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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

俺と

丁子の出会いは

いつも通りの

辛い日だった

この日も

善にぃが

俺の代わりに

暴力を受けていた

そして

善にぃは

誰か来る日に

俺だけを

外に行かせる日が

たまにあった

それが

何かは俺は

知らなかった

にぃも

教えては

くれなかった

ただ

そういう日は

いつも

にぃに言われた

時間道理に帰ると

にぃは

ぐしゃぐしゃになった

布団の先の

部屋の角に

縮こまって

強く

強く

自分の体を

抱きしめていた

そんな時

決まって

心を捨てた

人形の様に

固まっていた

幼い十亀

にぃ…?

幼い十亀

どうしたの…?

幼い十亀

なにかあっ……!

ギュッ!!!

幼い十亀

にぃ……?

決まって

俺を

抱きしめるんだ

強く

強く

何も言わず

幼い十亀

だから

俺も

静かに

抱きしめ返して

時間を

過ぎるのを待つ…

そして

今日も

それだった

幼い十亀

にぃ?

幼い十亀

また

幼い十亀

俺独りで

幼い十亀

行くの?

幼い十亀

にぃも行こうよ?

ゴメンな

にぃちゃんな!

やらなきゃ行けない事が

あるんだ!

少し寂しいけど

独りで遊んでおいで?

幼い十亀

にぃ…

幼い十亀

どうして..も?

…うん

あの人達に

お願いされた事なんだ…

だけど

兄ちゃんね…

凄い強いから…

心配しなくて…いいよ…?

幼い十亀

………うん

幼い十亀

……………わかったよ

だから

俺はその日も

俺は

どこかで時間を潰していた

幼い十亀

テクッテクッ

幼い十亀

ガサッッ!!

幼い十亀

ガサガサ!!

幼い十亀

??

ヒュッッ!!

幼い十亀

ワァッ!!!

ドッーン!!

幼い十亀

……?!

幼い兎耳山

痛ーい!!

幼い兎耳山

。・゚・(ノД`)・゚・。

幼い十亀

幼い十亀

大丈夫?

幼い兎耳山

うん!!!

幼い兎耳山

君誰!!!

幼い兎耳山

名前なんて言うの!!!

幼い兎耳山

オレ、兎耳山 丁子!!

幼い十亀

え?

幼い十亀

えっと

幼い十亀

十亀 条

幼い兎耳山

へー!!!

幼い兎耳山

じゃあ…!

亀ちゃんね!!

幼い十亀

ええ?

幼い兎耳山

君独り?!!

幼い兎耳山

オレも独りだから!!

幼い兎耳山

一緒に遊ぼうーよ!!

幼い十亀

えっ!!

幼い十亀

急に言われもッッッ!

幼い十亀

て!

幼い十亀

わっ!!

グイッ!!

幼い兎耳山

こっちこっち!!

幼い十亀

人の話聞きなってば!!

わぁーー!!

そうやって

独りで

いる時に

丁子と遊ぶように

なっていた

いろんな所に行って

冒険したり

遊ぶ様になっていた

幼い兎耳山

あっ!!

幼い兎耳山

亀ちゃん!!

幼い兎耳山

と?

幼い兎耳山

誰ー?

幼い十亀

にぃー

幼い十亀

この子が丁子だよ

あー!

君が!

こんにちは

丁子くん

俺は

条の兄の

十亀 善だよ

幼い兎耳山

いつも

条と遊んでくれて

ありがとうね

幼い兎耳山

……!

幼い兎耳山

幼い兎耳山

(。・・。)

幼い兎耳山

……うん

(*^^*)

幼い十亀

(!!)

幼い十亀

(丁子が人の話)

幼い十亀

(ちゃんと聞いてる!!)

幼い十亀

(雨が降るのか???)

俺も一緒に遊んでいい?

幼い兎耳山

うん!!

幼い兎耳山

遊ぼう!!

幼い兎耳山

何して遊ぶ!!

幼い兎耳山

あっ!!

幼い兎耳山

かくれんぼしよ!!

幼い兎耳山

ねっ亀ちゃん!!

幼い十亀

いいよ!

じゃあ俺が鬼ね!

幼い兎耳山

わー!!

幼い十亀

わー!!

そうやって

ずっと遊んでいた

 

幼い兎耳山

はぁはぁ!!

幼い十亀

(´Д`)ハァ…!!

はぁ…!

遊んだねぇ

幼い兎耳山

うんっ!

幼い十亀

楽しかった!

ちょっと休憩しよっか!

2人

はーい!!

