ジミン
「死んじゃえばいいんだ」
僕は君の風になる。
後編 スタート
ジミン
息がすごい切れる。 階段の先は、 まだ見えない。
ジミン
死ぬことしか頭になかった 未来ある後輩であり、 そして自分の 好きな人のすべてを… 僕なんかが 奪ってしまったのだから。
ジミン
ジミン
一人でボソボソと続ける。
ジミン
ジミン
ジミン
ジミン
そうだよ、僕なんて かばう価値ない。
ジミン
ジミン
僕の声が響き渡った
「あいつはお前の走りが 好きだったからだよ。」
ジミン
俺、ジミンに酷いこと 言っちゃった。
ジミンは確かに、 余り目立つ選手じゃなかった
ユンギ
ユンギ
ユンギ
あいつの走ってるときの顔 すごいいい顔だった。
ユンギ
ジミンのもはや 感情のない顔が フラッシュバックする
ユンギ
ジミンはすぐに 見つかった。 でもなんか、様子がおかしい
屋上へとつづく階段を あいつは苦しそうに 上っていく。
ジミン
ジミン
ユンギ
俺は注意深く 耳を澄ませる。
その時、 ジミンが突然叫んだ。
ジミン
どうして…。 それはな、
ユンギ
ジミン
そう、グガは ジミンの走りが 好きだったんだ…
グク
グク
ユンギ
ユンギ
グク
グク))あ、ジミン先輩…
ユンギ
グク
ユンギ
ユンギ
グク
グク
グク
ユンギ
俺と帰ってるのに ジミンの話…
グク
ユンギ
グク
ユンギ
グク
グク
ユンギ
正直、ちょっと嫉妬した。
ユンギ
グク
グク
ユンギ
グク
グク
グク
こんなに熱心の話すグガは あまり見たことが ないくらいだった
ジミン
ユンギ
ユンギ
ユンギ
ジミン
ユンギ
ジミン
ユンギ
ジミン
そう言ってあいつは 逃げようとする。
ユンギ
ユンギ
ユンギ
ユンギ
ユンギ
ジミン
ジミン
ジミンは一気に 階段を駆け上がって いってしまった。
ユンギ
俺の声が 虚しく響いて消えた。
必死の思いで 階段を駆け上がってきた。
ジミン
少し経っても 収まらない呼吸の乱れ。 僕は深く息を吸って それから空を 見上げた。
ジミン
僕なんかが、 こんな晴れたきれいな日に 死ぬなんて 申し訳ないけど。
ジミン
ゆっくりと屋上の端へ 歩いていく。
その時だった…
グク
ジミン
後ろを振り返ると、 屋上の反対側に 車椅子に乗った グガの姿。
車椅子を猛スピードで 回して、グガが こっちに来た。
きっと怒られる…
ジミン
ジミン
僕はぎゅっと 目をつぶる。
グク
グク
ジミン
ジミン
グク
グク
見て下さい、 とグガは手に持っていた 何かを僕に見せる。
ジミン
グク
そこには、 ジミンが走っている姿が きれいに描かれていた
グク
グク
ジミン
グク
グク
ジミン
ジミン
グク
ジミン
グク
グク
ジミン
グク
グク
ジミン
ガチャッ。
屋上のドアが 開く音がする。
ユンギ
ユンギ
汗と鼻水でぐちゃぐちゃな ユンギ先輩。 よかった、って 涙を流してくれている
グク
うんうん、とうなずきあう グガとユンギ先輩。
ジミン
できるかわからないけど どうやら 僕は死ぬどこじゃないようだ 愛しい後輩、 そして 好きな人のために。
よし、決めた。
ジミン
グガが こっちをみて 大きく微笑む。
グク
このあと、ジミンが 陸上で全国制覇をするのは また別の話。
END
コメント
2件
うあああ泣きますうぅぅ🥺🥺