白石幸也
おら!着いたぜ
ドカン!と大きな音をたてて校長室の戸を開ける。そこにはにこやかに笑う校長先生がいた
校長先生
おやおや。何か用かな?
蓮
お願いがあって来ました
白石幸也
!!
竜
!!
蓮はいきなり校長の前で土下座をした
蓮
放送で戦場本部に砲撃が来ることを聞きました。そこで
校長先生
この学校に砲撃の対象をズラすと?
蓮
、、、はい。
蓮
妖力反応を確認する限り本部を、、、父上達を殺るには十分でした。
蓮
今仕切る者がいなくなれば妖魔国は大パニックになります。
蓮
私は、能力で砲撃の対象を変えられます。
蓮
そしてその砲撃を綺麗さっぱり消せる能力者がいます。
校長先生
ここには生徒がいる
蓮
もし、この作戦が失敗した場合私は死んでも止めます。
蓮
誰も犠牲にしない。
校長先生
それはできない相談だな。
蓮
、、、
校長先生
君もここの生徒だ。
校長先生
生きて頂かないと私が困る
校長先生
生きて砲撃を止めなさい
校長先生
破った場合君の父親に責任がいくと思いたまえ
蓮
ありがとうございます。
蓮
竜、白石。1Sへ行くぞ。
ガラガラ
新井チカ
!!
新井チカ
白石君!蓮さん!
柳澤優斗
おお!無事で良かったよ
蓮
話は後だ。
柳澤優斗
うわあああ!ちょっと!どこへ連れていくんだ~
蓮
放送でも聞いたと思うが妖魔国本部に砲撃されている事は知っているな。
蓮
まだ終わりじゃない。
蓮
私の能力なら砲撃の軌道を変えられる。
柳澤優斗
まさか僕に砲撃を吸えとかじゃないよね?残念だけど僕の能力範囲は狭い。せいぜい半径20センチ。とてもじゃないけど吸えないよ
白石幸也
どうすんだよ、赤龍寺
竜
ちょっ、、、!
柳澤優斗
赤龍寺?!
蓮
はぁ、、、全く何してくれてんだよ、白石。
白石幸也
もう別にいいだろ?どうせいつかはバレるしよう。
蓮
はぁ、、、柳澤優斗。赤龍寺家五代目、赤龍寺蓮が命じる。私を信じて能力を使え。
柳澤優斗
は、、、はい。
蓮
よし。白石、お前は竜を頼むぞ。
竜
ねぇさん!僕も
蓮
ダメだ。
竜
、、、
蓮
悪いな。だが、お前は私の生きる糧だ。もし消えたら私は何のために生きなければならないんだ。
竜
、、、
蓮
安心しろ。もう命を投げ捨てるようなことはしない。この作戦、必ず成功させる
竜
、、、いざとなったら僕は飛び出すからね。ねぇさん。
白石幸也
俺から逃げられると思うなよ
竜
どうだか、、、
白石幸也
お前も勝ち逃げすんなよ!赤龍寺
蓮
あぁ
柳澤優斗
それで僕はどうすれば、、、
蓮
お前は妖力が少ない
柳澤優斗
ウグッ
柳澤優斗
そこまではっきり言わなくても、、、
蓮
だから、ブラックホールが小さいのは妖力の容量が原因だと推測した。
蓮
だから、私の妖力お前にやる
柳澤優斗
な!
柳澤優斗
妖力を他人に与える行為は危険なはず!
蓮
私を誰だと思っている。赤龍寺家五代目、赤龍寺蓮。養子であっても半妖であってもしっかり受け継いでいるものはある。
蓮
それは
蓮
度胸だ。
蓮
上に立つという事は多くの命が自分の手の内にあるという事だ。一歩間違えれば命取りだ。だが、自分の決めた事は曲げない
蓮
何がなんでもやり遂げる度胸が必要なんだ。
蓮
下を向いてはいられない。死を恐れてはいけない
蓮
だから私の心配をする必要はない。
蓮
吸い付くしても構わない
柳澤優斗
わかった。信じる
柳澤優斗
だけど、君も限界だと思ったら言ってくれ。
柳澤優斗
それなら、協力する
蓮
あぁ、、、わかった
蓮
よし、準備はいいか。
柳澤優斗
大丈夫。
蓮
それじゃあ行くぞ
蓮は手をかざし何千も離れた妖魔国本部を肉眼で見つめ、父親のピンチを知る。
蓮
父上。拾って貰った恩、返させて頂きます。
蓮
、、、来い
蓮
私の下まで!
