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また眠る日まで

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また眠る日まで

9 - 偽りなんていらない

♥

563

2024年05月01日

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そんなことないよ

s.

誰ッ、!

誰かわからない。

けど知っているような暖かい声がした

さぁ?

s.

ふざけてるなら帰ってよッ、…

やっぱりからかいに来たんでしょ?

イライラする。みんなみんな

うぅん、ふざけてはないんだけど、
ふざけてるように見えちゃったらごめん笑

彼?彼女?はカーテンの影越しで肩を揺らす。

ねぇ。

こさめは大丈夫だよ

s.

ッへ、?

きっと。

s.

なんでそんな言い切れるのッ、!?

s.

人の命馬鹿にすんなy…、

…気づいちゃったんでしょ笑

s.

…俺は、人に命がどうこう言えるやつなんかじゃないから、

s.

そもそも命なんて大切なんかじゃn、…!

ほんとは誰よりも命を重く尊く思いたかったんでしょ?

s.

なんで、

んま。俺天才だしすちの笑顔また見たいから頑張るね!笑

s.

…は?

あ、行かないと。

s.

あ、ちょ名前、!

そういい性別不明のあの人は ひらひらと手を振り気配が無くなった

s.

なんだったんだろ、

彼が居なくなると同時にふっと眠気に襲われた

あの日から一向に目を長時間閉じることができなかった。

過去を思い出して苦しくなるから

だけどふっと眠気が。襲ってきて 不思議と人の温もりに触れたような暖かな気持ちが込み上げた。

久しぶりに見る君の寝顔はどこか僕の心のどこかをくすぐられた気持ちになった

きっと大丈夫だからね。元気だしてよ?笑(撫

僕はそう言い、すちの頭を撫でた

s.

うーん、これは…

すちくん!

s.

んぁ、どしたn...

m.

たーいんおめでとー!

i.

入院生活お疲れ様でした

s.

えー!やだもう…泣いちゃうじゃん、…笑

i.

えぁ、泣くなよ!笑

なんなんだ。この空間。幸せな会話。

夢、?だったら覚めなくてもいい。

一生いい夢見て寝てたい。

現実に戻ればあの生き地獄

こんなことなら一生

目を瞑っていたいな

r.

すちくn、

驚いた。あの日から瞑ることの無かった目が閉じている。

r.

良かったあ、…

彼は幸せを噛み締めるような表情で眠っていた。

すちが居なくなって1週間くらいたちました

m.

んぅ〜ッ、やぁやッ、!(手離

みこと、は外に出たい悔しさとすちへの会いたさで最近は荒れてます

m.

おそといく~ッ、!すちくんのとこ行くのーッ、!

i.

だめだよ。いけないの

m.

やぁ゛、みことッ、おそ゛と、行きますッ、
…すちくん、゙みつけますッ、゙…!お部屋居ませんッ、゛…!

i.

みことおそといきません。おへやにいましょお、

m.

んぅーッ、゙!!いくのぉ゛ッ、、!!

みことがこうなっちゃたらもうさいご。

すちしかなだめられないの

i.

ど、しよぉ、

おれはこの声がちょびっとだけにがて。

さいきんはもうおにいさんだからなれたけどね。ふふん

m.

みこと、゙おにいさんじゃないッ、゙!
だからすきなことしますッ、゙…!!

どうにかみことのこれをおさえる方法はないかな。

i.

んー、あ。

思いついた

r.

……

黙って仕事を続ける。

これしかやることはないから。最近のカルテを見て思う。

小児科病棟患者の急な体調不良、又は精神不安定情報

特にあそこの三連中が酷い。

線グラフが一週間前と桁違いなほど左右している

r.

…はあ

n.

なーに溜息ついてんのよ。せーんぱい

r.

色々とね。

n.

そろそろお昼休憩だぜ。一緒に食おうぜ

r.

あぁ、うん。

俺らは二人で病院内にあるたまり場へと向かった

二人でベンチに腰掛ける。

特にこれといった喋りたいことはない。けど自然と話が弾むもんで

n.

先輩、彼女いないんすか?

r.

いるわけないよ笑こんな医者やってたら出会いもなくなるしね

そう、らんは笑顔で答えた

n.

まあ職業柄出会いなんて求めてる暇無いしな、

r.

ん。わかってくれる人がいて嬉しいわ。(煙草咥

n.

、!

らんが煙草を吸っている。

ということは凄く珍しい。元々喫煙者だったものの子供達に悪影響だから。と小児科担当になったと同時に煙草は辞めていた。

そんな子供想いな彼が。

n.

…煙草、吸うんです、ね

r.

r.

あぁ、まぁ行き詰ったらね

n.

えっと、

俺さっきまでどうやって話してたっけ?うまく口が開かない。

r.

なつは身体に悪影響ですよー。とか言うんでしょ笑

n.

まぁ、煙草は身体に悪影響ですけど、

r.

なーんてね。煙草はとっくの前に消してるよ笑

彼が話題を振ってくれたおかげで助かった。

けどこの会話どこかで聞き覚えがある。

あ。そうだ彼だ。

雨乃こさめ。彼とした会話と少し似ているんだ

r.

ッへ、なつどしたのッ!?

n.

…え、?

r.

なんか辛いことあった?

そう言い、俺の目元を優しく拭き取ってくれるらん。なにがなんだか分からない。

どうして。

涙なんか溢れたのだろう。

m.

き、れいだねぇ、綺麗だねえッ!

i.

ねー、

みことは色んな花を並べて微笑んでいる

赤に水色に黄色に緑、桃色や紫色のなんかを綺麗に並べて指差し、けらけらと笑っている彼がいた

i.

ほら。これみて?みことが好きな色だよ

i.

これなにいろ?

m.

んふっきいろぉっ!

i.

そーすごいじゃん!

みことのために、院内にあったにせものの花をたっくさん持ってきた

よろこんでくれて良かった

たいした悲しくもない。なのにどうして頬を伝う生暖かい雨はとまらないのだろう。

n.

なんでっ、…゛

r.

ほらおいで。(手広

俺の目の前に立ってるどこか抜けていてけど人の心を読むのが上手すぎる彼。

こういうの時に人の心を読み取ってしまう彼は人一倍疲れやすいはずなのに。

俺に優しい笑顔を向けてくれていた

n.

っえ、゛

甘えちゃだめだ。ってわかっているのに。

優しい眼差しで手を広げてくれくれる彼の腕に飛び込まずには居られなかった

n.

う゛ッ、゙ひぐッ、゙…ぁッ゛、…

r.

やっと来た笑

r.

我慢してたもんね、頑張ってたね。えらいよ

n.

ッう゛、ふッ、゙……

r.

もっと泣いてもいいんだよ?笑

優しく背中をさすってくれる彼の手は

酷く冷たかった

この作品はいかがでしたか?

563

コメント

6

ユーザー
ユーザー

最後の「酷く冷たかった」って、......泣 感動すぎて、余計最後の言葉で泣いちゃいました。

ユーザー

やさしいきもちになりますな … 、 !

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