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紫
紫
桃
桃
桃
紫
紫
紫
桃
桃
桃
桃
桃
歯切れの悪い返事が積み重なる
どうしたのかと問いかけるより早く
翠がぱんと手を叩いた
翠
翠
翠
翠
紫
翠
翠
翠
翠
翠
紫
紫
紫
盛り上がる俺たちだったが
桃は鋭い指摘をする
桃
桃
アッパーカット再び
2度目のダウンを喫した俺は
革張りのソファにもたれかかるしかなかった
うなだれる俺をよそに
翠が力強く立ち上がる
翠
翠
翠
翠
翠はこちらを一瞥せず
片手を上げて去っていく
真っ直ぐ伸びた背筋は
まるで翠が真人間であるような錯覚を抱かせる
だが
俺は騙されない
紫
紫
俺が確信を持って呟くと
翠は、目にも止まらぬ速さで店から飛び出した
扉にぶら下がったベルが
荒々しく鳴り響く
桃
桃
紫
紫
桃
桃
桃
憐れむような桃の視線を浴びながら
俺はアイス珈琲に口を付ける
厨房の奥にいたはずのマスターが
俺の逃走を警戒するようにカウンター付近に陣取っていた