廉
残り2つ…

廉
俺達が学校を出られたら

廉
2人の供養をしてやろう。

麗美
そうだね…

麗美
次は簡単だよね?ちょっと怖いけど…

廉
動いていた人体模型だったな…

廉
理科室か…離れるなよ?

麗美
分かった。

理科室に着くと、ぼんやりとだが机の上に何か見える。
廉
おじさん!?

麗美
まさか警備員の!?

遺体の左手に握られたライトを取り、遺体を照らした。
麗美
嘘!?

廉
なんでこんな事出来るんだよ!!

身体の半分は骨になっていて、もう半分は皮が削がれていた。
麗美
思い出した…

廉
何がだよ!?

麗美
愛ちゃん…

廉
お前大丈夫か!?

麗美
覚えてない?愛ちゃん。

廉
誰だよ!!そいつ!?

麗美
私の親友だよ!!3人以外の…

麗美
昼休みに2人でかくれんぼして、私…愛を死育室に閉じ込めたの…

廉
何言ってるんだ!?

廉
それに死育室なんて学校には無い!!

麗美
知らなくて当然だよ…

麗美
私と愛の間では理科準備室を

麗美
死育室って読んでたんだよ?

麗美
ホルマリン漬けの動物いっぱいでしょ?

麗美は理科準備室の扉を開け、椅子を退かし、地下倉庫を開け叫んだ。
麗美
愛ちゃんみーつけた!!

廉
おい何も無いぞ?

麗美
愛ちゃんだよ?見えないの?

麗美
言い忘れてたけど、学校の七不思議は2人で考えたんだ。

麗美
七不思議を知ったものは、生きて学校からは出られないよ?

麗美
私も、もちろんあんたも!!

廉
なんでだよ…

麗美
終わったよ。私達のかくれんぼ。

愛
ありがとう。これからは全員で遊べるね。
