/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
榊田
うっわ～…
榊田
やっぱ雰囲気ヤバイな
眞下
な～
眞下
ここで肝試しやろうってよく言い出したな
榊田
ほんと、酔っ払うって怖ぇな…
眞下
俺は言い出しっぺのお前が怖い
ぇよ
ぇよ
眞下
ここがどういうとこだか分かってただろ？
榊田
分かってたけどあいつらも乗ってきちゃったんだからしょうがねぇよ
眞下
お前なぁ…
眞下
しかもこの中入って置いてきたお面取ってくるって
眞下
マジでヤバいやつじゃん
眞下
もう見なくても分かるよ
榊田
でも行かなきゃあいつらにバカにされんぞ
榊田
それにひとりじゃないんだからさ
眞下
ああ…
眞下
さっさと行って終わらせようぜ
榊田
ああ…
眞下
眞下
うわ…
眞下
ホコリすげぇな…
榊田
マスク持ってくればよかったわ
眞下
ああ…
眞下
お邪魔しますよ…っと
榊田
さて…仮面はどこだ？
眞下
あいつらの事だから絶対手前には置かないはずだ
榊田
えっじゃあ奥しかないじゃん…
眞下
ああ…
眞下
あいつらよくこんなとこ入れたな…
榊田
ああ、その勇気がすげぇよ
眞下
ああ…
眞下
うわっ！
榊田
大丈夫か⁉
眞下
ああ…
眞下
所々床が傷んでるから気を付けろよ
榊田
ああ…
眞下
お、ここが茶の間か…
榊田
ああ…
榊田
あれ、茶の間にはねぇなぁ…
眞下
やっぱ奥か…
眞下
となると寝室だな
榊田
うわ～…
榊田
やだな本当…
眞下
弱音吐くなよ
眞下
さっさと行って見てこよう
眞下
眞下
ん？
眞下
おっあれか…
榊田
あの壁にかかってるやつだな…
榊田
あいつら本気でそれっぽいやつ持ってきたな…
眞下
ああ、木彫りのお面とかすげぇな
眞下
よし、とりあえず外出よう
榊田
ああ…
数日後
榊田
なぁ、おいやべぇよ
眞下
何がだ？
榊田
あのお面持って帰ってきてからだよ
榊田
サークル部屋がおかしいんだ
榊田
あいつらも言ってたけどラップ音はするし
榊田
置いてあった物はなくなるし
榊田
しまいには心霊写真まで撮れちまった
榊田
見てみろよこれ
眞下
え？
眞下
うわっ…
眞下
何だよこの黒いモヤみたいなの…
榊田
分かんねぇ
榊田
でもあのお面持って帰ってきてから
榊田
こういう写真が撮れるようになったんだ
榊田
絶対やべぇよ…
眞下
やっぱり行くとこなんかじゃなかったんだ
眞下
あのお面処分するか
眞下
確か裏手の焼却炉開いてただろ
榊田
ああ…
榊田
あっでも違うサークルに家が神社の奴がいた…
榊田
そいつに連絡するのはどうだ？
眞下
お前知り合いか？
榊田
知り合いじゃないけど…
榊田
確か赤羽って奴だった気がする…
眞下
でもそいつに頼んだ所で何とかなるか？
眞下
さっさと燃やしちまおう
眞下
その方が早ぇよ
榊田
そ、そっか…
数分後
榊田
あっけないぐらい燃えちまったな…
眞下
ああ…
眞下
でもこれで怖い思いはしなくて済むだろ
榊田
ああ…
眞下
あっもうこんな時間か
眞下
ちょっと昼飯買ってくるわ
榊田
おう
榊田
眞下
うわっ…
眞下
えっ？燃えてる…
眞下
榊田…
眞下
榊田！
眞下
大丈夫か榊田！
榊田
眞下
返事しろ榊田！
榊田
翌日
紀村
結局、助からなかったな…榊田…
眞下
…ああ…
眞下
いきなり燃えるなんて…
紀村
ああ…
紀村
あのさ…
紀村
ずっと言いづらくて黙ってたんだけどな
紀村
俺らがあの家に置いてきたのは100均で買ってきたやつなんだよ
眞下
え？
紀村
あの白いプラスチックのやつだ
紀村
それを茶の間のテーブルの上に置いてきたんだよ
眞下
は…？
紀村
つまり…俺らは木彫りのお面なんか用意してないんだよ
紀村
俺らが悪くないとは言わないけどさ
紀村
お前ら何持ってきたんだ？
寺本
寺本
その後、眞下さんはあのお面について調べましたが
寺本
何も出てこなかったそうです。
寺本
ただ、呪術関係で似たようなお面が使われる事があると、
寺本
呪いを解かずにお面を壊そうとすれば
寺本
お面と同じ目に遭うと…
寺本
眞下さん達が見つけたお面は果たしてそれだったのでしょうか…
寺本
今となっては知る由もありません。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
