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寝る前に
"神様、どうか、どうか。
明日も話せますように"
なんて
都合良く神頼みして
朝起きて
"今日も話す!絶対に!"
って
言い聞かせる
アナウンサー
アナウンサー
私
占いなんて当てにしないくせに
上位のときだけ信じちゃったりして
恋って
そういう罰当たりなものでしょう?
"あと2分くらいかな"
少し、そわそわ
心臓が激しく脈打って
少し、苦しい
"あと少し"
スマホの画面を暗くして
今日も、厳しく見た目をチェック
"ああ、今日の二重幅いつもより狭い"
"こんな顔で会いたくない"
なんて
自分しか気付かないって分かっていても
やっぱり、気になる
曲がり角から君の靴の先が覗く
待っていたことがバレないように
ゆっくり、歩き始める
足音が近付いてくる
振り向くタイミングは
"今"
初めて君に気がついたかのように
私
私
"偶然だね"
なんて
自分で掴みに行った"偶然"を見ない振り
「必然」
君
私
君に、私の恋心がバレないように
待ち伏せは月3回まで
でも、少し気付いて欲しいって思ったりして
矛盾している
私
私
必死に、無難な話題さがし
水を求める魚みたいだ
君
私
君
そんな、他愛もない会話をしながら
"好きだなぁ"
って
再確認して
もっと好きが増して
好きが飽和して
抱え込めなくなって
苦しくて
吐き出したくてたまらなくなる
でも、口に出したら
私
だから、自分の気持ちを見ない振り
君
心臓が痛いくらいに早鐘を打つ
私
君
私
君の顔がぱぁっと明るくなる
君
いたい
いたいよ
私
知ってた
分かってた
君
君があの子を好きなことくらい
だって私も
同じように君のことが…
授業中は、いつも君のことを見てる
それこそ、君に穴が空いちゃうんじゃないかなってくらいに
先生
私
君が指されたときは
自分が指されたとき以上に緊張する
たった1文字でも君の言葉を聴き逃したくはないから
君
君はきっと聞いてなかったんだろうな
君
ほら、やっぱり
先生
君の視線の対象はいつもあの子
"羨ましい"
"ずるい"
君に好かれているのに全然気づかないあの子が嫌いだ
それ以上に
君に好かれないことを、あの子のせいにしている自分が嫌いだ
でも
直視したら、自分が壊れてしまいそうだから
見ないふりをする
黒い感情も
自分の恋心も
君の恋心も
"自分"も
"君"さえも
ぜんぶ
みないふり