テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

少女レイ

一覧ページ

「少女レイ」のメインビジュアル

少女レイ

9 - ハツカネズミ

♥

33

2025年03月10日

シェアするシェアする
報告する

レイ

苺花ちゃんが、私の机に百合の花瓶を置いてる…

でも、信じられなかった。

だから私は夢だと思い込んだ。

そう思えば思うほど、本当にあれは夢だったと感じるようになった。

苺花ちゃんと話さなくなったのは、 告白の準備のためだった。

始業式は、遠くにあるホームセンターに花束のラッピングを買いに行った。

花屋には、告白するための花を 見に来ていた。

あのとき苺花ちゃんがいた気がしたのは気のせいじゃなかった。

きっと黒い百合を買いに来てたんだ。

レイ

黒い百合の花言葉は…

レイ

「呪い」「憎悪」

レイ

苺花ちゃんは、私を
憎んでたんだね

レイ

(もうやだ)

レイ

(大好きな苺花ちゃんに憎まれてたなんて…)

レイ

(それなら、死んだ方がマシだ…!)

レイ

さよなら…

私は踏切へと飛び出した。

嗚呼、まだ僅かに意識がある。

即死がよかったなぁ…

 

『待って!待ってよ!レイちゃん!』

『あぁ、私のせいだ…』

『ごめんね、レイちゃん…』

『大好きだよ』

最期に聞こえたのはそんな声。

たった今、踏切へ飛び出したのを後悔した。

嗚呼、即死がよかったなぁ…

苺花

レイちゃん…

君は涙と血に溺れ、冷たくなった。

遺体を抱き締めながら

『大好きだよ』

と言ったとき、君がずっと鞄にお揃いのキーホルダーをつけていたのに 気付いた。

そのキーホルダーは電車に跳ねられた衝撃で、千切れていた。

まるで僕達の絆のように…

「あら、苺花さん」

「そんなところで何をしているの?」

声のする方を見ると、そこには微笑を浮かべた会長が立っていた。

loading

この作品はいかがでしたか?

33

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