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兎谷 夜萊
え…？
兎谷 夜萊
輝屋さんに…？
桜木 シャナ
うん…
桜木 シャナ
輝屋さんは自爆技で2人を倒したんだ…
桜木 シャナ
だから高校はなんとかなったけど…
兎谷 夜萊
輝屋さんは死んだのか？
桜木 シャナ
う、うん…
兎谷 夜萊
…
兎谷 夜萊
嘘だろ…
兎谷 夜萊
嘘だよな？
桜木 シャナ
…
兎谷 夜萊
ぅぅ…
兎谷 夜萊
なんで！！なんで輝屋さんが死ぬんだ！！
兎谷 夜萊
くそ！
兎谷 夜萊
なんで！！！！
桜木 シャナ
ユラ。
桜木 シャナ
辛いのもわかるよ…
兎谷 夜萊
何がわかるんだよ！！！！
桜木 シャナ
分からないことないよ…今まで沢山経験してきてるから
桜木 シャナ
だから苦しかったら…辛かったら
桜木 シャナ
私に当たっていいよ
桜木 シャナ
逃げ道になってあげるよ
そう言ってシャナは夜萊の背中をさすった
兎谷 夜萊
シャナ…
兎谷 夜萊
うぅ…ぁぁぁぁ…
桜木 シャナ
ユラはここに来てから初めて？
兎谷 夜萊
？
桜木 シャナ
多分身近な人が死ぬのってはじめてだよね
兎谷 夜萊
うん…
桜木 シャナ
私、いっぱい身近な人がいなくなってるんだ…
桜木 シャナ
両親が殺されて…
桜木 シャナ
引き取ってもらえた家族も狙われて…
桜木 シャナ
最後生き残ったのは私と姉
兎谷 夜萊
（シャナ…姉ちゃんいたんだ…）
桜木 シャナ
お姉ちゃんは親の仇って頑張ったけど…
桜木 シャナ
戦死…
桜木 シャナ
さらに私を預かってくれた従兄弟も死亡した…
桜木 シャナ
居場所がなくなって…ここに来た
兎谷 夜萊
シャナ…
桜木 シャナ
多分周りもそう。大切な人を奪われて…それを原動にがんばってる
桜木 シャナ
だからね？
桜木 シャナ
ユラもこれを機により一層頑張れたらすごいと思うよ
桜木 シャナ
そうすれば人類だって救えるし輝屋さんを奪った武族選抜を倒す機会が増えるよ
シャナはちょっと笑った
桜木 シャナ
それに！！
桜木 シャナ
アルト君にも負けっぱなしで終わらないでしょ？
明らかに元気付けようとしてくれていた
兎谷 夜萊
シャナ…
この世界はここまでに残酷なんだと知った
ただそれ以上にシャナの、善人のあたたかさを知った
兎谷 夜萊
ごめん…
桜木 シャナ
謝らなくていいよ…
桜木 シャナ
私に出来ること、これくらいだから…
兎谷 夜萊
すごいな…（こんな中ああやってみんな笑ってるのか…）
兎谷 夜萊
そうだな…がんばるよ…
桜木 シャナ
うん！
今度はにっこり笑っていた
兎谷 夜萊
！！（なんでだろ心臓がうるさくなるの…）
夜萊は華野って人の再生の魔法で傷をなおした
そして電車を乗り継ぎ向かった先は…
兎谷 夜萊
あの高校…
高校生
あ、あの時の遊族さん…
高校生
本当にありがとうございました！！！！
兎谷 夜萊
！
高校生
ち、血だらけでだったのは大丈夫だったのですか？
兎谷 夜萊
全然大丈夫ではなかった…
高校生
…すみません…
兎谷 夜萊
でも今お前が生きてるなら大丈夫
高校生
！！
教師
あ、あの！！
教師
つい最近は学生を救ってくださりありがとうございました。
兎谷 夜萊
あ、全然大丈夫です…ただお願いがあって…
教師
刀を落とした？
兎谷 夜萊
先生はどこにあるか知りません？
教師
あ！あの刃が赤色ですごく切れ味が良いやつでしょうか？
兎谷 夜萊
う、うん？
兎谷 夜萊
それ見せてください
兎谷 夜萊
あ、これこれ！！
教師
よかったです
兎谷 夜萊
本当はこの刀刃が黄色なんですけどね
教師
わたしには赤にしか見えません
兎谷 夜萊
血がついてるんです
兎谷 夜萊
俺のと武族らの
教師
っ！！！！
兎谷 夜萊
あ、すみません脅してしまって
教師
い、いや本当にありがたいと思って…
教師
私共には手に負えないレベルの話でして…
教師
遊族さんには頭が上がりません
兎谷 夜萊
（遊族って相当感謝されてるんだな…）
兎谷 夜萊
俺は俺の目標のためにやってるんで大丈夫です
兎谷 夜萊
（輝屋さんを殺した武族選抜を壊滅させることと、人類を救うこと。）
兎谷 夜萊
あ、これで失礼します
教師
あ、ありがとうございました
何度も頭を下げる教師にお辞儀をして学校を後にした
兎谷 夜萊
（やっぱ俺がレベルアップするにはこの人しかいないよな…）
兎谷 夜萊
冴木さん！！
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