一般審神者の本丸観察

お昼すぎ、季節 夏

畳にごろんと寝転がりこれから行うことを考えていた

本丸点検に来ていた鶴丸さんから急遽同行して欲しいと言われたのが昨日の出来事

行ってほしくないと駄々をこねていた加州をなだめながら色々と準備をしていた

そしてついに当日…なのだが

いつまでたっても来ない

…あれここ隠し扉あったっけ？そこから登場してくるとかないよね？？

いくら政府の所で働いているからと行って鶴丸は鶴丸である、急に驚かしてきたりするのが彼ってものだ

だからきっと驚きを提供してくれるに違いな((

ガラッ

そう雑談をかましつつ私達は玄関の前にたどり着いた

……玄関というか門の前なのだが

彼はおもむろにペンを取り出し、何かを書き込んでいる

そっと覗いてみると本丸の設備が欠陥していないかチェックしているようだ

ピンポーン

インターホン越しに聞こえる声と同時に玄関の門が開いた

中は予想通り綺麗だった

キラキラしたシャンデリア(これ元から付いてたのかな？)や

豪華な花瓶

玄関に飾ってあった写真は部隊長と審神者で撮ったものだろうか…？その写真が並べられていた

お辞儀をすると彼は少し微笑んだ後去っていった

小走りで向かう彼を見て (いや走ったらいかんだろ) とツッコミたい気持ちを押さえ込んで後を着いて行った。

〜リビング〜

そうシンプルなワンピースに身を包んだ彼女は丁寧にお辞儀をする

そう問いかけると一瞬困った表情をした後、苦笑した

そう灯さんに軽くお辞儀をした後、私達は本丸点検を始めることにした

その後なんやかんやあって鍛刀部屋を発見

その他にも色々調査をしたが特に異常はなかった

屋敷を隅から隅まで動き回った分、私の身は赤疲労に近い状態だった

でも刀剣男士はこんだけ動いてもピンピンしてるから…凄いよね()

私は今いる部屋をぐるりと見渡す

屋敷の１階の隅にある畳部屋なのだが、とても綺麗にされていて驚いた。まさか畳があるとは

そう苦笑する灯さんを見つつ、受け取った水を飲み干す

正直2日連続はきつい…だが協力してあげなければ鶴丸さんが広大な本丸を歩き回ることになるかもしれない

ま、私は別にそれでいいのだが。私も疲れるもん、休みたいのだ()

と言いたい気持ちを抑え、やれやれと内心ため息をつきつつも頷いた

〜時の政府役所・準備室にて〜

「悪霊が出る本丸」だなんて