俺は断じてホモじゃない！！

どくｯ、どくｯ...

誰かが俺の胸をノックする音が

いつもと違う...

なんだろ...落ち着かない...

どくｯ、どくｯ、どくｯ...

~体育館裏~

ｸﾞﾘｸﾞﾘｯ...

ｸﾞﾘ..ｯ

ｸﾞﾁｭ..ｯ (👆)

ｸﾞﾁｭ.. ｸﾞﾁｬｯ.. ﾁｭｸﾞｯ..

ｽﾞﾙ...

ｸﾞﾁｯ .. ﾁｭｸﾞｯ...

ｽﾞﾌﾟ.. ｽﾞﾌﾟﾌﾟｯ... ﾇﾌﾟｯ...

ｼﾞｭﾌﾟｯ.. ｼﾞｭｯﾎﾟｼﾞｭﾎﾟｯ...

体がおかしい

上手く動かない

それに

こわい

汚い

心底やめて欲しい

やめろ

触んな

それに僕はホモじゃない

こいつはそうでも僕は違う

だからもう

やめてください

触んないでください

もう...許してください

誰か...助けてください

...こんなに怖くて

痛くて

体がおかしくて

助けてほしくて

こんなとき

普通の人は

いちばん最初に誰を 思い浮かべるだろうか

...大好きな家族？

...頼れる兄弟？

それとも...恋人とか...？

僕は誰だろうか

僕は

...僕は...

....僕は

...ううん

来てくれるよさとみくんは

だってずっと僕の味方だった

僕がひざを擦りむいた時

僕がテストで赤点をとって叱られた時

僕がクラスメイトにいじめられた時

僕が泣きそうになった時

僕が心底辛い時

そばにいてくれたのはいつも...

さとみくんだったんだから

...そうでしょ？さとみくん...

きっとそうだよね...

...あれ...？

なんか...意識が...遠..く

...なって...く.......

──こ..ろ...ｯ ....

──ろんｯ ...

ころん───...ｯ ! ! ! !

............ほらね

...........また助けてくれた...

ありがとう さとみくん

だからもう...僕は

──君のものだ｡

──ﾁｭ…

『俺は断じてホモじゃない！！』

6話 終

続く