半川 通気
よし、来てみたけど…ちょっと早すぎたかな…。
花夏 秋
通気くん遅れてごめんね!前髪1時間直しててさ…。
半川 通気
あっ、そうなんだ。それで、利日とは一緒じゃないの?
花夏 秋
え?利日くん?一緒じゃないけど、、。
半川 通気
おかしいな…利日は遅れて来ることはよくあったが、遅れるときは連絡してくれてたのに連絡がない。
半川 通気
スマホで時間をチェックする。時間が少しずつ少しずつ経っていく。
半川 通気
まぁ利日は後から来るでしょ。大丈夫だよ、花夏さん。
花夏 秋
そう…?
半川 通気
昔と全然変わってないよねーこの公園。
花夏 秋
だね、鬼ごっこしたりみんなで参議院と衆議院に分かれて話し合いしたりするごっことかやったっけ。
半川 通気
懐かしいなー。
半川 通気
この公園ってあんまり人気無かったよね。昔も今もその理由がよく分かんないんだけど…。
花夏 秋
確か、、「私達だけの公園にしたい!」って言って雨ちゃんがこの公園の悪い噂を流して子ども達が来ないようにしてたって言うのを本人から聞いたことあるよ。
半川 通気
小坂さんやばいね、、。
花夏 秋
そうかな…。良い子だよ。
半川 通気
話変わるけどさ、花夏さんってどこに引っ越すの?
花夏 秋
寒い所だよ。ここから凄く離れてるから、簡単には会えないかもね。
半川 通気
そっか、、。凄く離れてるか…。
花夏 秋
あっ!でもね、夏休みや冬休みや春休み使って会いに行けるよ。すぐにって訳じゃないけどね…。
半川 通気
分かった、会える日にまた会おうよ。
花夏 秋
年賀状いつもより、いっぱい送るね!!
半川 通気
去年の年賀状の数やばかったから、1枚だけでいいよ。でも、気持ちは嬉しいよ。
半川 通気
僕達は、将来のことや好きなことなどを沢山話していた。
半川 通気
それでね…。
電話の音
プルルルルルルルッ!
半川 通気
花夏さん、ちょっとごめんね!
花夏 秋
うん。
半川 通気
父さん、どうかした?高級のケーキ勝手に食べたことなら先に謝るよ。
通気のお父さん
は?その話は後でな。
通気のお父さん
実は、今日お前の友達の山田 利日くんが部屋で息を引き取っていたそうだ。詳しくは言わんが、何か辛いことでもあったんじゃないか?お前は何か知っているか?
半川 通気
………?どういうこと…利日が…。利日のことなら僕は何も知らないよ。だけど、今日昔遊んでいた公園で待ち合わせしてたんだ。
通気のお父さん
そうか、警察にもそう言っておく。早めに帰って来るんだぞ。
半川 通気
分かってるよ。連絡ありがとう。じゃあね。
通気のお父さん
通気、最近お前の友達が居なくなっていないか?もしかしたら、花夏ちゃんもお前もいつかは居なくなるかもしれない…注意するんだぞ。
半川 通気
僕は、その言葉に驚いた。
半川 通気
気をつける…じゃあね。
電話の音
プロン
花夏 秋
何かあったの?
半川 通気
えっと…その利日が部屋で息を引き取っていたらしい。信じたくはないけど、、でもおかしいよね。
花夏 秋
嘘、、!?………確かにもしかしたら私達も…。
半川 通気
花夏さん落ち着いて!今日はもう早く帰ろう!
花夏 秋
分かった!