づく素振りはない。
俺はあの日も、天使を狩りに出ていた。
俺に初めての感情を芽生えさせてくれた、あの天使に会った日だ。
天使1
1人の天使が叫ぶと、一斉に天使たちは城へと逃げていく。
悪魔1
馬鹿馬鹿しい。
俺はいつものように、家の中に入り口からドアを開けて入って行く。
中に入ると、母親らしき天使と、その腕に抱えられたまだ幼生の天使がいた。
天使2
天使3
必死にこっちへ訴えかけてくる。
俺は母親に近づくと、そっと口を塞いで話し始める。
手をかけると、酷く怯えて震えていたが、俺はあえて強い口調で話す。
smrisyu
smrisyu
天使2
smrisyu
その親子の上で、俺は自分の腕をナイフで切りつける。
smrisyu
腕から流れ出る俺の血が、母親の背中に滴り落ちる。
天使2
smrisyu
血がかかっていることによって、親子で死んでいるように見える。
smrisyu
天使2
smrisyu
ありがとう
母親のテレパシーだ。
俺は後ろを向き、
smrisyu
俺は親子に笑顔でそう言い、家を後にした。
次の家に行くと、ベッドで呑気に寝ている天使に出会った。
俺は、その天使が視界に入った瞬間から、目が釘付けになった。
srnk
俺の視線に気づいた天使が、俺にそんなことを聞いてきた。
寝ていたなら視線になんて気づかないはずだから、おそらく寝ているふりをしていたんだろう。
smrisyu
俺は不思議に思い、疑問をそのまま口にした。
srnk
smrisyu
smrisyu
srnk
srnk
srnk
smrisyu
srnk
srnk
srnk
smrisyu
俺と同じだ。
この場所をつまらないと感じている。
何もないと理解している。
だからこそ、この子に興味が湧いた。
知りたい。
この子はどんな考えを持っているのか。
この胸の高まりは何が原因なのか。
この感情はなんなのか。
smrisyu
srnk
smrisyu
smrisyu
うまく言葉にできているかはわからないが、自分なりに伝えた。
srnk
srnk
smrisyu
やっぱり明確な名前がないから難しい。
俺がその場を去ろうとした時、その天使は言った。
srnk
smrisyu
srnk
srnk
srnk
smrisyu
そして、次に会う場所と日にちを決めたところで撤退命令が出たので、俺は街へ戻って行った。
コメント
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あ 、 青組だ … !!✨️ かもかい なろのき そら翔 でやってくれるの神すぎます … !! フォロー失礼します !!