苺花
(これで、君は僕に助けを求めるだろう)
苺花
君は友達なんだから…
何気なく廊下を通っていると、
薄暗い空き教室で一人、レイちゃんが机に突っ伏して泣いているのを見た。
レイ
苺花ちゃん…ッ
苺花
…!
苺花
(レイちゃんが僕の名前を呟いている…!)
話しかけようと思ったがやめた。
苺花
(君から話しかけてくれないと、僕は満足できないんだもん)
泣き疲れたのか、レイちゃんは 寝てしまった。
苺花
結構酷い虐め受けてる
んだね…
んだね…
白い肌には爪を突き立てた引っ掻き傷
イタズラで切られてしまったのか、 スカートは不揃いになっていた。
彼女が泣く様子を見て、僕以外の誰もが薄笑いする。
苺花
僕だけを見ててよ
そう言って、僕は涙に溺れていく君の手にそっとキスをした。
苺花
久しぶり、レイちゃん
苺花
学校以外で顔を合わせるのは3月ぶりだね
レイ
苺花ちゃん…
苺花
ねぇねぇ、あの花瓶の
意味、伝わった?
意味、伝わった?
レイ
…
彼女は返事することなく走り出した。
レイ
やっぱり、あの日見たのは夢じゃなかった…






