トイレの花子さん

注意、これはチャット気分より、本を読む気分で読んで下さい

今日は転入初日。友達をたくさん作るぞ！という気持ちでこの5年3組に来た。先生に指定された席に着く。すると隣の席の子が、

わたしは隣が優しそうな子でよかった。と思いながら梨花の教科書を見ていた。すると、

わたしは不思議に思った。もちろん花子さんが本当にいるとは思っていない。だが、梨花が悲しげに言葉を発したので不思議に思ってしまった

放課後、わたしは新聞部の子に連れられ部室を見学した。

そう言うと近くの棚に行きファイルを取り出した

ファイルには古びた校内新聞の記事が挟んであった。日付は8年前。記事にはこう書いてあった

「6年生の藤森沙也加さん行方不明。7月12日6年2組の藤森沙也加さんが北校舎のトイレに行ったきり、行方不明になりました。」

その日わたしはモヤモヤした気持ちで家に帰った

次の日

わたしは意を決し、お姉さんのことを聞いてみることにした

梨花の話しによると、8年前のあの日お姉さんの沙也加さんは北校舎のトイレに花子さんが出るという噂を聞き、当時3歳の梨花を連れ土曜日の午後、学校に忍び込んだ。トイレの前まで来ると梨花に

と言い、1番奥のトイレの前に立つと少し変わったリズムでドアを叩いた。すると、

と、トイレの中から声が聞こえた

と言うと、バタン！と音がしてトイレの中からおかっぱの赤いスカートを履いた女の子が現れ、沙也加さんの腕を掴みトイレの中に引きずり込んでしまった

当時3歳だった梨花は何が起こったか理解できず、パニックになり大声で泣きだしてしまった

その後日

わたしは正式に新聞部の入部が決まり今日も部室で昔の記事を読んでいると、

見るなと言われたら見たくなるのが人間の本能だ

図書司書さんがいなくなるとわたしはしまってくれと頼まれたものを開いた

中は昔の校内新聞の記事だった

内容はトイレの花子さんについてで呼び出し方も載っていた

次の日

梨花に一緒に帰ろうと誘われたが用事があると断り北校舎のトイレに行った

1番奥のトイレの前に立ち少し変わったリズムで扉を叩いた

トトトントントントントトントン

声のした方を向くと梨花がいた

しかし、一歩遅かった

少し開いた扉が勢いよく開き、おかっぱの赤いスカートを履いた女の子が出てき、わたしの腕を掴んだ

2人は泣きそうなりながら必死に引きずり込まれないように踏ん張った

すると花子さんの後ろに紫色のワンピースを来た女の子が立っていた

女の子は花子さんの肩を掴むと花子さんはビックリし後ろを振り返った

すると女の子は花子さんをトイレの中に引きずり戻し扉を勢いよく閉めた

女の子は扉を閉める直前わたし達に向かって少し微笑んだ

しかし、閉められた扉は二度と開くことは無かった...