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#先生
結愛
27
#チャーハン
きなこもち
436
月銀澪
39,774
ゑぬ。
1,183
首輪『2472』を見つけてから、もうどれだけの時間が過ぎただろう
泣くことも
喋ることも
減った朔弥は
毎日をただこなすように生きていた
労働
食事
洗濯
労働
休む暇もなければ
心を癒す時間もない
――でも、それでよかった
考えずにすむなら、感じずにすむなら
何も望まなければ、これ以上壊れずにすむなら
生きるだけで、精一杯だった
話には聞いたことがある
奴隷は“商品”だと
買われていった奴は、二度とここには戻ってこない
労働力
暴力のはけ口
性欲処理
――人間ではなく、ただの“物”として扱われる世界
ここに残ることも
出ていくことも
地獄に変わりなかった
それに抗う気力も
逃げ出す希望も
もう何も残ってなどいなかった
その夜も同じだった
狭い牢に戻り、冷たい壁に背中を預け
何も見ずに息を吐いていたとき――
カツン。カツン。
廊下を踏み鳴らす革靴の音が、いつもより重く響いた
その音が、自分の牢の前で止まったのが分かった
柊 朔弥
顔を上げなかった
見たところで、どうせろくなことじゃない
そのとき、男の声がした
男
淡々とした声だった
兵士
兵士
兵士
男
監視官が確認するように名前と番号を読み上げ
男は何も言わずに立ち去っていった
ただ1度だけ
牢の隙間から、目が合った
黒い瞳
感情の読めない顔
柊 朔弥
そのまま声も出さずに座り込んだ