 

 

♫〜

♪〜〜

幼い兎耳山

幼い兎耳山

お歌上手いね!

幼い十亀

💤

幼い兎耳山

亀ちゃん寝ちゃった!

ありがと(⌒▽⌒)

幼い兎耳山

幼い兎耳山

ねぇ

幼い兎耳山

オレも…

幼い兎耳山

善にぃって呼んでいい?

うん

もちろんいいよ(#^^#)

幼い兎耳山

!!!

幼い兎耳山

へへへ!

幼い十亀

チラッ

幼い十亀

(*^^*)

幼い十亀

💤

そうやって

時間がまた

流れた

あの日

善にぃが

俺を

庇って

自分の

 

腕を

 

 

切り落とした

 

あの日から

また変わってしまった

 

腕をなくして

時々

襲う苦痛を耐える

日々

腕のないからと

善にぃを

下に見る

奴らの

視線や罵詈雑言

 

彼奴等は

面倒だからと

また

劣悪な環境に

俺達を

置いていった

 

 

そして

 

そこには

 

その

 

劣悪な環境に

丁子は

 

 

居た

 

 

ドッッン!!

幼い兎耳山

(ビクッ!!)

施設の大人

おい!

施設の大人

このクソ餓鬼!!

ドンッッッ!!

幼い兎耳山

ゔ!!!

幼い兎耳山

ゴホッ!ゴホッ!

幼い兎耳山

オェッ!!

ボタッボタ…

施設の大人

汚っねぇな!!

ガンッッッ!

幼い兎耳山

ツツツ!!

幼い兎耳山

(´;ω;`)ウッ…

幼い兎耳山

幼い兎耳山

ごめんなさッ

施設の大人

ぁ゙?

幼い兎耳山

(ビクッ)

施設の大人

聞こえませーん!

施設の大人

ブツブツと

施設の大人

言ってんじゃねえよ!!

施設の大人

賭けに負けた上に

施設の大人

イライラ捺せンな!!

役立たずッ!!!

誰が

お 前 に!!

飯食わせてやってんだ?

親から要らないからって

捨てられた

お前に

誰が

飯食わせてやってだ

幼い兎耳山

…ッ!!

幼い兎耳山

ごめんなさい!

幼い兎耳山

ごめんなさい!

 

 

ゔるせぇだよ!!

幼い兎耳山

ヒッ!!

幼い兎耳山

(ギュッ)

 

 

 

 

パッッッッッッッッッッッッン!!

幼い兎耳山

…ッ

幼い兎耳山

施設の大人

おい…

施設の大人

何してやがる…

幼い兎耳山

(善にぃ…?)

幼い兎耳山

(なんで…)

幼い兎耳山

(俺を庇って…)

幼い兎耳山

(腕だって切った)

幼い兎耳山

(ばかりで)

幼い兎耳山

(痛いはずなのに…)

幼い兎耳山

(なんで俺なんか…)

幼い兎耳山

((;ω;)ッ…)

施設の大人

俺は今

施設の大人

こいつに

施設の大人

躾してんだ

施設の大人

邪魔すんな!!

幼い兎耳山

(ビクッ)

俺が

俺が代わりに受けます…

だから

もう

丁に……

手を出さないで ください…

お願いします……

何でもしますから!!

幼い兎耳山

(!!!)

善はその場に

土下座して

頼み込んだ

幼い十亀

(にぃ…!!)

俺は

それを

離れた所から

観てるしか

できなかった

俺も

代わりに

受けようとしたら

善にぃは

それを許さなかった…

 

その後すぐ

にぃは

別の部屋に連れて行かれた…

施設の大人は

子供を見る目を

していなかった

吐き気がした

全身にへばりつく様な

気持ち悪い感覚のする

表情を浮かべていた

 

 

 

それから

しばらく経ってから

大人は出てきた

そして

どこかに出かけた

男がここを

出ていったのを

確認して

俺達は

善にぃの居るであろう

部屋に向かった…

 

「善にぃ……?」

・・・

幼い十亀

開けてもいい?

絶対駄目だ…

幼い十亀

幼い兎耳山

開けないでくれ…

今独りになりたい…

幼い十亀

幼い兎耳山

に゙ぃ゙!!

幼い兎耳山

幼い兎耳山

ごめ゙ん゙な゙ざぃ゙!!

幼い兎耳山

うゎーん!!

