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#シンママ
沙華やや子
586
183
玉葱三太郎
448
116
結莉
皐月
スナック菓子の袋を持ち、口に含んだスナック菓子を飲み込みつつ皐月が玄関まで母を出迎えに来た。
結莉
右手薬指にはめていた愛の証は外されている。
結莉
指輪は大事にジュエリーボックスへとしまいバッグの中だ。
皐月
結莉
皐月
結莉
結莉
皐月
どちらが母親でどちらが娘かわかんないような会話。
結莉
皐月
結莉
皐月
笑い出す母と娘。
結莉
皐月
結莉
自室に入り、引き出しに指輪をそっとしまった結莉。 そうしていつものようにラジオのスイッチON。
結莉
などと思いつつ『ハートのたまご』のSNSを観ようとしたら、丁度ダイレクトメールがジャンくんから来た。
結莉
そんな風にジャンくんに対して感じた結莉。
DMを開けてみた。
ジャン君
結莉
つむじこと結莉は返信をした。
結莉
いっときはジャンくんにフワフワ靡きそうになった結莉であったが、今となってはもう、羽矢斗だけに夢中だと自分ではっきり感じている。
ジャン君
結莉は、なんだか胸がヒリヒリした。
結莉
ジャン君
DMはそこで終わった。
***
そして『ハートのたまご』放送日がやって来た。
いつもと違い、心が曇っている。無論、リスナー仲間であるジャンくんを『振って』しまったから。
でも、仕方ない。
結莉はよっぽど聴かずにおこうかと思ったが、いつも通りなんとなーく番組を聴き始めた。
今回はお便りを出していない。複雑な心地がして……。それと(今週は聴かずにおこうかな)とも考え込んでいたから。
いつものようにはっちゃけたロリポップさんのDJを聴いても心弾まない。ドヨ~ンとしたままだ。
そこへ向けてポップな、結莉があんまり好きじゃないタイプのナンバーが流れ始めた。
結莉
ウジウジと悩みながらも結莉は、ラジオを切る行動をとることすら億劫で、そのまんま部屋にはDJロリポップの元気いっぱいのおしゃべりと、色んなお便りやリクエスト曲が流れていた。
耳に、頭にほとんど入って来ない。結莉はリビングの大きなソファーに横たわっていた。
DJロリポップ
と、ジャンくんのお便りを手にしたらしきロリポップさん。
即座にSNSの書き込みで
ジャン君
とジャンくん。
DJロリポップ
ジャン君
ジャン君
ジャン君
ジャン君
DJロリポップ
DJロリポップ
DJロリポップ
DJロリポップ
DJロリポップ
DJロリポップ
そしてジャンくんのリクエスト曲が流れた。
曲は超ハードなスラッシュメタルで、結莉はガクッと来て、ちょい笑いそうになってしまった。
結莉
と思いつつ。そして
結莉
結莉はそんな風に考えた。
ジャンくんに心が動いていた自分自身にも罪悪感を持ってしまう結莉。
でもハートはフリーダム。良いじゃない? 結莉は、自分の状況や気持ちをジャンくんにはっきりと伝えたのだしね。
その回を境に、結莉は『ハートのたまご』を聴かなくなった。
胸が疼いて辛いからだ。
人を傷つけた罪悪感から、と言うのとはまた違う。
言葉で説明がつかないけれど、なにかとても悲しくてたまらないから。
コメント
1件
第14話、読み終えました。結莉がジャンくんに「好きな人ができた」と伝える場面、とても切なかったです。彼女の胸がヒリヒリする感じ、よく伝わってきました。そしてラジオでジャンくんのお便りが読まれるシーン、あのスラッシュメタルとのギャップに思わず笑ってしまいつつ、結莉の複雑な心境に共感しました。正しい選択をしても、心が痛むことってありますよね。この回を境に『ハートのたまご』を聴かなくなった結莉の心情が、とても丁寧に描かれていて印象的でした。続きが気になります!