美里
あのー先生?
美里
いないのかな?
美里
美里
あ、あなたは?
吉見君
俺?てか君いつも本読んでるよね?
美里
え?
吉見君
電車で本読む子なんて珍しいなーって思って
美里
ありがとうございます
吉見君
別に褒めてないけど
美里
すみません
上原さん
あのさ、美里さんさ最近智と仲いいでしょ?
美里
偶然同じ電車で。
上原さん
じゃあさ、電車乗る時間変えてくれないかな?
美里
え?
上原さん
偶然なんでしょ?智はずっと私と一緒なの。
美里
わかりました。
そして2日目
美里
やっばー!
吉見君
あれ?珍しいね。
美里
うん。
吉見君
なんでいつも早く行ってるの?
美里
早く行って予習してるの。
吉見君
偉いじゃん!
美里
まぁね!
美里
あ。もうついたね。
吉見君
あとでな。
美里
うん。
上原さん
時間ずらしてって言ったよね?
美里
ごめんなさい。寝坊してしまって。
上原さん
言い訳は通じないよ!
吉見君
やめろ!俺の好きな人をいじめるな。
上原さん
智。
吉見君
美里は悪くない。俺が全部悪いんだ。
美里
吉見君。
上原さん
なんでこんな女にかばうの?
吉見君
好きだからだよ!大好きだから。
上原さん
なんで私よりこんな女を?
吉見君
美里は俺の頼りになる存在なんだ。そんな人をいじめるやつは許さない!
上原さん
ごめん。智。
吉見君
いこ。美里。
美里
うん。
吉見君
この小説見たことあるか?
美里
読んだことあるよ。主人公が最後にね…
吉見君
ダメダメ!ネタバレしたら
美里
あ、ごめんね。
美里
もう着いた。明日ね。
吉見君
うん。
吉見君
美里!
美里
吉見君
吉見君は電車を降りた。
吉見君
俺、待ちきれなかった。
美里
吉見君
吉見君
俺美里のこと好きなんだ。
吉見君
こんな俺だけど付き合ってくれないかな?
美里
私も吉見君のこと好きなんだ。
吉見君
じゃあ付き合うか!
美里
うん!