幼い兎耳山

。・゚・(ノД`)・゚・。

幼い兎耳山

。゚(゚´Д`゚)゚。

幼い十亀

丁子…

丁子…

泣かないで…

幼い兎耳山

幼い十亀

兄ちゃん…………

強い………から……

丈夫大だよ…

俺………

つよい……から…

ッ、、、

(ポロポロ…)

ぅ、、、…

ひっくッ…

ゔぅ……

 

分厚い障子の先の

静かな空間に

小さい

悲しみの音が

響いていた

俺達が

にぃの腕の代わりに

抱きしめて

あげたかった…

あの時

全部

全部

憎かった

俺のッッ!

何よりもッッ

誰よりもッッ!!

大切な

あの人を

なんで

なんで

傷つけるの…?

苦しめるの…?

………条

………きっとね

俺は………、

前世できっと………

罪を犯しんだ……

だから……

今………

その罰を………

受けてるんだと思う………

いつか……

許してもらえる日が……

来るよ……

は?

有り得ない

あり得るわけない

自分を

犠牲にして

俺達を守ってッッ

こんなに…

こんなにも……

俺達の事…

愛してくれてるのは…

あんた

だけなのに…

あんたは…

俺達を遠ざけた…

それすら…

俺達の為だった…

広い人脈が…

仲間が…

俺達の味方になるから…

独りが

一番嫌いなのは……

あんたなのに…

三人で暮らした時も

俺達を

学校に行かせるために…

必死に働いて

家計も支えて

自分の学費すら

大変なのに

あんたは…

風鈴に…

梅宮に付いていった

そして、

俺達は

兎耳山

ねぇ!

兎耳山

亀ちゃん!!

十亀

何?

十亀

丁子?

兎耳山

善にぃちゃんも

兎耳山

言ってたけど

兎耳山

俺達…

兎耳山

人脈づくりしろって

十亀

うん

「獅子党頭蓮」

兎耳山

兎耳山

行かない?

十亀

獅子頭蓮……

兎耳山

そこはね

兎耳山

力の絶対信仰なんだって

「誰にも屈することなく自分を」

「押し通す」

「誓い」

兎耳山

なんだって!

力は自由に

なる為の

ものなんだって!

十亀

自由…

兎耳山

俺達は

兎耳山

ずっと虐げられてきた…

兎耳山

だから!

兎耳山

そこの頭になって!!

兎耳山

もう誰も!!

兎耳山

俺達を傷つけられないように!!

兎耳山

やりたい事

兎耳山

したかった事を

兎耳山

押しと焦るほどの!!

兎耳山

力を手に入れたい!!

十亀

!!

十亀

いいねぇ

十亀

俺達強いから

十亀

もっと強くなれるにって事だろ

兎耳山

それにね

兎耳山

亀ちゃんとなら楽しいと

兎耳山

俺!!

兎耳山

思うんだ!!

十亀

!!

十亀

俺もぉ!

(⌒▽⌒)(#^^#)

そうやって

俺達は

獅子頭蓮に入った

モブB

この前入って新人がすっげえの!

モブA

聞いた聞いた!!

モブA

「二人だけでジークの」

モブA

「所に乗り込んで」

モブA

「ボッコボコにした!」

モブA

てっ!

モブA

話だろ!!

モブA

そこら中で話題になってるぜ!!

兎耳山

たっだいまー!!

鹿沼

有馬

兎耳山

馬ちゃんの分まで

兎耳山

ブッッン殴ってきたよ!

鹿沼

あ、

鹿沼

ありがと…

ズイっ!

有馬

マジで行ってきたのかよ

有馬

スゲんだなお前ら

兎耳山

ふん!

兎耳山

そりゃ

兎耳山

一番の自由人目指してるもん!!

兎耳山

こんな事で

兎耳山

負けてらんないよ!

えー…

十亀

あー…

十亀

えーと…

十亀

力は自由に

十亀

なる為の

十亀

モノだって

十亀

チームに入る前に

十亀

教えてもらったでしょ?

十亀

だから…

十亀

一番自由な人は

十亀

一番強い人…

十亀

なんだって…

十亀

(チラッ)

十亀

だよね…

兎耳山

うんうん!

兎耳山

一番自由って

兎耳山

なんか

兎耳山

楽しそうじゃない!

兎耳山

亀ちゃんとどっちが

兎耳山

先になれるか

兎耳山

競争してるの!

鹿沼

はぁ…

有馬

はぁ…

はぁ…

兎耳山

皆も一緒に

兎耳山

競争しよう!!\(^o^)/

え!

