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僕は君の風になる。後編

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僕は君の風になる。後編

1 - 僕は君の風になる。後編

♥

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2021年07月31日

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ジミン

僕なんかっ…

「死んじゃえばいいんだ」

僕は君の風になる。

後編 スタート

ジミン

はぁっ、はぁっ。

息がすごい切れる。 階段の先は、 まだ見えない。

ジミン

はやく…死にたい

死ぬことしか頭になかった 未来ある後輩であり、 そして自分の 好きな人のすべてを… 僕なんかが 奪ってしまったのだから。

ジミン

僕はグガの走りが好きだった。

ジミン

速いだけじゃなくて、見てるこっちも一緒に走っている感覚がするんだっ。

一人でボソボソと続ける。

ジミン

僕はそれに惚れたのにっ

ジミン

はぁっ、はぁっ。

ジミン

なんで僕じゃないんだよっ

ジミン

僕なんかかばう価値ないのに…

そうだよ、僕なんて かばう価値ない。

ジミン

グガ‥

ジミン

どうして俺なんかをかばったの?

僕の声が響き渡った

「あいつはお前の走りが 好きだったからだよ。」

ジミン

えっ、誰?

俺、ジミンに酷いこと 言っちゃった。

ジミンは確かに、 余り目立つ選手じゃなかった

ユンギ

でも俺は知ってる。

ユンギ

練習前誰よりも早く来て、コート整備して。

ユンギ

あいつもきっと、グクと同じくらい陸上が好きだった。

あいつの走ってるときの顔 すごいいい顔だった。

ユンギ

それなのに俺…

ジミンのもはや 感情のない顔が フラッシュバックする

ユンギ

追いかけなきゃ。

ジミンはすぐに 見つかった。 でもなんか、様子がおかしい

屋上へとつづく階段を あいつは苦しそうに 上っていく。

ジミン

僕はグガの走りが好きだった

ジミン

ユンギ

なんて言ってるんだ?

俺は注意深く 耳を澄ませる。

その時、 ジミンが突然叫んだ。

ジミン

どうして俺なんかをかばったの?

どうして…。 それはな、

ユンギ

グガは、お前の走りが好きだったからだよ。

ジミン

えっ?だ、誰…

そう、グガは ジミンの走りが 好きだったんだ…

グク

ユンギヒョーンっ!

グク

帰りましょーっ

ユンギ

おう。

ユンギ

帰るか−。

グク

はいっ!って…

グク))あ、ジミン先輩…

ユンギ

今日もお疲れ様だったな

グク

・・・。

ユンギ

おーい!笑

ユンギ

どこ見てるんだグガ?

グク

あ、ごめんなさい笑

グク

ジミン先輩見てたんです。

グク

まだ練習してるんだ…

ユンギ

まじか。すげぇな

俺と帰ってるのに ジミンの話…

グク

僕、ジミン先輩の陸上が好きなんです

ユンギ

え?

グク

だからぁ、ジミン先輩の走りが好きなんですってば!

ユンギ

あ、ああ!笑

グク

もうヒョン、耳悪すぎですっ笑

グク

爺化が進んじゃってるんじゃないんですかㅋㅋ

ユンギ

そ、そうかもな!笑

正直、ちょっと嫉妬した。

ユンギ

どうしてジミンなの?

グク

だってジミン先輩、なんか走りがしなやかで爽やかで…

グク

ジミン先輩、今筋トレ頑張ってますし、筋力着いたら絶対速くなりますよ

ユンギ

そ、そうだな、確かに!

グク

ユンギヒョンもそう思います⁉

グク

やっぱりわかってますね!

グク

僕ジミン先輩から色々インスピレーション受けててー…

こんなに熱心の話すグガは あまり見たことが ないくらいだった

ジミン

ああ、ユンギ先輩か…

ユンギ

さっきはごめん。

ユンギ

全然あんなこと思ってなかった

ユンギ

ただお前に嫉妬して…

ジミン

いいんですよ、もう。

ユンギ

え?

ジミン

僕、もう消えるつもりなんです

ユンギ

は…?

ジミン

僕なんかが助かっちゃってごめんなさい…

そう言ってあいつは 逃げようとする。

ユンギ

おい、待てって。

ユンギ

あいつは…グガは、本当にお前の走りが好きだったんだよ、

ユンギ

しなやかできれいだ、って。いろいろ影響も受けたって言ってた。

ユンギ

絶対、速くなれるって…

ユンギ

だからジミ…

ジミン

ありがとうございます先輩、

ジミン

でもそんなの惨めになるだけなのでやめて下さい。それじゃ。

ジミンは一気に 階段を駆け上がって いってしまった。

ユンギ

おい。ジミン⁉ 待て!

俺の声が 虚しく響いて消えた。

必死の思いで 階段を駆け上がってきた。

ジミン

はぁっ、疲れた…

少し経っても 収まらない呼吸の乱れ。 僕は深く息を吸って それから空を 見上げた。

ジミン

空が…きれいだな(泣)

僕なんかが、 こんな晴れたきれいな日に 死ぬなんて 申し訳ないけど。

ジミン

さようなら、みんな。

ゆっくりと屋上の端へ 歩いていく。

その時だった…

グク

ジミン先輩!何してるんですかっ⁉

ジミン

グ、グガ…

後ろを振り返ると、 屋上の反対側に 車椅子に乗った グガの姿。

車椅子を猛スピードで 回して、グガが こっちに来た。

きっと怒られる…

ジミン

ごめんなさい、ごめんなさいっ

ジミン

許せないと思うけど、死ぬから許して…

僕はぎゅっと 目をつぶる。

グク

何言ってるんですか先輩!

グク

死なないでくださいよこのどアホ!

ジミン

えっ…?

ジミン

でも僕なんか…!

グク

何なんですか、その僕なんかって

グク

全然「なんか」じゃないのに。

見て下さい、 とグガは手に持っていた 何かを僕に見せる。

ジミン

これって…

グク

そうです、先輩が走っている絵。

そこには、 ジミンが走っている姿が きれいに描かれていた

グク

僕は先輩の走りが好きだったのに…

グク

勝手に死なないでくださいよ!

ジミン

ご、ごめん…

グク

先輩の陸上をずっと見ていたかったから先輩を守ったのにっ。

グク

その命を自ら捨てるとは俺の行動を無駄にする気ですか⁉

ジミン

はい…

ジミン

でもっ。僕はグガの風みたいな走りが好きだったのに…

グク

じゃあ、次は先輩が「風」になってくださいよ。

ジミン

…へ?

グク

そりゃあ、走れなくなったことは悔しいですけど。

グク

僕が走ってる気持ちになれるくらいにいい走りを見せて下さい。

ジミン

そんなの僕にできな…

グク

できます。

グク

これは命の恩人からの命令なので。

ジミン

グガ…

ガチャッ。

屋上のドアが 開く音がする。

ユンギ

ジミナっ!

ユンギ

よかった、間に合って…

汗と鼻水でぐちゃぐちゃな ユンギ先輩。 よかった、って 涙を流してくれている

グク

本当、死ななくてよかったですっ。

うんうん、とうなずきあう グガとユンギ先輩。

ジミン

…。

できるかわからないけど どうやら 僕は死ぬどこじゃないようだ 愛しい後輩、 そして 好きな人のために。

よし、決めた。

ジミン

僕、グガの風になる。

グガが こっちをみて 大きく微笑む。

グク

よろしく頼みますよ、先輩。

このあと、ジミンが 陸上で全国制覇をするのは また別の話。

END

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