日記

教室

1960年4月10日

学校が始まった。またいじめられるのかな…

そんなんなら死んじゃいたい…

神様。私を殺すか、いじめて来たやつを殺してください。

こんな生活はもう嫌なんです。

私に友達なんていないし、先生も虐待。

どうして私はいじめられるのでしょう？

家が貧乏だから？チクリだから？

神様。こんな私をお許しください。

1960年4月11日

案の定いじめられた。今回はひどかった。

裸にされ、体に落書きされ、男に触られた。

気持ち悪くて吐きそうになった。

殺したい殺したい。

私をこんなにしたあいつらを殺したい。

でも、まだ我慢我慢。

1960年4月12日

先生が難しい問題を私に振ってきた。

わざと私の容態を晒した。それで私を殴ってきた。

痛い…痛いよ…机にも花瓶、ゴミ、鳥の死骸、ナプキンを置いてくる。

私の方を見て、鼻をつまんだり、スカートめくってパンツ見てきたり、…

やめてよ…やめて…ください…

殺したい殺したい殺したい殺したい

1960年4月13日

今日はトイレの掃除道具入れに閉じ込められた。

天井が高く、真っ暗で鎖がぶら下がってて、気味が悪かった。

最後に出してもらったのが掃除の時間。その次に、トイレの水を飲まされた。

不味い。お腹を蹴られて、吐くところを見られた。

カッターで手首を切られた。

明日はブサイクの太郎に告れって…。

殺したい…殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい

死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい

1960年4月14日

言われた通り告った。OKされた。全然嬉しくない。

太郎がキスしようとか、イチャイチャしようとか。

周りに祝福されるけどうざいだけ。消えろ。

まずは太郎でも殺そうかな…？

楽しそう。出来るだけ苦しめてぐちゃぐちゃにしてやりたい。

なんで蹴ってくるんだろう？殴ってくるんだろう？

次やったら殺そうかな…？ずっといじめてきたんだからいいよね？

うふふ。

1960年4月15日

太郎は殺してやった。「助けて…おね…がい…」って言うの！

苦しみながら死んでったよ楽しかった！

私の教科書切り刻んだ奴は、十字架にかけたりしようかな…

十字架の咲子…とか…フフフ。楽しそうだな

学校では苦しいけど、この日記をつけてることだけが楽しい。

いつも死ね死ね言ってくれちゃってくるけど

そっちが死ぬんじゃないかな~

1960年4月16日

太郎殺したのがバレた。このことをバラされたくなかったら、

今流行の赤い靴を履いて来いって。でも、うちにはそんなお金ないからダメ。

それならあれしかないよね…まずは十字架の咲子を作らなきゃ

楽しみ楽しみ♪

1960年4月17日

十字架の咲子が完成♥︎つぎは赤い靴かなー

あいつらは「履いてこれなくて泣いてる私」を見たかったと思うけど

履いてくるから。楽しみにしといてほしい

見れないかもしれないけど、いいよね

1960年4月18日

ちょっと赤くなったな。でもまだまだ足りない。

そういえば、靴を赤くするときにみんな騒いでたな。

「やめて…」とか言ってたっけ？

赤い靴をみんなに見せたかったのに。

死んじゃったなら仕方ないよね。

1960年4月19日

まだまだ全然足りない。

それより、みんな学校に来なくなっちゃった。

私に怯えたのかな？

まぁ、いじめられなくなったからいいんだけどね

先生『あぁ…1960年ごろだっけかな？学校が始まってすぐにここの生徒が

「靴を赤くしなきゃ」とか言って生徒を殺害してた事件のことなら』

先生『なんでも今も赤い靴にしようとしてるとかしてないとか…』

先生『うん。あ、気をつけてね。この話を他の人に言っちゃダメだからね。』

「赤くしないと、、靴、、」

(かすかに聞こえた…先生が言ってたことだ)