泣ける恋愛！

私(太宰)は、芥川くんが好きだ。

ラブレター、1年目。

私はがむしゃらだった…

毎日毎日書いた。

ラブレター、2年目。

集中しすぎて、家がボヤ騒ぎになった…

ラブレター、３年目。

こなれた。

私のラブレターは文学に発展した。

社会問題に発展した。

私は、会社をやめた。

ラブレター、4.5.6年目。

サイン会などのイベントが増えた。

女の子は好きだけど、私は芥川くん一筋...

だからか､女の子達が気持ち悪く見える。

ラブレター、7.8年目。

私は骨折した。

でもラブレターはかけた。

だから書き続けた。

8年目には完調。

ラブレター、9年目。

私は事故にあい、頭を酷く打った。

でも、芥川くんが好きだった事だけは覚えてた。

私は書き続けた。

ラブレター、10.11.12.13.14年目。

未だに記憶が戻らなかった。

でも、芥川くんが好きだった事は覚えてたから書き続けた。

ラブレター、15年目。

記憶が戻った。

記憶が戻り泣き出した。

私は思い出してしまった…

15年前に芥川くんが死んでしまったことを。

16年書き続け、未だに返事は来なかった…

ザッパーン…

とある日、中也は芥川と太宰の墓に立っていた。

中也は2人の墓に花を供えた。

中也は夜空を見上げたのだった…