柳澤優斗
、、、本当にこっちに来てるの?
蓮
今更疑うのか
柳澤優斗
嫌、、、疑うわけではないけどこっから本部までかなり離れてるからね。
蓮
安心しろ。あと数分で着くぞ
柳澤優斗
ははは、安心は出来ないな
蓮
!
蓮
思ったより早く来るぞ!
蓮
構えろ!
柳澤優斗
了解した!
柳澤優斗
、、、ほ、、、本当に膨大な妖力がこちらに向かって来ている、、、
蓮
そろそろ、使ってろ。
柳澤優斗
あぁ、わかった
柳澤優斗
はぁ!
柳澤が手をかざすと目の前に球体が現れあたりの小石を飲み込んでいく
そして
ドカン!
彼の球体の何倍もある砲撃弾がブラックホールに当たる
蓮
大丈夫かぁ!
柳澤優斗
クッ、、、
蓮
妖力を送るぞ。
蓮が柳澤の肩に触れると2人は光だしブラックホールの穴は大きくなっていき砲撃弾が飲み込めるかギリギリのところで止まった
蓮
まだいける!吸え柳澤!
柳澤優斗
駄目だ!これ以上は君が!
蓮
構うな!言っただろ!死ぬ気はねぇて。こんなところで死ぬ私じゃねぇ。
蓮
分かったらさっさと吸え!
柳澤優斗
はぁ、、、全く君が無茶言うから皆来ちゃったじゃないか
蓮
!!
白石幸也
馬鹿野郎!反省したと思ったらこれか?1人で突っ走るんじゃねぇ!
新井チカ
そうだよ!蓮ちゃん
小林樹
めんどくせぇ。早くやるぞ。
田口蒼真
全く。俺はあんたを信頼してんだぞ!しっかりしろ!
望月陽向
私達も手伝わせて!!
長谷川海里
そうそう、少しは頼ってよね
竜
ねぇさん、、、見てみて
竜
僕達はもう2人だけじゃないんだ。もうこんなにもねぇさんを心配して助けに来てくれる仲間がいる。
竜
だからもう1人で何とかしようとしなくていいんだ。
蓮
、、、
水戸部幸一郎
勿論僕達も君に力を貸す仲間だよ
田辺美紀
大丈夫?蓮ちゃん
鯉田雫
無理しちゃダメだよ?
黒木悟
忠誠を誓ったから手伝うんじゃない。貴方だから助けるんだよ
柳澤優斗
もう大丈夫だ。この大きさなら!
柳澤優斗
お、、、
柳澤優斗
終わった!
皆は緊張感が無くなるや否や歓喜の叫びをあげた。
蓮
竜、皆ありがとう
蓮
この砲撃無効化によって恐らく人間側は大きな戦力を失った
蓮
攻め時は今か、、、
蓮
今から私は妖魔国本部に向かう
蓮
お前ら。こうなったらとことん付き合ってもらうぞ。
水戸部幸一郎
ここにいる者達は皆同意のうえだ。
水戸部幸一郎
蓮君の思うがままに動くといい。僕達は君について行く
蓮
言っておくがあとから後悔しても遅いからな。
柳澤優斗
後悔しないさ。
田口蒼真
残って待ってるよりかは、ましだ
長谷川海里
全く素直じゃないなぁ~
小林樹
蒼真は恥ずかしがり屋だからな
田口蒼真
なんだとこの!
望月陽向
ちょ、、、ちょっと皆、、、!
新井チカ
今日くらい仲良くしなさいよね
あはは
竜
ねぇさん。
蓮
大丈夫。捕まりに行くわけじゃない。全てを終わらせに行くんだ。
蓮
この戦争もあいつらもそして私達の長年の凛の仇を
赤龍寺修
(一瞬で消えた、というよりかはものすごいスピードで方向転換した。)
赤龍寺修
(こんな事、私の娘しか出来ないな)
赤龍寺修
フッ
白石東郷
せ、、、赤龍寺が、、、笑った、、、
赤龍寺修
怪我人は我々が何とかする。元気がある者は今こそ妖怪の意地を見せる時だ!
赤龍寺修
総員!進め!
ぉぉおおおお!!