恋に恋からちゃんと卒業

今日は体育祭！

体育はまだ好きだから、

ちょー楽しみ♪

みんなが笑ってる。

なんかスッキリしないんだけど…

パンッ！

２人とも走りは互角だった。

お題を取った瞬間、

2人は一瞬固まって、

こっちに迫ってきた。

2人ともほぼ同時に話していた。

そして手を繋いで走り出した。

なんとなく春人となのちゃんペアに負けたくなくて、

必死に走った。

そして、ギリギリだったけど、勝てた。

奏太くんは少しイタズラな笑顔を浮かべた。

みんなで一緒にいることが楽しくて本当に忘れてしまっていた。

そう言ったと同時くらいに、

奏太くんに抱きしめられた。

別にものすごく嫌ってわけじゃない。

だからなんで言えばいいか分からない。

流石に離してくれた。

また少しドキドキさせられる。

奏太くんの気持ちにも答えなきゃだよね…

とりあえず、今はリレーに集中しないと！

パンッ！

私はなんとアンカー！

ほんとに緊張する〜！

よし！この調子！

そう言って走った。

みんなの声援で私はさらにスピードを上げた。

ゴールまであと50mくらいで、

私は足が一瞬もつれた。

それでもなんとか持ち堪えて、

ゴールまで突っ走った。

リレーが終わってすぐにクラスのみんなが来てくれたけど、

私は一刻も早くここを去りたかった。

周りにたくさん人がいる中、

私は春人になぜかお姫様抱っこをされていた。

クラスの人の誰にも何も言われなかったから

バレてないと思ってた。

そう言って氷水を作ってくれた。

きっと気遣ってくれてるんだろうな…

相手がなのちゃんだったし。

そう言って2人とも笑った。

悲しい気持ちなんて、春人のおかげで

どっかに行ってしまった。

そう言うと、お互い無言になってしまった。

俯いたまま、顔が上げられない。

すると、頭を撫でられた。

そう言って私の頭をぐしゃぐしゃにした

その後春人は湿布とテーピングをしてくれて、

みんなのところに戻ることができた。

選抜リレー以外に出る種目がなかったから、応援をひたすら頑張った。

見事2年1組が優勝し、体育祭は終わった。