萌奈美
加持くん!
萌奈美
大丈夫?
加持
うん、大丈夫だけど。何が?
萌奈美
事故にあったって聞いたよ
萌奈美
バスが高速で横転したって
加持
あぁ、うちの部のバスがね
加持
ビックリしたよ
加持
だけど、俺今日熱あったから休みもらってて
加持
バスには乗ってなかったんだ
萌奈美
そっか、そうだったんだ
萌奈美
よかった
加持
萌奈美は?
加持
乗ってたんじゃないの?
加持
怪我しなかった?
萌奈美
加持
萌奈美?
加持
どうした?
萌奈美
そっか
加持
ん?
萌奈美
私、あのバスに乗ってたんだ
加持
頭とか打った?
加持
ちょっと混乱してるんだね
萌奈美
ううん。
萌奈美
今、わかった
加持
何が?
萌奈美
私、あのバスに乗ってたの
加持
うん
萌奈美
路面が凍結しててゆっくり行こうって運転手さんがいったのに、、、
加持
うん、、、
萌奈美
顧問が練習試合に間に合わないって
萌奈美
運転手さんを急かしたの
加持
うん
萌奈美
追い越し車線から普通の車線に戻るときに、なんか浮いたような感じがして
萌奈美
気がついたらバスの外で
萌奈美
体のいろんなとこが痛くって
加持
うん。大変だったな
加持
でも、もう病院なんだろ
萌奈美
胸から窓ガラスの破片が突き出してた
加持
萌奈美?
萌奈美
痛い
萌奈美
痛いよ、加持くん
萌奈美
助けて!加持くん!
萌奈美
私、いや、、、
萌奈美
痛い、
萌奈美
苦しい
萌奈美
か、じ、くん、、、
萌奈美
加持
萌奈美?萌奈美!
萌奈美
、、、加持くんが無事でよかった
萌奈美
これからは、私が守ってあげるからね
加持
え?
加持
なんか急に背中が重くなった
加持
寒気がする
萌奈美
大好きだよ、加持くん
萌奈美
死ぬまでずっと一緒だからね







