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岩本side

人生に一度の結婚式。

隣にはかっこよくもあり、 可愛いくもある俺の最愛の人。

渡辺翔太

どう?似合う?

岩本照

うん。

岩本照

やっばいくらい似合ってる。

照れくさそうに、 笑う翔太が愛おしいくて

ついつい頭をぐしゃっと撫でてしまう

渡辺翔太

おい!髪!

岩本照

はは、ごめんって。

渡辺翔太

許さねー。

渡辺翔太

俺気に入ってたのに。

渡辺翔太

うりゃっ!

岩本照

あっ!...ねぇ。

ぷんぷんしてる翔太を宥めていると

翔太がやり返してきた。

してやったりの顔の翔太。

やられてみるとうざい。

だけど、 可愛いから結局なんでもいい。

岩本照

俺もがっつり
セットしてたのになー。

ぐしゃぐしゃにされた髪を鏡で整える

すると翔太が、 もう一度ぐしゃぐしゃにしてきた。

岩本照

翔太。

渡辺翔太

なに。

岩本照

許されるのは一回目まででしょ?

渡辺翔太

知らねー。

渡辺翔太

気に入らないから崩した。

いつものようにバッチリ上げていた髪

それが気に入らなかったらしくて、

翔太が俺の前髪をいじりだす。

渡辺翔太

こっちの方がいい。

そう言われて鏡に向き直ると、 前髪がある俺。

岩本照

前髪ある方が好きなの?

渡辺翔太

好きじゃない。

渡辺翔太

そっちの方がいいってだけ。

岩本照

じゃあ前髪上げていい?

渡辺翔太

だめ。

岩本照

これが好きなの?

渡辺翔太

好きじゃない。

本当に分かりやすいな、翔太は。

言葉では隠せても、 表情やらなんやらは隠せてない。

岩本照

じゃあこれで出ようかな。

岩本照

翔太もこれが好きみたいだし。

そばにある翔太のほっぺを、 片手でむぎゅってする。

渡辺翔太

それじゃなきゃ隣、
並んでやんねーからな。

岩本照

それはちょっとやだな。

そんな他愛のない話をしていると、

スタッフさんから声がかかったので

案内される場所へ二人で向かう。

結婚式といっても派手にやらずに、

仲のいい人だけを招待した。

会場には6人の見慣れた顔。

佐久間大介

おめでとう、照、翔太!

阿部亮平

お似合いだね。

阿部亮平

タキシードも、お二人も。

目黒蓮

ニヤニヤしてるよ、岩本くん。

ラウール

翔太くんのこと、
泣かせないでよ〜!

向井康二

うぅ...二人とも幸せにならんと、
俺が許さんからな...っ、!

それぞれの言葉で伝えてくれるお祝い

康二は既にボロ泣きで、

親戚のおばさんみたいなことを、 何度も言われた。

ふと先を見ると、 ふっかの横にいる翔太。

ふっかに何か耳打ちしている。

渡辺翔太

涼太見た?

深澤辰哉

いや、俺は見てないけど。

渡辺翔太

そう。

盗み聞きしようと したわけじゃないけど

耳が勝手に傾いていた。

ふっかの言葉を聞くと、 分かりやすく落ち込む翔太。

それを見て俺も少し胸が締まる。

岩本照

翔太。

渡辺翔太

...ん。

翔太の横に立つ。

慰めるように腰をトントンと、 叩いてやった。

やっぱり舘さんに 見て欲しかったんだなぁと思う。

向井康二

もぉしょっぴぃぃぃ...!

渡辺翔太

うぉ...

向井康二

なぁんで俺やないんよぉぉ!

向井康二

俺やって
しょぴのこと大好きやで、?

目黒蓮

康二酔いすぎ。

岩本照

簡単に抱き付かないでよ。

岩本照

翔太はもう俺のなんだから。

向井康二

いややぁぁ、しょぴは俺のやぁ...!

渡辺翔太

ねぇ、ちょ、服濡れるから。

翔太に抱きついてビービー泣く康二。

おかけで 翔太の表情も緩んだみたいで。

そんなこんなで和んだ空気の中、

ウェルカムスピーチが始まった。

岩本照

えーっと、みんな。

岩本照

堅苦しいから、
敬語とか飛ばすけど。

岩本照

今日は来てくれてありがとう。

一人一人の顔を見ながら喋る。

舘さんは来なかったけど、

このメンツに祝ってもらえるのは

俺にとって凄く嬉しい。

沢山思い出のある仲間だからね。

岩本照

じゃ、次、翔太。

岩本照

バトンタッチ。

いっぱい語り終えた後、

翔太の肩をトントンと叩いて、 今度は翔太の番。

渡辺翔太

えー、誰かさんのせいでせっかくの衣装が濡れてしまったんですが。

向井康二

もぉ、それはごめんて。

そう言って、 しっかり笑いも取っていく翔太。

渡辺翔太

今まで沢山のことがあったけど。

渡辺翔太

俺は照と幸せになります。

渡辺翔太

照に幸せにしてもらいます。

渡辺翔太

俺が泣かされたときは皆頼むね

渡辺翔太

遠慮なくボコしていいから。

深澤辰哉

お!任せて!

向井康二

な、照兄?

向井康二

しょっぴー泣かせたら許さんよ?

岩本照

やめてよ泣かさないから。

渡辺翔太

なんて冗談は置いといて。

渡辺翔太

これまで沢山支えてくれた照と...

意外にもしっかりめなスピーチで

沢山俺のことを語ってくれる翔太。

渡辺翔太

俺は照がいなかったら、
立ち直れてないよ。

渡辺翔太

だからありがとう、照。

そんな言葉に涙が出そうになって

誤魔化すように遠くを見つめる。

すると、 視界にぼんやり映ってくる人影。

涙を引っ込めて目を凝らしてみると、

そこには、 何年かぶりの懐かしい姿があった。

岩本照

舘さん...?

視線の先の人は、 遠くからでもわかるほど痩せてて。

一瞬目を疑ってしまう程だった。

だけどキチッとした スーツの着こなし、背丈、

それから外で見守っている理由。

全てにおいて舘さんだと確信した。

渡辺翔太

...と思います。

渡辺翔太

ね、照。

いや、舘さんなわけない。

だって、舘さんは病気で...

でも改めて考えてみれば、

舘さんの訃報もない。

じゃああれはやっぱり...

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