哀
はぁー
私は哀、高校に入ってもう二年、私は1年の頃から気になっている人がいる。偶然なのか、教室が近いこともある。そして高2で一緒のクラス!
香澄
おーい!おーいってば!
哀
えっ!あっ、香澄。
香澄
どうしたの?ボーッとして、悩みでもあんの?
哀
べーつにー。
香澄
ふーん
香澄
涼
哀さん。
哀
はっ、はい!
涼
数学のノートいいかな?職員室に持ってくから。
哀
あっ、ゴメンねどうぞ。
涼
ありがとう。じゃあ。
哀
うん。
香澄
香澄
ふーん。最近、特に元気ないと思ったら、涼君見てたでしょ。
哀
そっ、そんな事ないよー
香澄
ホントー?
哀
本当だってー。
香澄
まぁ、良いけど。
香澄
涼君の事好きじゃないって事分かったからあんたとはいいや。
哀
どういう事?
香澄
あんたとはおさらばって事。
哀
なんでよ!
香澄
涼君の事をどうかしれたし、もうどうでもいいかなって。
哀
どうしてよー。
先生
おーい全員席座れー。
先生
数学のノート、一人出てない奴がいるんだがー。
香澄
あ、それ私です。
先生
なんで出さなかった?
香澄
だって、哀が私のノート出させないようにしてたんですよぉー。
先生
そうなのか?哀
哀
ちっ!違います!先生私は、ずっと自分の席に座ってましたよ!
哀
それに話しかけてきたのは、
香澄
先生〜早く授業始めませんか?最低な奴の話聞いても、いい事ないですよ。
哀
ちょ、香澄!
涼
涼
もうやめたらどうかな香澄さん。
香澄
え?何言ってんの?涼君。
涼
そうやって責められたくないからって悲劇のヒロインぶってんじゃねーよ。
涼
哀さんは、ずっと席に座ってた。
香澄
なんで知ってるのよ!
涼
周りのノートを回収しながら二人の喧嘩聴こえてたから。
香澄
…っ!
香澄
この変
涼
たまたま聴こえただけだけどね。
香澄
何なのよ!あんたなんて、大っ嫌い!
涼
良かった。これで、人を侮辱する人と触れ合わなくて済む。
哀
涼君、大丈夫だよもういいよ。
涼
ごめん、ちょっとイラッときて。
先生
事情は理解した。香澄は後で職員室な。
授業終了後
哀
はぁー。
涼
今日はやけにため息多いね。
哀
あっ、涼君、その、さっきは色々とありがとう。
涼
ううん。こちらこそ言いすぎて。
哀
平気、自分じゃ言えないような事を言ってくれたから。
涼
そっか。
涼
涼
ねぇ!あの、今度映画館行かない?
哀
ええっ!私と?
涼
うん。
哀
二人で?
涼
そう。
哀
で、でも香澄に見られたらどうしよう。
涼
大丈夫だよ。香澄さんがいたとしても俺が守るから。
哀
じゃ、じゃあ行こうかな。
夢にも思わなかった。まさか気になっている人から、誘われるなんて。こんな弱々しい私と映画館なんて、今から緊張だー。