翌日
メユ
あ、キウ
キウ
あれ?メユ
キウ
あれ?今日って平日だけど高校どうしたん?
私のところはこの間の文化祭の振替休日だから休みだけど…
私のところはこの間の文化祭の振替休日だから休みだけど…
メユ
あ、そういえば言っていなかったね
メユは真剣そうな顔はせず、軽い気持ちでキウを見た
メユ
私、高校行ってないんだ
キウ
不登校…?だとしたら何かあったの?
キウ
相談乗るよ?
メユ
不登校じゃないよ
キウ
普通に休みだったり?
キウ
あ、それか早帰り!?
報告はいつしかクイズ大会になっていた
メユ
答え言うね
メユ
私、中卒なの
キウ
えっ初めて見た!!
キウ
中卒…って本当にできるんだ!?
メユ
まあ家が貧乏でね…
メユ
父さんは社畜、母さんは仕事が忙しすぎて帰ってこれない
メユ
私は56し屋
メユ
っていうわけで中卒なんだよね
キウ
なるほ…ど?
メユ
ん?どうした?
キウは扉の方を向いていた
そこには、息切れした一人の少女がいた
タウ
キウ!?
キウ
あっ、えっ、タウ!?
どうやら二人は同じ学校の同じクラスのようだ
メユ
仲良いの?
タウ
え、ああ、!
キウ
勿論良いよ!うちら前から友達だからさ!
キウ
ね!
タウ
あ、うん!
タウはとても気まずそうに、見つめてくるキウから目を逸らした
タウ
二人とも…明るい感じがするね
タウ
さては陽キャ…?
キウ
いやいや~私はそんなことないよ!
キウ
あ、でも確かにメユって陽キャっぽいよね
メユ
ま、まあ高校行ってないし、小学校も中学校もまともに行けなかったから……陽キャかどうかは分からないかな
キウ
あ、そうそう、タウ!
メユはね、元56し屋なんだ!
メユはね、元56し屋なんだ!
タウ
えっ、マジ…?
キウとタウは面識があり、メユは仕事柄人と接するのが得意だったお陰で、3人はすぐに打ち解けた
キウ
さて、話の続き書かないとね
タウ
話…?
ケータイ小説でも投稿しているの?
ケータイ小説でも投稿しているの?
キウ
そうそう!
この、緑色の猫のアイコンで、RELLETってアプリ
この、緑色の猫のアイコンで、RELLETってアプリ
タウ
へぇ~
メユ
Miriadっていうグループの人達の話、私達気に入っているんだよね
メユ
ちょっとダークな雰囲気が好きなの
メユはスマホの画面を見せてきた
そこには、4人の少女達とメールのアイコンのようなロゴが映っていた
タウ
新生RELLETグループ…
タウ
二人はグループなの?個人なの?
メユ
個人だね
キウ
そうだね
タウ
グループで活動するのもありかもしれないね
キウ
タウが入ってくれるならグループやろうかな
タウ
じゃあ入る
キウ
ありがとー!
そうして人数も一人増え、新しくグループが作られた
このグループでは、Miriadを参考にしながらダークな話を中心に作った
知り合いが突如消えてしまう話、転校したらいじめられた話、主人公が悪夢にうなされている話、主人公が自暴自棄になっていく話───
少し病んでいる3人は書いていて心地良くなっていた
時々雑談をあげたり
MiriadのFAを描いたり
廃校の一室は、以前よりも温かみが増していた