その頃の

丁子は強くて

誰よりも楽しそうで

信仰の意味を

そのまま体現してる

昔から

太陽みたいな奴だった

丁子は競争って

言ったけど

俺はそんな気はさらさら

なくて

元々

人というのが苦手

だった俺が

丁子といると

皆の輪に入れた

楽しかった

自由に

慣れた気がした

そんな丁子が

頭取に

成れば

チームは

もっといいものに

なれると思ってた

 

思っていた…

 

キー

バタッン!

十亀

ゴロゴロ…(雷)

十亀

ん…?

(タッタッタ…)

十亀

丁子ー?

十亀

どうした?

十亀

中でみんなッ

ねぇ、亀ちゃん

兎耳山

俺…

兎耳山

頭取に成ったんだよね…

十亀

十亀

うん…?

兎耳山

頭取って…

兎耳山

一番強くて…

兎耳山

自由なんだよね…?

十亀

うん…

兎耳山

全然

 

楽しく

 

ない

ポツッ

ポツッポツッ…

十亀

 

兎耳山

それでね

兎耳山

兎耳山

考えたんだ

「チーム全体が」

「俺と同じ」

「ぐらい強く」

兎耳山

成ればいいんだって…

兎耳山

ゴロゴロォォォ

十亀

十亀

アッ…!

十亀

十亀

皆を

十亀

鍛えるって事だね…!

十亀

うん…!

十亀

いいと思うよ、!

十亀

(⌒▽⌒)

タッタッタ!!

十亀

中で皆に話しッ

「兎耳山さん!」

「十亀さん!」

十亀

ん?

モブA

ハァッハァッ!

モブA

こいつが!!

モブA

シンクって奴に

モブA

襲われて!!

モブD

う…

十亀

十亀

シンク!

十亀

また彼奴等が!

十亀

行こッ

十亀

丁子ッッッ!

タッン!!

ヒュッッ!

兎耳山

ダンッ!!!

モブA

ゔぅ!!

兎耳山の蹴りが仲間に飛んだ

十亀

…!!!!!

兎耳山

モブA

うっっ!!

ドタンッ!

モブD

モブE

ポツッポツッポツッポツッポツッポツッポツッポツッポツッポツッポツッポツッポツッポツッポツッポツッポツッ

十亀

タッッッッ!

[ヤラれっぱなしで]

[帰って来たの]

踏みっ

モブA

兎耳山

やめてよ…

兎耳山

強くならないじゃん

十亀

…ッッッ!

兎耳山

そしたら

[自由に]

兎耳山

なれないじゃん

十亀

・・・!

兎耳山

楽しくないじゃん…

兎耳山

弱いやつわ

ガシッ!

ビッシャッッッーーーーーーーーーーーン!!!!!!!

    

[獅子党頭には]

[いらない]

兎耳山

そうだよね…?

亀ちゃん?

兎耳山

(コテンッ?)

十亀

(フルフル…)

十亀

なんで…!

十亀

なんでそうなるの…!!

十亀

そんな事したって

十亀

強くハッッッッ!

「頭取は俺でしょ」

十亀

………、!

兎耳山

俺は

一番強いんだ…

自由なんだ…

誰も屈さない…

俺が決めるの…!

兎耳山

分からないなら…

出て行ってよ!

十亀

………………、、!

十亀

ッッッ!

わかったよ…

十亀

でも…

十亀

丁子の考えは

十亀

俺から皆に伝える…

十亀

皮を剥ぐのも…

俺がやる…

ギュッ…

十亀

だから…

十亀

丁子は…

兎耳山

……!

皆と笑っててよ…

泥を被ると決めた…

太陽は

皆から

愛され なきゃいけない

例え

自由になる為の

力で

皆を縛る事に

成っても

今の獅子頭蓮を

存続させる

太陽が

また

顔を出すまでッ!

ダッッッン!!!

十亀

…!

ドンッッッッ!

十亀

…!

十亀

ゔぅ…!

楡井

ッッッ!

蘇枋

杉下

梅宮

モブD

おい…!

モブD

マジかよっ!

モブE

嘘だろ…!

・・・

十亀

ッッッ…!

おい…

お前…!

本気でやってないだろ…

十亀

十亀

へぇ…

十亀

そんな事ッ

拳当てるきねぇし!!

避ける気もねぇだろ…

十亀

お前

何がしてぇんだよ

十亀

……

兎耳山

十亀

ふっっ…

兎耳山

本当…

何がしたいんだろね

ねぇ

にぃ

俺…

 

本当に

何がしたいんだろ

条…………

この作品はいかがでしたか?

705

コメント

5

ユーザー

とても良いエピソードですね! 続きを楽しみにしています!

ユーザー

泣けます!続きが気になります!

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