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【d!_shp.rb】俺の天使様

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【d!_shp.rb】俺の天使様

3 - 12/3 天使と拾った命

♥

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2024年04月24日

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rb

俺と死にたい?

何言ってるんやこいつ。 そんなやつ今まで見たことあらへん。 馬鹿げてる。頭がおかしい。 そんな罵倒が頭を埋める中、ひとつの感情が芽生えた。

rb

............なんで、こんなポカポカしとるんやろ

心が満たされる音がした。 今は冬なのに暖かい胸は病気なんだろうか。 長年生きてきたがこんなこと1回も無かったのに。

rb

……あ、あかん!
こいつほっといたら死んでまう!

何でかわかんないけどほっときたく無くなった。 突然だ。突発的だ

いきなり心変わりしたのだ。 不思議なものだ。

なんでかいきなりこいつを助けたいと思ってしまった。

苦労するのに、俺は疲労で死んでしまうかもしれないのに。

なぜかこいつだけは助かって欲しいと思ってしまった。

よく分からない感情を不思議に思いながら彼へ俺が付けていたマフラーを巻いて背中に背負った。 幼い身体なのもあるがあまり食べてないのか細いため運ぶのは簡単だった。

rb

目が覚めたら絶対問いただすからな!

初めての感情は酷く俺の心を乱して混乱させた。 だけどそれさえも心地よくて今すぐにでも眠りにつけてしまいそうだった。

os

あぁ、ロボロやん。
どうや、雪かき終わりそう?

庭園前を歩いているオスマンに運良く出会えた。 多分もう仕事は終わってるだろう。

rb

そんなこと言っとる場合やないねん!
子供!捨てられてたわ!

os

あぁ、さっきの子か

rb

さっきの子?
オスマン気付いてたん?

os

俺さっき聞いたやん
「冬に捨て子は珍しいよな」って。話聞いてた?

rb

お前はいつも遠回り過ぎんねん!まぁ、ええわ!
救護室借りるで

os

はいはい。
多分今中に人おるから鍵は要らんやろ。てか、ロボロも温まり

羽織っていた深緑のストールを俺と背中の奴にかけてくれた。これで幾分かマシになってくれただろうか。

rb

なんや、別に俺は平気やで

os

何強がってんの。
鼻と頬赤いで。
マフラーと手袋は外したらあかんゆーたやん
付けてあげたんは優しいけどなぁ

彼は手につけていた手袋を外して俺の頬を撫でた。暖かいとは言えないその手が心地よい。

rb

や、やって!
こいつ、いきなり倒れるんやもん…

os

わかったから。
叱ったりなんかせーへんよ。
はよ行きや。その子危険やろ

rb

そうやった!ありがとうな!

os

ええよ。
ロボロ、嬉しそうやもん

rb

......そうか...?

オスマンに背を向けて足を早めた。

os

落とさんよーにな。
後で見舞い行くから待っててなぁ。

それにしても珍しい。
ロボロはいつも捨て子とかに興味無いのにな。
見捨てたら俺が後で回収しようかと思ってたけど……
不思議なことがあるもんやな

興味深そうに彼は「こんなの、前世でも無かったのに」と言いながらロボロが走った方向とは違う方向へ歩いていった。

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