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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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ハルカ

アイツ、また掃除サボってる!

ハルカ

いい加減にしてよ全く!

今日も私はアイツのせいで

頭の血管が切れそうになっている

ハルカ

今日という今日は

ハルカ

絶対にアイツを探し出してみせる!

アイツ、というのは

私の彼氏

ではなく

小さい頃からの幼なじみ

薮本ヒナタ

人並外れたお調子者で

私は今

ヒナタを説教する為に

学校中を駆け回っている

ハルカ

残るは屋上だけ……

ハルカ

絶対ここに…!

その時

屋上から綺麗な歌声が聞こえてきた

ハルカ

え?

ハルカ

誰が歌ってるの?

ハルカ

てか、めっちゃ綺麗じゃん!

あまりの綺麗な歌声に聞き惚れて

私はずっとその場で立ち竦んでいた

ハルカ

( ゚∀ ゚)ハッ!

ハルカ

今、私はヒナタを探してる!

ハルカ

脱線しちゃダメ!

ハルカ

ヒナタを説教する為にここに居るんでしょうが!

ハルカ

よし!

ハルカ

行くぞ!

私は勢いよくドアを開いた

そこには誰も居ない

ハルカ

あれ〜?

ハルカ

ここしか無いよね?

ハルカ

他はちゃんと見たし…

ただ、あの綺麗な歌声だけは

聞き取ることが出来た

ハルカ

ホントにこれ誰が歌ってんの?

ハルカ

もしかして

ハルカ

ヒナタだったりして?笑

ハルカ

そんな訳無いかー!

とか言いつつも

ちょっと気になっていた私

ハルカ

どこに居るんだろう……

気付けば私はヒナタ探しを忘れて

綺麗な歌声を辿りながら

辺りを見回していた

ハルカ

ここかな?

2mもある壁を梯子で登り

苦労しながらも

やっと見つけた綺麗な歌声の主

それは

ヒナタだった

ハルカ

ヒナタ?

ヒナタ

ハルカ!!

ヒナタ

探しに来てくれたんだね!

ハルカ

ちょっと待って

ハルカ

あの綺麗な歌声って

ハルカ

ヒナタが歌ってたの?

ヒナタ

そうだよ!

ハルカ

ヒナタ、あんな綺麗な声出るの?

ヒナタ

うん!

ハルカ

凄いじゃない

ヒナタ

え?

ハルカ

え?

ヒナタ

ハルカ、さっき何て言った?

ハルカ

え、凄いじゃないって言っただけなんだけど…

ヒナタ

( ´・ω・`)エ、ウソ。。

ハルカ

ちょっと

ハルカ

大丈夫?

ハルカ

口空いてるわよ?

ヒナタ

ハルカが私を褒めた……

ハルカ

???

ハルカ

何が言いたいの?

ヒナタ

良かった…!

ハルカ

え!?

ハルカ

ねえ、ちょっと!?

ヒナタは急に涙目になった

私の言った言葉に

何か違和感を覚えたのだろうか?

ハルカ

私、何か変な事言った?

ヒナタ

違うよ

ヒナタ

ハルカが私を褒めてくれたから

ヒナタ

嬉しくて……

ハルカ

そんなにヒナタのこと、褒めてなかった?

ヒナタ

うん…

ハルカ

嬉し泣き?笑

ヒナタ

それもあるし…

ヒナタ

安心もある……

ハルカ

安心?

ハルカ

どーゆーこと?

ヒナタ

ハルカが委員長になってから

ヒナタ

私に目を向けてくれなかった

ヒナタ

ハルカは私からどんどん離れていった…

ヒナタ

どうしてもハルカに目を向けて欲しかったから

ヒナタ

掃除サボって

ヒナタ

ハルカが私を探しに来てくれるのをずっと待ってたんだ

ハルカ

そうだったの…

ヒナタ

だから今日、歌を歌ってたの

ヒナタ

少しでもハルカの気が引くように

ヒナタ

そしたら、ホントに来て……

ヒナタ

やっと見つけてくれた

ヒナタ

ハルカが私に目を向けてくれた、って…

ヒナタ

安心した……

ハルカ

ヒナタ…

ハルカ

ごめんね…!

ハルカ

私、自分のことばっかりで

ハルカ

何も見えてなかった…!

ヒナタ

もういいんだよ…

ヒナタ

こうやって今もハルカに抱きしめられてるからね!

ハルカ

そうね!笑

ハルカ

ところでヒナタ

ヒナタ

なに?

ハルカ

さっき歌ってた歌ってなに?

ヒナタ

気になるんだね笑

ヒナタ

良いよ!

ヒナタ

歌ってあげる!

ハルカ

じゃあ、歌って!

ヒナタ

おっけー!

懐かしいな

ヒナタの笑顔

久しぶりに見たかも

ヒナタ

今宵も頭上では

ヒナタ

綺麗な満月がキラキラ

ヒナタ

幸せそうに世界を照らしている

ヒナタ

当の私は

ヒナタ

出来損ないでどうしようもなくて

ヒナタ

夜明け夢見ては

ヒナタ

地べた這いずり回ってる

ヒナタ

それでも誰かに見つけて欲しくて

ヒナタ

夜空見上げて叫んでいる

ヒナタ

逃げ出したいなぁ

ヒナタ

逃げ出せない

ヒナタ

明るい未来は見えない

ヒナタ

ねえ

ヒナタ

それでも貴方に見つけて欲しくて

ヒナタ

蝶のように舞い上がるの

ヒナタ

欠けた翼で飛んだ

ヒナタ

醜い星の子

ヒナタ

ミカヅキ

心に響くものがあった

よく分からないけど

ヒナタが歌えば歌うほど

私の過ちが蘇ってくる

なんで一緒に居てあげなかったの?

ヒナタはずっと

待っててくれていたのに

私のバカ

人の気持ちも考えれないくせに

委員長なんて立派な言葉

名乗ってんじゃないわよ

ハルカ

ヒナタ、私決めたよ

ヒナタ

何を?

ハルカ

委員長、辞める

ヒナタ

え!?

ヒナタ

なんで!?

ハルカ

私達、もうすぐ卒業でしょ?

ハルカ

委員長になって忙しい日々送るよりも

ハルカ

ヒナタの笑顔が見れるように

ハルカ

色々と勉強しよーって思ってね

ヒナタ

何それ笑

ハルカ

私なりにちゃんと考えたのよ〜!!

ヒナタ

分かってるよ笑

ヒナタ

ありがとう!

ヒナタ

私を優先してくれて

ハルカ

良いの!

ハルカ

さ、帰ろう!

ハルカ

昼ご飯の時間だよ!

ヒナタ

せっかくだし、一緒にお弁当食べない?

ハルカ

食べるー!

ヒナタ

じゃあ、お弁当持ったらここに集合ね!

ハルカ

おっけー!

ヒナタ

んじゃ、また後で!

ハルカ

うん!

あれ?

この気持ちは何だろう

嬉しいような

楽しいような

あ、なるほどね

私もヒナタと一緒に居たかったんだ

いつも強気な私も今回ばかりは

寂しかったのかもしれない

この作品はいかがでしたか?

200

コメント

3

ユーザー

今回はミカヅキという曲の歌詞の意味を私なりにイメージして物語を作ってみました!どうでしたでしょうか? テメー意外とやるじゃねぇか!と思った方はハート連打です!

ユーザー

ありがとうございます!

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