冬子
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不在着信
夏生
着信今気付いた
冬子
相変わらず電話出ないよね〜
夏生
電話嫌いだって言ってるじゃん
夏生
で用件は?
冬子
電話してもいい?
夏生
チャットがいい
冬子
直接伝えたいから…
冬子
まぁいいか
夏生
何?
冬子
気付いてると思うけどさ
冬子
てか返信微妙に遅いけど忙しい?
夏生
ちょい片付け中
夏生
で?俺のこと好きとか言うつもり?
冬子
冬子
は〜、やっぱバレてたか〜😅
夏生
俺うるさいの嫌いで
夏生
話すなオーラ出しまくってるから
冬子
オーラ?
夏生
話しかけてくる奴いねーじゃん?
冬子
それは全然気づかなかったけど
冬子
確かに一人だなぁ
夏生
おまえめっちゃ話しかけてくんじゃん?
冬子
うん、まぁ
冬子
好きだからしょうがない
夏生
挙動も分かりやすすぎ
冬子
改めて言います!
冬子
ずっと友達のままじゃ辛い
夏生
よし。片付け終了
冬子
(空気読めよ。てかワザと?)
冬子
おつかれー
冬子
で、そう言うことなんですけど…
夏生
俺もおまえのこと気になってた
冬子
え⁉️
夏生
気にならん方がおかしいだろ
冬子
えええ!勇気出してよかったよぉ〜😭
夏生
今時間ある?
冬子
暇だけど
夏生
これからうち来ない?
冬子
へ?
夏生
あと2時間くらいで親帰ってくる
夏生
そうなると面倒だから今
冬子
いやいや展開早すぎじゃない⁉️
冬子
声聞きたいし会いたいけど…
夏生
俺も会いたい
冬子
てか夏生んち知らないし
冬子
どこらへん?
夏生
丘の上の住宅街
冬子
あー結構近いよ
夏生
よかった
冬子
今家出た
冬子
向かってる〜
夏生
噴水ある公園分かる?
冬子
うん
夏生
そこのすぐ近く
冬子
了解
冬子
着いたよー
夏生
えーと
夏生
右見て
夏生
2階から手振ってる
冬子
あ!見つけた
夏生
玄関開けるわ
冬子
今行くね〜
夏生
悪かったな、急に呼び出して。
冬子
(緊張するーーー!)
冬子
(私服姿もカッコいい!)
冬子
ビックリしたけど、嬉しい♫
夏生
気、使わなくていいから
冬子
てか殺風景な部屋っ!綺麗好きなんだ。
夏生
さっきまでは少し物があったけど。
冬子
そういや片付け中って言ってたっけ。
夏生
机の椅子にでも座って。
夏生
ベッドに並んで座るわけにもいかないだろ?
冬子
ちょいちょいからかわれてる気がするんだけど〜笑
夏生
俺も話したいことがあるんだ
冬子
うん。
冬子
(嫌いだったら部屋に誘ったりしないよね?)
冬子
(ヤバい。マジ緊張するー。)
夏生
その前に確認。
冬子
え?うん。
夏生
俺と付き合いたいってことだよね?
冬子
うん…
冬子
付き合ってこうして学校以外でもたくさん会いたい。
冬子
たくさんお喋りしたい!
夏生
分かった。
夏生
ありがとな。
冬子
(うわ、こんな優しい笑顔なんて初めて見るよ…。)
夏生
じゃあ話す。
夏生
真面目な話だから、よく聞いてほしい
冬子
もちろん!
夏生
こいつが悪いんだ
夏生
毎日毎日話しかけてくるこいつが
夏生
喧騒の中で生きるだけでも苦痛だったのに…
夏生
部屋中の音が出る物をやっと片付けたのに
夏生
ついさっき全部処分したばかりなのに
夏生
これで静寂に包まれると確信した矢先
夏生
最悪のタイミング
夏生
音恐怖症の俺が最も嫌いなのは『会話』だ
夏生
口頭で会話するのが怖い
夏生
笑いながら話しかけられると怒りが込み上げてくる
夏生
同居の両親とのコミュニケーションはメモやスマホのチャット会話
夏生
…殺すつもりなんてなかった
夏生
こいつの気持ちには応えられないから
夏生
誠意を持って断ろうと俺なりに頑張った
夏生
部屋を見せて音恐怖症の辛さを説明した
夏生
俺には二度と話しかけないよう約束して欲しかっただけだ
夏生
なのにこいつは理解しようとするどころか、騙されたと詰め寄ってきた
夏生
気になると嘘をついたとしつこく食いついてきた
夏生
気になると言ったのは嘘じゃない
夏生
どうしても毎日の会話が苦痛でこいつが気になってた
夏生
そう説明してもすぐ側まで近寄ってきて甲高い声で質問攻めが止まらなかった
夏生
こいつが俺を狂わせた
夏生
自業自得だ
夏生
死んで当然
死んで当然
死んで当然
死んで当然
死んで当然
夏生
殺して当然
殺して当然
殺して当然
殺して当然
殺して当然
夏生
俺は悪くない
俺は悪くない
俺は悪くない
俺は悪くない
俺は悪くない
夏生
・・・
夏生
ああ………
夏生
静かだ
夏生
とても心地いい